1. 賞味期限とは?
賞味期限とは、未開封の状態で保存したときに、品質が劣化せず美味しく食べられる期限を指す。そのため、賞味期限が切れたものが、必ず食べられなくなるわけではない。(※1)ただし、賞味期限が切れた食べ物は時間とともに劣化していくので注意が必要だ。
賞味期限と混同されやすいものとして、消費期限がある。消費期限は、正しく保存したときに安全に食べられる期限を指す。賞味期限と消費期限のどちらも、未開封の状態で保存できる期限が書かれているので、開けた食品はできるだけ早く消費しよう。
2. プロテインの賞味期限はどれくらい?
プロテインは、どれくらいの期間保存できるものなのだろうか。ここでは、プロテインの平均的な賞味期限を紹介する。
未開封のプロテインの賞味期限
プロテインは、未開封で2年前後の賞味期限が設定されていることが多い。ただし、賞味期限はアイテムによって異なるので、パッケージの表記をしっかりチェックしてほしい。
開封後のプロテインの賞味期限
賞味期限は、未開封の状態で保存した場合の期限なので、開封後は早めに使う必要がある。美味しく安全にプロテインを飲むために、封を開けたら2~3カ月以内に飲みきってほしい。
3. 賞味期限切れのプロテインはいつまで大丈夫?
プロテインの賞味期限が切れていても、すぐに飲めなくなるわけではない。乾燥しているプロテインは、正しく保存できていれば賞味期限から2カ月程度すぎていても問題なく飲めることが多い。ただし、賞味期限が切れたプロテインは、品質が大きく低下したりダニが発生したりする可能性があるので注意が必要である。ここでは、飲めなくなったプロテインの見分け方を紹介していこう。
腐ったプロテインの見分け方
変なにおいがしていたり手触りが変化していたりするプロテインは、腐っている可能性があるので使わないほうがよい。また、賞味期限内だったとしても、プロテインの中にダニが混ざっている場合は、使用を中止してほしい。いずれにしても、プロテインを飲む前に、しっかりと状態を確認することが重要である。
4. プロテインの正しい保存方法
保存方法が間違っていると、賞味期限内であってもプロテインが傷んでしまう可能性がある。ここからは、プロテインの正しい保存方法を解説していこう。
ダニが侵入しないように密閉する
プロテインのふたが少しでも開いていると、ダニが侵入して繁殖する可能性がある。栄養価が高いプロテインは、ダニが増えやすい場所なのだ。そのため、密閉できる容器に移し替えて保存すると安心である。さらに、密閉できる容器には、プロテインの劣化を遅れさせるメリットもある。
湿気を避ける
乾燥している粉末状のプロテインは、湿気に弱い。プロテインが湿気を吸うと、賞味期限内でもカビが生えたりダマになったりしてしまうだろう。そうならないために、保存容器に食品用の乾燥剤を入れるのがおすすめだ。また、プロテインを取り出すときにも、水分が入らないように注意しよう。
個包装のプロテインがおすすめ
プロテインの使用頻度が低く、賞味期限内に消費しきれない方は、個包装のアイテムを選ぶのもおすすめである。1回分ずつわかれているものを選べば、保存方法を気にせずに使えるだろう。個包装になっていると持ち運びにも便利なので、ジムでプロテインを飲みたい方にも適している。また、ジムでタンパク質を補給する場合は、パウダーだけでなく、バータイプやゼリータイプも多く選ばれている。
結論
プロテインには、比較的賞味期限が長い商品が多い。ただし、賞味期限とは、未開封の状態で保存した場合の期限なので、開封後はできるだけ早めに使いきる必要がある。また、開封後のプロテインは、密閉した容器に入れ、できるだけ湿気が入らないように注意しよう。プロテインを正しく使って、安全に栄養補給をしてほしい。
(参考文献)
※1出典:農林水産省「消費期限(しょうひきげん)と賞味期限(しょうみきげん)」
神奈川県「賞味期限と消費期限の違い-キッズページ-」