1. ストライプスーツとは?
ストライプスーツに使われるストライプ柄は、色は2色以上使われており縦や縞、斜めに平行模様が入っている柄を指す。私たち日本人は横縞をボーダーと呼ぶが、本来は縦横関係なく縞模様のことをストライプ柄と呼ぶのだ。
ストライプスーツはストライプ柄が入ることにより、さわやかさや華やかさを演出できるだけでなく、ビジネスの場では上品さまでも兼ね備えるので重宝されている。スーツとシャツやネクタイの合わせを変えても使えるシーンは幅広く、無地に劣らない使いやすさも魅力である。
2. ストライプスーツの主な種類
ストライプスーツと一括りにしても、縞の種類や間隔で印象が大きく変わるのだ。ここでは、主な種類を解説する。
種類1.ピンストライプ
細かいドットが連続し、点線になったラインが入ったストライプ柄。ストライプスーツの中では主張が少なく、ビジネスシーンでもよく活用されている。スマートで落ち着いた印象を与えたいときに着るとよいだろう。
種類2.シャドーストライプ
一見無地のように見えるが、光の当たり具合や見る角度によりストライプ柄が浮きでるシャドーストライプ。光沢があり凛とした印象を与えられる。無地のスーツでは物足りなさを感じている人や、柄を取り入れてみたい人にもおすすめだ。
種類3.ペンシルストライプ
名前の通り、鉛筆で描いたような細い線が特徴のストライプ柄。ピンストライプと比べると、やや線が太くなり主張がはっきりとしているが、間隔が狭いので知的な印象も演出できる。
種類4.チョークストライプ
ホワイトチョークで線をひいたような、少しかすれた輪郭が特徴のストライプ柄。うっすらと滲んだ広めの間隔の優しい線で、エレガントな余裕のある大人な印象を与える。
3. ストライプスーツの着こなし方
すでに柄が入っているストライプスーツ。シャツやネクタイの合わせ方も重要だ。
組み合わせ方を考えるときは、柄と無地の関係性にも注目しよう。ルールを覚えておけば、コーディネートに迷うことはなくなる。次はスーツと合わせる、シャツやネクタイのポイントを解説する。
その1.シャツは無地にする
ストライプスーツの着こなしを考える際は「一無地二柄」を意識するとよいだろう。一無地二柄とは、スーツやネクタイ、シャツの3つのうちどれかを無地を選び、他の2つを柄物にする。ストライプスーツの場合、無地にするのはシャツがよいだろう。そうすると、柄同士が隣り合わず、まとまったコーディネートになる。色は白やライトブルーがおすすめだ。これらの色は清潔感を与え、ビジネスシーンでも取り入れやすいからだ。また、柔らかい印象のピンクも人気でよく使われる。
その2.ネクタイを柄物にする
ネクタイは柄物にするとおしゃれに見える。見える面積が少ないネクタイであれば、アクセントとして気軽に取り入れることができるのだ。とくにドット柄はストライプスーツと相性がよく、ビジネスシーンでは小さいドットを選ぶのがおすすめである。
4. シーン別のストライプスーツのマナー
最後にストライプスーツを着る際に、気をつける点を解説する。どのようなシーンで着るのが適しているか確認しよう。
その1.ビジネスシーン
厳格な雰囲気の職場でストライプスーツを着る際は、ダーク系のシャドーストライプにするとよいだろう。柄が目立たず、無地よりもおしゃれな雰囲気を与えることができる。ラインの間隔が狭いほど、ストライプ柄は目立たない。落ち着いたストライプ柄にすると、シャツやネクタイ選びにも迷わないだろう。
一方で、役職に就いている人の場合は太目のラインを選ぶと、信頼感やリーダーシップを演出できる。華やかにしたいのであれば、小物にアクセントカラーを取り入れて着こなすとおしゃれに見え、周りと差がつくだろう。
ただし、面接ではNGな場合もあるので、ストライプスーツは避けたほうがよいだろう。面接時には無地を着るのが一般的だ。
その2.結婚式の披露宴
披露宴では、主役よりも目立たないようにおしゃれをすることを意識しよう。ストライプスーツを選ぶ際は、主張が抑えられたシャドーストライプを選ぶとよいだろう。光沢のある質感は、パーティーシーンにぴったりだ。
その3.結婚式の二次会
結婚式の二次会はとくに指定がないので、スーツは柄物でも構わない。しかし、主役を引き立てるという点において、披露宴同様シャドーストライプが無難だろう。
会場によっては、カジュアルな装いのジャケットやパンツスタイルでも参加可能な場合もある。周りと違う着こなしは目立ってしまうので、あらかじめ同席者との服装を確認しておこう。そうすると失敗がないだろう。
結論
今回はストライプスーツの種類や着こなし方、シーン別のマナーを紹介した。ストライプ柄が入ることで、さまざまな印象を演出できるスーツだとおわかりいただけただろうか。この記事を読んで、着こなしやマナーを参考にしてもらえると幸いだ。