- 両足を、肩幅程度に広げて立つ。
- 右足を一歩前に出す。両方の手のひらは、右の太ももに添える。
- 左膝を曲げ、お尻を後ろに引くようにして上半身を前に倒し、右足の太ももの裏を伸ばしていく。右足のつま先を天井に向かって持ち上げると、太ももの裏をストレッチしやすい。
- 3の体勢のまま、30秒キープする。
- 右足を引き、左足を前に出して同様に行う。
- 両足を伸ばして床に座る。
- 両手で足の裏を掴み、上半身を前に倒していく。
- うつ伏せになる。
- 右足をお尻に近づけるように曲げて、右の足首を掴む。
- さらに、右足をお尻に近づけて、太ももの前側がストレッチされていることを意識しよう。
- 2の体勢のまま30秒キープする。
- 1の体勢に戻り、左足も同様に行う。
1. 太ももの裏を伸ばすと痛い原因
太ももの裏を伸ばすと痛い場合に考えられる原因には、肉離れが考えられる。また、ほかの原因が隠れている可能性もあるため、痛みが続く場合には、早めに医師に診てもらうことをおすすめする。
肉離れ
運動をしている最中に太ももの裏が痛くなった場合は、肉離れの可能性がある。伸ばすと痛いだけでなく、移動するときに痛みを感じる方もいる。また、皮膚の凹みや押したときの痛みなどが現れるのも特徴だ。(※1)
肉離れを予防するには、運動前のストレッチが有効といわれている。さらに、身体を動かした後に行うクールダウンストレッチも重要である。(※2)
2. 太ももの裏を伸ばすと痛いときの直し方
肉離れになった場合には、適切な治療が必要である。そのため、太ももの裏を伸ばすと痛いときには、自己判断せずに病院へ行くようにしよう。(※3)
もし、ケガではなく、太ももの裏の筋肉が張っていることが原因で伸ばすと痛い場合は、ストレッチを試してみるのもおすすめである。次項から太ももの裏をほぐすストレッチ方法を紹介するので、参考にしてほしい。また、痛みが長く続く場合は、ケガをした覚えがなくても医師に相談しよう。
3. 太ももの裏をほぐすストレッチ
ここからは、太ももの裏をほぐすストレッチを解説していこう。太ももの裏をほぐすストレッチは、スリムな足を手に入れたい男性にもおすすめである。また、ストレッチは可動域を広げる効果も期待できるため、身体を動かす前に行うのもおすすめだ。
ただし、太もものストレッチをするときは決して無理をせず、身体の調子を見ながら行ってほしい。痛みを感じた場合は、すぐにストレッチを中止しよう。
ハムストリングスを伸ばすストレッチ
太ももの裏には、ハムストリングスと呼ばれる筋肉群がある。ハムストリングスは、大腿二頭筋や半腱様筋、半膜様筋といった3つのパーツで構成されている部位だ。主に、足を動かす役割を果たしている。ここでは、ハムストリングスを伸ばすストレッチを2つ紹介していこう。
立った状態で行うストレッチ
立った状態で行うハムストリングスのストレッチを紹介する。野外でも簡単に行えるストレッチなので、ランニングやウォーキングをする前に取り入れるのもおすすめである。
座った状態で行うストレッチ
座った状態で行う太ももの裏をほぐすストレッチを紹介する。身体が固い方は、あぐらをかくように片足を曲げて行っても構わない。その場合は、左右の足を入れ替えながらストレッチをしよう。
大腿四頭筋を伸ばすストレッチ
大腿四頭筋は、前太ももを構成している4つの筋肉だ。太ももの裏を伸ばすと痛いときは、前太ももを同時にストレッチするのがおすすめである。ここからは、大腿四頭筋を伸ばすストレッチをチェックしていこう。
結論
太ももの裏を伸ばすと痛いときには、肉離れのようなケガや筋肉の張りが原因として考えられる。(※4)ケガが原因で太ももを伸ばすと痛い場合には、適切な治療を受ける必要があるだろう。そのため、今回、太ももの張りの対処法としてストレッチを紹介したが、痛みが引かない場合は、放置せずに早めに専門の医師へ相談してほしい。
(参考文献)
※1,3,4 公益社団法人日本整形外科学会「「肉離れ」」
※2 公益社団法人日本学校保健会「第17回 Q&A 「子どもが起こすスポーツ障害」」