目次
1. コーヒーのカフェインが筋トレに与える効果

まずは、コーヒーに含まれるカフェインが筋トレにどのような効果をもたらすのかを解説しよう。
脂肪燃焼の促進
カフェインには、エネルギー源として糖質ではなく脂肪の利用を促進する働きがある。そのため、筋トレや運動の前に飲むことで脂肪燃焼を活発化させる効果が期待できる。同時にカフェインの摂取により分泌されるアドレナリンによっても、脂肪燃焼効果が高まるとされている。
筋肉の増強
カフェインの摂取によって、脳や身体を興奮状態にするドーパミンやアドレナリンといった物質が分泌される。さらに、コーヒーには交感神経を刺激して活動のスイッチを入れる効果もある。筋トレ前にコーヒーを飲むことで集中力が高まり、筋力の増強やパフォーマンスの向上が見込まれる。
疲労回復
カフェインには、疲労物質アデノシンの働きを阻害する作用がある。この作用によりハードな筋トレ中でも疲労を感じにくくなり、持久力がアップするとされている。また、筋トレ後にコーヒーを飲むことで血行が促進され代謝がよくなるため、疲労回復を早める効果も期待できる。
2. 筋トレ効果を高めるコーヒーの飲み方

コーヒーによって筋トレ効果を高めるには、コーヒーの飲み方にもコツがある。ここでは、飲むタイミングや量について紹介しよう。
コーヒーを飲むタイミング
筋トレの何分前にコーヒーを飲むべきかだが、飲むタイミングは筋トレの1時間ほど前がおすすめだ。個人差はあるが、カフェインの効果は摂取してから30分~1時間ほどで現れ、その作用は数時間続くとされる。そのため筋トレの1時間ほど前のタイミングにコーヒーを飲んでおけば、筋トレ中にカフェインの作用がピークになると考えられている。
飲むコーヒーの量
カフェインの1日の摂取量の上限は400mg(コーヒーをマグカップで3杯ほど)とされている。筋トレの効率を上げたいからといって、毎日3杯以上のコーヒーを飲むのは避けたほうがよいだろう。後述するが、カフェイン中毒という症状に陥る恐れもある。お腹を重くしないためにも、筋トレ前に飲む量は1杯で十分といえる。
3. 筋トレ前にコーヒーを飲む際の注意点

最後に、筋トレ前にコーヒーを飲む際に注意したい点にも触れておこう。
ミルクや砂糖は入れない
コーヒーにミルクや砂糖を入れると、糖分や脂肪分も一緒に摂ることになる。コーヒー1杯のカロリーは8kcalと低いが、ミルクと砂糖を入れた場合40kcalと5倍だ。牛乳を加えてカフェオレにすると70kcalとさらに高くなる。筋トレでダイエットを狙うなら、なるべくブラックで飲むようにしよう。
カフェインを過剰摂取しない
カフェインを過剰に摂取すると、めまい、吐き気、興奮状態、不眠といったカフェイン中毒の症状が現れる場合がある。1日の摂取量の上限とされる400mgを目安に、過剰摂取は控えるようにしよう。とくにエナジードリンクにはコーヒー以上にカフェインが入っているので、飲み過ぎには注意したい。
結論
コーヒーに含まれるカフェインの脂肪燃焼効果や覚醒作用は、筋トレの効率を上げたい方に役立つだろう。集中力やパワーを向上させたいなら、筋トレ前に1杯のコーヒーを取り入れてみてはいかがだろうか。ただしカフェインは人によっては少量でも強く作用する場合があるため、体質に応じて飲む量は調整するようにしよう。