目次
1. プロテインはお湯やホットミルクで飲める

プロテインを溶かす際、お湯やホットミルクの温度は人肌程度であれば問題ない。タンパク質であるプロテインをお湯などで温めると、加熱によって栄養価が変化すると思われがちだが、そんなことはない。タンパク質に含まれているアミノ酸組成も失われることはないので安心して飲むことができる。寒い季節や身体を温めたいときには、お湯でプロテインを飲むことをおすすめしたい。しかし、注意が必要な点もあるので、次から詳しく解説する。
2. プロテインをお湯で飲むときのデメリット

温かいプロテインが飲みたい時、人肌程度のお湯やホットミルクで溶いても栄養価に変化はないので問題なく飲める。しかし、プロテインに含まれているタンパク質は、温度が高くなると熱変性(タンパク質が固まってしまう)が起きることを覚えておこう。
その1.ダマになりやすい
プロテインの粉は冷たい水よりもお湯のほうが溶けやすそうに見えるが、実は逆である。高温のお湯にプロテインを溶かすとタンパク質に熱変性が起こり、溶解性が落ちる。その結果ダマができやすくなるというわけだ。ダマがコップの底につき飲み残してしまうと、必要摂取量が補えない可能性もあるので注意が必要である。
その2.酸味感が強くなる
プロテインとお湯を混ぜると熱変性によりタンパク質の構造が変化するため、味の感じ方も変わってくる。とくに、フルーツ系の味だと酸味を強く感じる場合があるため、酸味が苦手な人はお湯で溶かす場合はコーヒー味や、カフェオレ味、ココア味などをおすすめする。
3. プロテインをお湯で飲むときのポイント

次に、プロテインをお湯で飲むときのポイントを説明しよう。
その1.水で溶かしてからお湯を加える
前項で紹介したように、温度が高いお湯や牛乳とプロテインの粉を混ぜるとダマになりやすくなるので、先に少量の水で粉を溶かすのがポイントだ。先に粉を溶かしておくことで、後からお湯を入れてもダマはできにくくなる。
その2.直接お湯を注ぐなら人肌の温度にする
プロテインは80度前後から熱変性を起こしやすいため、直接お湯を注ぐ場合は温度を人肌程度にするとよいだろう。
その3.カゼインやソイプロテインを使う
プロテインは大きく部類すると、牛乳を原料にするカゼインプロテインとホエイプロテイン、大豆を原料としているソイプロテインがある。カゼインプロテイン、ソイプロテインは熱に強く、約100度程度でも熱変性は起こらないので、お湯でプロテイン飲みたい人におすすめだ。
4. プロテインをお湯で飲むときの注意点

最後に、プロテインをお湯で飲むときの注意点について解説する。
その1.シェイカーには温かい飲み物を入れない
プロテインをお湯で溶かし混ぜる場合、シェイカーを使うと容器の中に空気が密封される。熱により膨張し、ふたが勢いよく外れてプロテインが爆発する恐れがあるので要注意だ。シェイカーのように密封する容器には、お湯や暖かい飲み物を入れると危険だと覚えておこう。
その2.調理時や飲用時にやけどに十注意する
混ぜるだけで簡単に作れるプロテインだが、調理時にやけどを負うリスクがあるので注意が必要だ。電子レンジで加熱する場合は、突沸すると中身が飛び散る現象が起こるため十分気をつけること。できあがった後も、温度を確認してから飲用してほしい。
結論
食事だけでは摂取が難しいタンパク質を補えるプロテインは、お湯でも美味しく飲めることが分かった。ホットプロテインが気になった人はぜひ一度試してみてほしい。飲むタイミングに気をつけたり、正しい飲み方を身につけ、健康的な身体づくりを積極的に行っていこう。