目次
- 床に座り片方の膝を曲げる
- 両手でひざの裏をつかみ、上方向にひざを伸ばす
- 太ももの裏が伸びているのを感じながら、深呼吸を5回程度繰り返そう
- 痛めたところを中心に縦方向に1本貼る
- 痛めたところでクロスさせるように、あと2本程度貼る
1. 太ももの裏が痛い原因

太ももの裏が痛い原因を3つ紹介しよう。
肉離れ
太ももの裏が痛い原因のひとつが肉離れ。肉離れは、急に筋肉が強い刺激を受けたときに生じる損傷だ。ランニングやスキーなどのスポーツ中に、肉離れを起こすケースも多く見られる。
筋肉の柔軟性が低下していたり、太ももの表側と裏側の筋力バランスが悪かったりすると、肉離れを起こしやすい。
運転などによる筋肉痛
太ももの裏が痛い原因には筋肉痛もある。筋肉痛は、激しい運動や筋肉に負担がかかることによって起こる痛み。
運転中は激しく運動しているわけではないので、一見無関係のように感じるだろう。しかし運転の振動でお尻や太ももに直接影響し、痛みを感じることがある。
運転中は常に筋肉に負担がかかっている状態なので、太ももの裏が痛いと感じやすくなってしまうのだ。
妊娠
妊娠も太ももの裏が痛い原因のひとつ。おなかが大きくなったり骨盤が緩んだりといった身体の変化によって、太ももの裏に痛みを生じやすくなる。
2. 太ももの裏が痛いときの治し方

ここからは太ももの裏が痛いときの原因別に、治し方をお伝えする。
肉離れの治し方
肉離れで太ももの裏が痛い場合、まず安静にして患部を冷やすことが大切だ。痛みが緩和したら筋肉の炎症が少し落ち着いたと判断し、ストレッチや筋トレを行うとよい。
【太もも裏のストレッチ法】
太ももの裏をストレッチして、痛みを和らげる方法を紹介しよう。
両方の足で1セットとしてカウントする。これを1日に1~2回程度行おう。仰向けになって行ってもよいので、寝る前のストレッチとしてもおすすめだ。
【太もも裏へのテーピングの貼り方】
肉離れによって太ももの裏が痛い場合には、テーピングを貼るのも有効である。人に貼ってもらう場合はうつ伏せの状態で行う。自分で貼る場合は、テーピングを貼る方の足をまっすぐにして、太ももの裏を伸ばした状態で貼ろう。
痛みが強い場合には、痛めたところでクロスさせるように横方向にも貼るとよいだろう。
筋肉痛の治し方
筋肉痛で太ももの裏が痛い場合、放置していても自然に痛みは引く。とはいえ、痛みがつらい場合もあるだろう。そんなときには、痛みを感じる部分を冷やして炎症を抑えるとよい。
また、マッサージをしたりストレッチをしたりするのも効果的。リンパの流れをよくすることで、筋肉痛の原因となっている乳酸を早く排出できるのだ。
妊娠が原因の場合の治し方
妊娠が原因となって太ももの裏が痛い場合も、マッサージや運動が痛みを和らげてくれるだろう。妊娠中は腰に負担がかかりやすいため、無理な体勢でのストレッチは避け、マタニティヨガなどを利用するとよい。
3. 太もも裏が痛いのは病気の可能性もある

太ももの裏が痛い場合、病気が隠れている場合もあるので注意が必要だ。
腰から足にかけての坐骨神経が圧迫されることによって起こる坐骨神経痛は、ビリビリとした鋭い痛みやしびれ、ハリ感などが特徴的。腰を動かすことで痛みが増強する場合もある。このような症状を感じたら、整形外科を受診していただきたい。
また、太ももの裏に痛みやしびれが生じる病気には、閉塞性動脈硬化症も考えられる。脚の血管が細くなったり詰まったりする病気で、痛みのほかにこむら返りも生じやすい。65歳以上の人や喫煙者、生活習慣病のある人はとくに注意しよう。そのような人が太ももの裏が痛い場合には、循環器内科を受診することをおすすめする。
そのほか、太ももの裏がズキズキと痛い場合やその痛みが3日以上続く場合、日を追うごとに症状が強くなるような場合も、整形外科やペインクリニックなどを受診するとよいだろう。
結論
太ももの裏が痛いときには、ここで紹介した内容を参考に原因を探ってみてほしい。痛みが徐々に和らぐ場合はよいが、ときには痛みがまったく緩和されずひどくなる場合もあるだろう。そんな場合は、すぐに病院を受診することをおすすめする。太ももの裏の痛みを侮ることなく、適切に対応してほしい。