目次
1. クールビズとは?

クールビズとは、環境省が進める温暖化対策の一環として2005年にスタートした取り組みだ。5~9月までの期間に軽装で出勤することで、職場でのエアコン消費量を抑え、省エネにつなげるのが狙いである。冷房の温度が28℃で過ごせる服装が目安とされている。
クールビズの基本スタイル
クールビズの基本スタイルは、ノーネクタイ・ノージャケット・半袖シャツだ。シャツとパンツというシンプルな組み合わせになるため、着こなしが単調になりがちなのがデメリットといえる。オシャレに見せるには、シャツやパンツにどんなアイテムを選ぶかがポイントだ。環境省では、チノパンやスニーカー、ポロシャツなども着用可能なアイテムとして挙げている(※1)。ただ企業によって基準は異なるため、クールビズシーズン前に自分の職場でどこまで許されるのかを確認しておくことが大切だ。
2. クールビズの着こなし方 | アイテム選び

クールビズでは着用するアイテム数が少ないため、単品でも存在感のあるシャツやパンツを意識して選びたい。クールビズの着こなしで選ぶべきおすすめアイテムを紹介する。
ノーネクタイに合うシャツ
いつものシャツからネクタイを外しただけの着こなしだと、首元がさびしく見えやすい。そこで、襟の開きが大きいホリゾンタルカラーやワイドカラーのシャツを選ぶことで、ノーネクタイでも首元が締まって見える。襟先にボタンが付いているボタンダウンシャツなども、襟元に違いを出せるのでおすすめだ。同時に、速乾吸水性の高い素材やブルー系のシャツを選んで暑苦しさを感じさせないことも、シャツ選びのポイントとなる。
カジュアルすぎないポロシャツ
クールビズの着こなしにはポロシャツもぜひ取り入れたいが、カジュアルになりすぎないことが大切だ。不安な場合は、一見普通のYシャツに見える「ビズポロ」を選ぶのがおすすめである。ビズポロはビジネス用に作られたポロシャツで、台襟がありネクタイも締められるが、素材はポロシャツなので着心地バツグンなのがメリットだ。普通のYシャツと場面ごとに使い分けると、コーデの幅も広がるだろう。
夏に適したパンツ
ジャケットを着ないとパンツに目が行きやすくなるため、クールビズではパンツ選びにも気を遣いたい。秋冬用のスラックスではチグハグな印象になるので、春夏用の薄手のものを選ぶようにしよう。シワが寄りにくい形態安定加工のパンツや、気軽に洗えるウォッシャブル素材のパンツで、清潔感を保つことも大切だ。ベージュやライトグレーなど軽やかに見える色もよいだろう。ある程度細身のデザインだとすっきりと見え、さわやかさもアップする。
3. クールビズの着こなし方 | コーデ例

ここからは、クールビズ期間に試してほしいおすすめの着こなしコーデ例を3種類紹介しよう。
シャツ × ノーネクタイ
クールビズで最も定番のコーデだが、気を抜くと地味になる組み合わせだ。シャツの襟にこだわり、さらに半袖より長袖シャツを選ぶとスタイリッシュな着こなしになるだろう。シャツは白かブルー系を基本とし、チェックやストライプ柄なども積極的に取り入れて変化をつけよう。クールビズ初心者なら、シャツとパンツを明るい色と暗い色で組み合わせるとバランスよく見える。またブラウンの靴やベルトをアクセントにしてもオシャレだ。
ジャケット × ノーネクタイ
ジャケットが必要なシーンでは、スーツよりノーネクタイのジャケパンスタイルが夏らしくておすすめだ。ジャケットの色はネイビーやグレーが定番だが、涼しげに見えるベージュなどにチャレンジするのもよいだろう。リネンやコットンなど季節感のある素材を選ぶのもおすすめだ。また、ジャケットを脱ぐことを考慮して、シャツ選びにも気を遣っておくとスマートである。
ポロシャツ × パンツ
ポロシャツを取り入れる場合は、派手な色・柄を避け、ネイビーやブルー、ブラックやグレーなど落ち着いた色味を選ぶと、ビジネスシーンにも馴染みやすくなる。よりきちんと感を高めたければビズポロを選ぶようにしよう。ポロシャツと相性がよいチノパンを合わせるのも◎。ただスニーカーだとスポーティなスタイルになりすぎるため、足元は革靴でまとめるとベターだ。
4. クールビズの着こなしの注意点

クールビズはカジュアルな着こなしだからこそ、最低限のマナーを守らないと相手に不快感を与えることもある。クールビズの着こなしの注意点も見ていこう。
会社や会う人によって服装を変える
クールビズ期間中であっても、会社によってはジャケットやネクタイが必須なケースもある。自分の勤め先ではどんな着こなしなら許されるのか、事前にしっかり確認しておくようにしよう。また社外の人に初めて会う場合なども、あまりラフな格好はせずジャケットを用意しておいたほうが安心だ。
下着が見えないようにする
ノーネクタイの場合、襟元から下着が見えてしまうことがあるので注意だ。ボタンを開けていても肌着が見えないよう、首回りが広いものやVネックタイプの下着を選んでおこう。また、シャツに汗染みがつかないよう下着は必ず着用するのがマナーである。
オーバーサイズのシャツは控える
クールビズはシャツ1枚が基本なので、しっかりとサイズが合っているかどうかも意識したい。とくにサイズが大きいシャツはだらしなく見え、ビジネスには不向きだ。身体にフィットするサイズ感のシャツを選ぼう。
結論
クールビズの着こなしでは、ノーネクタイでもサマになるようシャツの襟の形を変えたり、チェックやストライプのシャツを選んだりすることで、単調な印象を払拭していこう。カジュアルになりすぎないビズポロも、ぜひ取り入れたい便利アイテムだ。夏を涼しくオシャレに乗り切る工夫をしながらクールビズ期間を楽しんでほしい。