目次
1. バナナってどんな果物?

スーパーやコンビニで売られているバナナは、日本人に親しみのある果物だ。おやつや朝食としてバナナを取り入れている方も多いだろう。ここでは、バナナの栄養価について解説する。
バナナ100gあたりの栄養価
バナナには、ミネラルや食物繊維、ポリフェノールといった身体にうれしい栄養が豊富に含まれている。また、体内の水分調整をサポートするカリウム(※1)も100gあたり360mg程度含まれているため、むくみ解消にも役立つといわれている。さらに、バナナのカロリーは、1本あたり86kcal程度だ。パンやご飯と比べると低カロリーなので、ダイエット向きな食品といえるだろう。
2. バナナダイエットって何?

ダイエットをしている方の間で注目を集めているのが、バナナダイエットだ。バナナダイエットとは、朝食や間食の代わりに1~2本のバナナを水と一緒に食べるダイエット方法である。低カロリーで腹持ちがよいバナナは、食事の置き換えに適した食材なのだ。
さらに、食物繊維が豊富なバナナを摂取すると、便秘解消効果も期待できる。腸内環境が整うと、効果的にダイエットを進めていけるだろう。
ただし、食事をバナナに置き換えるのは、1日1食に留めよう。3食すべてをバナナにするような極端なダイエットをすると、食事を元に戻した際にリバウンドしやすいからだ。ほかにもバナナダイエットをするときに気をつけてほしいポイントがあるので、次項で解説していこう。
3. バナナダイエットの注意点

ここでは、バナナダイエットの注意点をチェックしていく。
その1.糖質が多い
バナナには、100gあたり21.1g程度の糖質が含まれている。この糖質量は、ほかのフルーツと比べてもやや高めといえる。そのため、食べすぎると糖質の過剰摂取になる可能性があるので注意しよう。
ただし、バナナは食後の血糖値の上昇がゆるやかな低GI食品だ。1日1~2本程度であれば、ダイエット中でもあまり心配する必要はないだろう。
その2.栄養が偏る
バナナは栄養豊富なフルーツだが、毎日1食をバナナにしていると栄養が偏る可能性がある。栄養が偏った食事を続けていると、結果的に痩せにくく太りやすい身体に近づいてしまうだろう。そうならないために、バナナダイエットをしているときは、いつも以上に昼食や夕食の栄養バランスを意識する必要があるだろう。タンパク質や炭水化物、脂質、ミネラルなどをバランスよく摂取できるように心がけてほしい。
4. バナナを使ったダイエット料理

毎日バナナを食べていると、味に飽きてしまうこともあるだろう。バナナダイエットを続けるためには、アレンジメニューを上手に活用することが重要だ。ここからは、バナナを使ったアレンジメニューを紹介していこう。
その1.バナナ餅
レンジで加熱したバナナに片栗粉を混ぜて焼くと、優しい甘さが魅力のバナナ餅ができあがる。バナナをそのまま食べるより満足感が得られるので、バナナだけでは物足りない方におすすめだ。また、エネルギーとなる炭水化物も摂取でき、運動前の栄養補給にも向いている。さらに、冷蔵保存も可能なため、休みの日に作り置きできるのもうれしいポイントである。
その2.バナナミルク
朝食を食べる習慣がない方や手軽にバナナを摂取したい方には、バナナミルクがおすすめだ。バナナの栄養に加え、牛乳に含まれているカルシウムも同時に摂取できる。バナナと牛乳をミキサーにかけるだけで完成するので、忙しい朝でも手軽に作れるだろう。甘さが足りない場合は、砂糖やハチミツを足すとよい。
その3.バナナサラダ
バナナサラダは、レタスに含まれている食物繊維などの栄養を一緒に摂取できるレシピだ。作り方は簡単で、レタスを食べやすい大きさにちぎってから、小さく切ったバナナを乗せ、ナッツとドレッシングをかけるだけである。ドレッシングは、さっぱりしたフレーバーのものを使うと味がまとまるだろう。
結論
低カロリーで栄養豊富なバナナは、ダイエットに適した食品だ。ただし、バナナだけを食べていると栄養が偏り、結果的に太りやすくなる可能性があるので注意してほしい。上手にバナナを活用して、スッキリした身体を目指そう。
(参考文献)
※1出典:全国健康保険協会「足元スッキリ、むくみ対策!」