目次
1. ファスティングとは?

ファスティングとは、英語で「断食」という意味の言葉で、一定期間食事を摂らないことを指す。宗教上の理由でファスティングを行う方もいるが、近年ではダイエットや健康促進を目的として行う方が増えている。
ファスティングには、1食だけ抜く手軽なものから、数日間食事を断つ本格的なものまでさまざまな方法がある。初心者でも取り入れやすいファスティングの方法は、のちほど解説するので参考にしてほしい。
2. ファスティングの5つの効果

前述の通りファスティングには、さまざまなうれしい効果が期待されている。ここでは、ファスティングの効果を5つ見ていこう。
老廃物や毒素の排出
ファスティングを行って一定期間食事を摂らないことで内蔵が休まり、体内の老廃物や毒素の排出が促されるといわれている。そのため、スッキリした状態になりたい方にファスティングがおすすめだ。
基礎代謝の向上
ファスティングで老廃物や毒素の排出を促すと、基礎代謝がアップする効果も見込める。基礎代謝がアップすると、自然と痩せやすい身体に近づけるだろう。
体脂肪の減少
ファスティングは、体脂肪を減らしたいと考えている方に多く取り入れられている。短期間で完了するファスティングの方法もあるので、なかなかダイエットが長続きしない方におすすめである。
腸内環境の改善
ファスティングは、腸内環境の改善をもたらす効果も期待されている。腸内環境は、体調や免疫に影響を及ぼすため(※1)体調管理をしたい方にもファスティングはおすすめだ。
お肌の若返り
ファスティングを行うと、お肌の調子が向上したという体験談もある。ファスティングで腸内環境が改善されると、おのずとお肌の調子も上向いていくだろう。
3. ファスティング期間は3日間がおすすめ

ファスティングの期間は、3日間がおすすめだ。ファスティングの期間を長く設定すると効果を実感しやすくなるが、一方で身体に負担がかかりやすくなる。短すぎず長すぎない3日間が、無理をせずファスティングを行える期間といえるだろう。もし3日間のファスティングが辛い場合は、半日~1日からチャレンジしてほしい。
4. ファスティングダイエットの正しいやり方

ファスティングは、正しいやり方で行わないと思うような効果が得られなかったり、体調を崩してしまったりする可能性がある。ここからは、ファスティングダイエットのやり方を解説していこう。
ファスティング前に準備食を食べる
ファスティングを行う前に、準備食を食べて身体を慣らそう。いきなり食事を断ってしまうと、体調を崩しやすくなるからだ。3日間のファスティングを行う場合、準備食の期間も3日間設けるとよい。
準備食の期間中は、肉や魚、加工品、刺激物を避けて、野菜や豆、ご飯を中心にしたメニューを心がけよう。また、ファスティングを行う前日は、おかゆや具なしの味噌汁といったお腹に負担がかからないものがおすすめだ。
ファスティング中は固形物を食べない
ファスティング中は、固形物を一切食べないようにしよう。ただし、スムージーや水などは飲んでかまわない。むしろ、脱水症状にならないように、水分は積極的に摂取しよう。
酵素ドリンクで栄養補給する
ファスティング中におすすめな飲み物が、酵素ドリンクだ。酵素ドリンクにはミネラルや糖質といった栄養が含まれているので、身体への負担を軽減できるだろう。
ファスティング後は回復食を食べる
ファスティングが終了したら、回復食を摂取しよう。いきなり普通の食事を摂ると、体調を崩す可能性があるので注意が必要だ。回復食を摂っている期間は、食物繊維が豊富な食材や発酵食品を中心に摂取してほしい。
5. ファスティングダイエットの注意点

ここからは、ファスティングダイエットを行うときの注意点を紹介していこう。
無理にファスティングを行わない
ファスティングは、多少なりとも身体に負担をかける行為といえる。そのため、成長期や妊娠中、持病がある型、高齢者などには、おすすめできない。また、身体の調子を見ながらファスティングを行い、体調を崩したらすぐに中止してほしい。
こまめに水分補給する
水分の摂取は代謝酵素を働きやすくするので、ファスティング中は1日2Lを目安に、水分不足にならないようにしてほしい。一度にたくさん飲んでも尿として排出されてしまうので、こまめに水分補給をするように心がけよう。
結論
ファスティングは、老廃物・毒素の排出や基礎代謝の向上といったうれしい効果があるといわれている。しかし、正しいやり方で行わないと体調を崩す可能性があることも忘れないでほしい。正しくファスティングを行って、健やかな身体を目指そう。
(参考文献)
※1出典:公益財団法人長寿科学振興財団
該当ページ名:生活習慣で乱れた腸内環境を整える方法