1. ノーネクタイスタイルとは?
ノーネクタイとは、ネクタイをしない服装のことを指す。ノーネクタイは涼しげな印象を与える反面、相手やシーンによってはだらしない印象を与えてしまう。そのため、シーンによって使い分けることが大切だ。ここではノーネクタイのOK・NGシーンについて解説する。
ノーネクタイがOKなシーン
ノーネクタイがOKなシーンは、クールビズ期間や会社規定によるビジネスカジュアル、面接や試験でノーネクタイの指定があるときなどだ。クールビズは例年5月1日から9月30日までとされていたが、2021年からは各自で体調や気温に応じた服装の選択性となっている。高温多湿でジメジメした時期に、ネクタイをせずワイシャツの首元を広げることで、服の中の通気性を上げ、涼しさが感じられるだろう。
ノーネクタイがNGなシーン
ノーネクタイがNGなシーンは、仕事でお客様と会うときや商談・プレゼンなど勝負したいとき、フォーマルシーンなどだ。ノーネクタイは相手にだらしない印象を与えてしまう可能性もあるため、クールビズ期間であっても、訪問するときや大事な場面ではネクタイを締めた方がよいだろう。相手のドレスコードに合わせることが大切だ。
2. ノーネクタイを着こなすコツ
ノーネクタイをかっこよく着こなすためのポイントを紹介していく。コツをおさえて、相手にも好印象を与えるノーネクタイスタイルを目指そう。
襟がしっかりとしたワイシャツを選ぶ
ノーネクタイを着こなすためには、襟がしっかりとした形状のワイシャツを選ぶようにしよう。一般的なワイシャツでネクタイを外し、ボタンを開けただけの着こなしは、襟が開いてだらしない印象になってしまう可能性もある。襟先に小さなボタン留めがついた「ボタンダウン」や、襟が180度水平に開く「カッタウェイ」がおすすめだ。
シャツの第一ボタンは開ける
ノーネクタイのときはワイシャツの第一ボタンを開けて、涼しげな見た目で着こなそう。すべてのボタンを留めていると首元が窮屈に見え、逆に2つ以上開けていると襟の形が崩れ、だらしなくなってしまうことがある。開けるボタンは第一ボタンまでに留め、きちんと感を維持することが大切だ。
インナーが見えないようにする
第一ボタンを開けたときにインナーが見えてしまうことがあるが、相手を不快な気持ちにしてしまう可能性もあるため、インナーが見えないようにすることが必要だ。深めのVネックインナーやUネックなど、首元が開いているインナーを選ぼう。
ジャケットはラペル幅が狭いものを選ぶ
ノーネクタイでジャケットを合わせる場合、ラペル幅が狭いジャケットがおすすめだ。ラペル幅は、ジャケットの下襟部分の幅を呼ぶ。ラペル幅が狭いジャケットは、首周りがスッキリ見える。通常ラペル幅は8cmだが、ノーネクタイのときは、幅5~8cmがおすすめだ。
秋冬はシャツの代わりにニットを着る
秋冬はシャツの代わりに、ジャケットとニットを合わせたノーネクタイコーディネートがおすすめだ。冬になると暖かく動きやすい服装で過ごすウォームビズを実施する企業もある。また、シャツのうえにニットを着るのもオシャレの一つだ。ニットの色は、ネイビーや黒が定番色である。
3. ノーネクタイのおすすめコーデ集
ノーネクタイでも、ただネクタイを外すだけでなくオシャレに見せるコーディネートがある。ここでは、スーツ・ジャケパン・ノージャケットのそれぞれのおすすめコーデについて紹介していこう。
スーツスタイル
スーツスタイルは、ノーネクタイの服装の中でもフォーマル度が高い。ネイビースーツとホワイトシャツの組み合わせは正統派スタイルだ。ほかにもライトネイビーのスーツにサックスブルーの無地シャツを合わせると、クラシカルで涼しげな印象になる。カジュアルさを出したい方は、Tシャツやポロシャツをインナーに取り入れよう。
ジャケパンスタイル
ジャケパンスタイルとは、スーツのような上下セットではなく、ジャケットとパンツを自由に組み合わせた服装だ。たとえば、ネイビージャケットにグレーパンツ、そこにサックスブルーのギンガムチェックシャツを合わせることで、若々しさと上品な雰囲気を演出する。また、ライトグレージャケットにネイビーシャツ、ブラックウォッチのパンツで、モダンな雰囲気を放つスタイルが叶う。
ノージャケットスタイル
ノージャケットスタイルは、ノーネクタイでジャケットも着用しない服装だ。ネイビーのパンツにロンドンストライプ入りのシャツですっきりとした印象になる。ただしノージャケットではフォーマル度が下がってしまう。そのため、無地ホワイトやツヤのあるシャツ、ダークトーンのパンツなどを使用すれば、ある程度フォーマル度を保つことが可能だ。
結論
ノーネクタイは暑い時期も快適に過ごせ、相手にも涼しい印象を与えられるが、間違った着こなしをすると、だらしない印象になってしまう可能性がある。ノーネクタイスタイルをするときは、自分の服装を定期的に見直して、周りに不快な印象を与えない服装か確認しよう。涼しさとオシャレを実現したノーネクタイファッションを目指してみてはいかがだろうか。