目次
- ジャケットのボタンを留め、背中側が上になるように置く。
- 襟から肩の真ん中あたりで縦に折り、折ったラインに合うように袖も折る。片方ずつ折ったら、一旦このまま置く。
- パンツをセンタープレスに沿って折ったら、真ん中あたりで1回折り、さらにもう1回折る。
- 畳んだパンツを置いたジャケットに重ねて置く。
- ジャケットの裾をパンツに被せるように折り、反対に返して形を整えれば完成。
1. スーツの収納が大切な理由

スーツの収納が大切であることには、理由がある。スーツを正しく収納できていないと、シワが増えたり型崩れが起こったりだけでなく、虫食いが起きたりカビが生えたりする原因にもなる。こうなってしまうと、せっかくのお気に入りのスーツが台無しになってしまうことも。スーツを常に美しい状態に保ち、長く着ていくためにも、収納方法や日々のお手入れをしっかりマスターしておきたい。
2. スーツの正しい収納方法

では、スーツの正しい収納方法について解説していこう。どれもスーツの収納における基本的なポイントなので、正しく実践できているか、よく確認しておきたい。
ポケットから物を出す
スーツのポケットに物が入ったままだと、収納時にポケットの型崩れの原因になるので、注意しよう。自分では入れたつもりがないのに、ペンや小銭などがポケットから出てきた経験はないだろうか。収納する前に、スーツのジャケットの内ポケットや、パンツの後ろポケットなど、念のためすべてのポケットをチェックする習慣を付けておこう。
ハンガーにかける
スーツをハンガーにかける際、どんなハンガーでもOKかというと、実は間違いである。ジャケットをかけるハンガーには、厚み・丸みがあり、肩のラインに合ったものを選ぶようにしたい。洗濯用ハンガーなどの薄いハンガーでは、型崩れが起きやすいので注意しよう。続いてパンツをかけるハンガーだが、こちらは挟んで吊るすタイプをおすすめしたい。バーに掛けるタイプのハンガーでは、シワになることもある。
ブラッシングする
スーツを収納する前のお手入れとして、ブラッシングは有効な手段である。ブラッシングをすることで、目に見えないスーツのホコリを落とし、虫食いを予防できるのだ。ジャケットは上から順に、パンツは逆さまに吊るして、裾から腰へとブラッシングすればOK。襟の裏やポケットなど、見えない部分まで丁寧に行えば、より効果的だ。
陰干しする
一度着たスーツは、収納する前に陰干しするようにしたい。風通しのよい室内で半日ほど干しておけば、スーツに付いた汗などの水分を飛ばすことができる。水分が残ったまま収納すると、カビが生えたり不快なにおいがしたりする原因になるので、注意したい。
クローゼットに保管する
スーツはクローゼットに保管するのが最適だが、隙間がないほど詰めて収納することはおすすめできない。クローゼットでは、スーツとスーツの隙間は最低でも2cmは空けて、通気性をよくしておくことが重要だ。
3. スーツを畳んで収納する方法

本項では、スーツを畳んで収納する場合の正しい方法について解説する。また、シーン別の収納のコツも加えて覚えておこう。
スーツの畳み方
スーツの正しい畳み方を、順番に解説する。
自宅での収納方法
自宅で収納する場合は、主に湿気対策と虫食い対策をしっかり行うことが重要だ。畳んだスーツはタンスや衣装ケースに収納するだろうが、対策なしではスーツにさまざまな悪影響を及ぼす可能性がある。除湿剤や防虫剤を使うことに加えて、定期的にタンスや衣装ケースを開け、風通しをよくすることも大切なポイントだ。
バッグへの収納方法
出張時など、スーツを持ち運ぶ必要がある場面では、ガーメントバッグが最適だが、頻繁にスーツを持ち運ばない方であれば、なかなかガーメントバッグは持っていないものである。そんなときはスーツケースに畳んで収納する必要があるが、ここで意識したいポイントは、まず畳んだ状態の時間をなるべく短くすること。収納するタイミングは出かける直前で、目的地に着いたらすみやかにスーツをハンガーにかければ、シワ残りも気にならない。また、畳んだスーツに衣類を挟み、できるだけ厚みのある状態で収納する方法も、シワ対策におすすめだ。
4. スーツを収納する際の注意点

ここまでさまざまなスーツの収納方法について解説してきたが、最後に、スーツを収納する際の注意点も押さえておこう。
長期保管前にはクリーニングに出す
スーツを長期で保管する前には、クリーニングに出すことを心がけたい。1回しか着ていないからとクリーニングに出さずに収納すると、いくら小さな汚れでもシミや虫食いの原因になるので注意しよう。
ビニール袋に入れっぱなしにしない
スーツのクリーニング後、ビニール袋に入れたまま収納している方は少なくないはずだ。少しの保管なら問題ないが、長期保管になるほど湿気が溜まりやすいので、ビニール袋に入れっぱなしは避けるのがベター。
不織布カバーをかける
不織布カバーは通気性がよく、ホコリの侵入も防いでくれるので、スーツの長期保管にぴったりである。100円ショップでも販売されているなど、安価で購入できることもメリットだ。
結論
スーツの正しい収納方法について、理解を深めてもらえただろう。大事なポイントは、収納やお手入れのひと手間である。少し面倒に思えても、そのひと手間をかけるだけでスーツの保管状態は大きく変わるのだ。これまでスーツの収納がなかなか上手くいかなかった方は、一度本記事を参考にして、収納方法を見直してみてもらいたい。