目次
- アイロン台にジャケットを着せるように置く。
- 肩から袖にかけてアイロンをかける。このとき、肩のラインを崩さないように優しくかけよう。
- 前傾部分は左右片面ずつ面積の広いところからアイロンをかけていく。
- 内側の胸ポケットにボタンがあるため、シワにならないように気を配りながら軽くプレスしていく。
- ラペル(下襟)は、アイロンが少し触れる程度でかけていこう。強くかけると折り目が強く付き、ジャケットの形が崩れてしまうので注意が必要だ。
- スーツの襟部分は、裏側からアイロンをかける。襟を裏返して、シワを伸ばすように芯地を引っ張りながらかけるとよい。
- 襟全体にアイロンをかけたら熱があるうちに折り返し、表側の形を整えていこう。
- 表側で気になる部分があればアイロンをかけるのではなく、蒸気で整えるようにする。
- アイロン台を背中に見立て、ジャケットを着せるように置く。
- 背中の中央から外に向かって、生地を広げるような感覚でアイロンをかけていこう。
- アイロンを持っていないほうの手を使って生地を軽く引っ張りながら、あて布を撫でるように優しくアイロンをかけていこう。
- 縫い目のラインに沿ってアイロンをかけていくとよい。
- 全面と後面を同時にアイロンがけしてしまわないよう、アイロン台に着せるようにスラックスを置こう。
- はじめは、裏側からプレスしながらアイロンをかける。
- 裏側をかけ終えたら表側にして、ファスナーに当たらないようにアイロンがけをしていこう。
- スーツの膝部分は、片方ずつアイロンがけを行う。縫い目に合わせて、スラックスの膝部分をアイロン台にのせよう。
- もともとあるセンターラインが残っている状態であれば、それに合わせてアイロンがけをしていく。折り目があまりない場合は、縫い目を揃えてからアイロンをかけていこう。
- 裾が動かないように押さえながら、内側からアイロンがけをしていく。
- 股下あたりまで一気にプレスする。このとき、大まかに折り目を決めていこう。
- 片脚ずつ、横にしてアイロン台にのせる。
- 裾をプレスしたときに決めた折り目に沿って、最初はスチームを出してプレスする
- 最後に、スチームなしでしっかりと前後の折り目を付けていこう。
1. スーツのアイロンがけに必要な道具

スーツのアイロンがけに必要な道具を説明する。まずは、アイロンがけの際に必ず必要な、アイロン台とアイロン。アイロンは家庭用スチームアイロンか、スチーム付きでないドライアイロンの場合は、霧吹きや濡れタオルを用意しよう。そして、アイロンの熱でスーツの生地が傷んでしまわないよう、あて布も必須だ。あて布は綿素材であれば、布やハンカチ、タオルなどでよい。
2. スーツのジャケットのアイロンがけ

ここからは、スーツのアイロンのかけ方と手順を説明していく。まずは、ジャケットから見ていこう。
肩・袖部分のアイロンのかけ方
アイロンを持っていないほうの手で、シワを伸ばしながらアイロンがけをするのがポイントだ。
前身傾部分のアイロンのかけ方
襟部分のアイロンのかけ方
背中部分のアイロンのかけ方
腕部分のアイロンのかけ方
スーツの腕の部分は、立体的な形やラインが崩れないように、とくに丁寧にかけることを意識しよう。腕部分に、丸めたバスタオルや袖まんじゅうを入れてアイロンがけをすると、立体感が出るのでおすすめだ。
3. スーツのスラックスのアイロンがけ

次に、スーツのスラックスのアイロンがけの方法と手順を紹介していこう。
腰回りのアイロンのかけ方
膝部分のアイロンのかけ方
スーツの膝部分のアイロンがけはアイロンを浮かせ気味にして、らせん状にスチームをかけるとたるみがとれる。
裾部分のアイロンのかけ方
折り目を付けるアイロンのかけ方
4. スーツのアイロンがけをするときのコツ

スーツのアイロンがけをするときのコツを見ていく。失敗しないために、必ず実践してほしい。
コツ1.適度に水分を含ませる
スーツの手入れで重要となってくるのが、シワ対策とニオイ対策だ。この2つの悩みを解決してくれるのが、水分。衣類スチーマーやスチーム付きのアイロン、霧吹きを活用してアイロンがけを行おう。水分を含ませることでシワが伸びやすくなるのと同時に、アイロンを当てている時間が短くなるため、スーツにかかる負担も減らすことができる。
コツ2.適切な温度設定で行う
アイロンがけの適切な温度設定は、素材によって決まる。アイロンがけを行う前に、必ずスーツに縫い付けられている洗濯表示のタグをチェックし、アイロンの温度設定をしよう。スーツの生地は高温でアイロンがけしてしまうと、テカリの原因になるので注意。スーツによく使われているウール素材は、低温でも十分シワを伸ばせるということを頭に入れておいてほしい。
コツ3.あて布を使うようにする
スーツのようなデリケートな生地に直接アイロンをかけると生地が傷んでしまうため、必ずあて布を使おう。あて布をすることでテカリ防止になり、生地にアイロンが引っかかりにくくスムーズに動かせるようにもなる。
結論
一見、スーツのアイロンがけは難しそうに見えるが、やってみると意外と簡単だ。自宅でアイロンがけができるようになれば、スーツをメンテナンスできる頻度も増え、スーツを長期間キレイに着用できる。お気に入りのスーツを上質な状態で着ることによって、ピシッとした気持ちになり、周囲からの印象も一段とよくなるだろう。