目次
1. 朝バナナダイエットとは?

朝バナナダイエットとは、朝食の代わりに常温の水と一緒にバナナ1~2本を食べるダイエット方法だ。昼食や夕食は普通に食べてよいため、比較的負担が少ないダイエット法として知られる。バナナのカロリーは1本約86kcalで、これはお茶碗半分のご飯や、6枚切り食パン半分と同程度のカロリーである。朝食をバナナに置き換えればカロリーを大幅にカットできるが、バナナは腹持ちもよく空腹感を感じにくいのがメリットだ。
バナナには食物繊維やカリウムなどダイエットに嬉しい栄養素が豊富に含まれているため、朝にバナナを食べることは、ダイエットを効率的に進めるためにも有効だ。またバナナには忙しい朝でもすぐ食べられる、値段が安いなどのメリットがあり、その手軽さも朝バナナダイエットが支持される理由である。
2. バナナに含まれる主な栄養素

誰でも簡単に始められるのが魅力の朝バナナダイエット。ここからは、バナナに含まれるダイエットに役立つ栄養素について見ていこう。
その1.糖質
バナナには果糖、ブドウ糖、オリゴ糖、デンプンなど数種類の糖質が含まれている。果糖やブドウ糖はすばやくエネルギーに変わるが、オリゴ糖やデンプンは比較的ゆっくりとエネルギーに変わる。それぞれの吸収速度が異なるため、持続的にエネルギーを供給してくれるのが特徴だ。朝にバナナを食べることで、カロリーを抑えながら効率よくエネルギーチャージができるのだ。
またバナナの食物繊維が糖の吸収を穏やかにするため、バナナは血糖値が上がりにくい低GI食品であり、糖質が脂肪として蓄積されにくいのも見逃せない点だ。さらにオリゴ糖が善玉菌のエサとなり腸内環境を改善するなど、バナナの糖質にはさまざまなプラス面が期待できる。
その2.ビタミン類
バナナにはビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、葉酸などのビタミン類が含まれるが、注目したいのがビタミンB群だ。ビタミンB1は糖質、ビタミンB2は脂質、ビタミンB6はたんぱく質をそれぞれ代謝してエネルギーに変える役割を持っている。朝にバナナからビタミンB群を摂取しておけば、食事から摂った栄養素が効率的にエネルギーとなり、太りにくい状態を維持しやすくなる。
その3.カリウム
バナナに含まれるカリウムの量は、果物の中でもトップクラスである。カリウムには塩分を排出し体内の水分量のバランスを保つ働きがあるため、むくみの予防・解消に役立ってくれる。
その4.食物繊維
バナナには食物繊維も豊富だ。食物繊維は腸内で排泄を促す作用があり、便通の改善が期待できる。さらに食物繊維には満腹感を持続させてくれるという特徴もあり、ダイエットには欠かせない栄養素である。
3. 朝バナナダイエットのポイント

朝食にバナナを食べるだけという朝バナナダイエットだが、負担なく継続するにはそのほかにもポイントがある。
その1.乳製品などと一緒に食べる
毎日バナナだけだと飽きてしまう方は、豆乳やヨーグルトなど乳製品と一緒に食べるのもよい方法だ。乳製品ならバナナには少ないたんぱく質を摂取でき、整腸作用を高める効果も期待できる。筋トレを並行している方であれば、プロテインを用いてスムージーなどにしてもよいだろう。また食物繊維が豊富なリンゴやみかん、イチゴなどをプラスして変化をつけるのもおすすめだ。
その2.昼食・夕食は普段通り食べる
朝バナナダイエットが成功しやすい大きな理由は、昼食と夕食を普段通り食べられる点にある。栄養不足にならないためにも、昼食・夕食は控えたりせず、炭水化物やたんぱく質、脂質をバランスよく摂るようにしよう。ただし和食をメインにしたり腹八分目を意識したりと、できるだけ健康的な食生活を送ることが大切だ。
その3.2~3か月程度継続して取り組む
朝バナナダイエットには1週間や1か月で効果が出たという口コミもあるが、いつから効果が出るかは食事内容や運動量によって個人差が大きい。どんなダイエットにもいえるが、体質の変化を実感するまでには2~3か月は必要とされるので、ある程度長期的に取り組むことで成功率を上げよう。
4. 朝バナナダイエットの注意点

最後に、朝バナナダイエットを行う際の注意点にも触れておこう。
その1.栄養バランスが偏ってしまう
何かひとつの食品ばかりを食べるダイエットは、栄養が偏り代謝が下がることから成功しにくいとされている。朝バナナダイエットも同様で、バナナがメインの食生活になってしまうと栄養不足に陥る可能性が高い。置き換えるのはあくまで朝食のみとし、昼食と夕食ではバランスのよい食事をしっかり食べるようにしよう。
その2.食べすぎてカロリーオーバーになる
バナナはカロリーが低いとはいえ、食べ過ぎれば当然カロリーオーバーになる。朝バナナダイエットで食べる本数は1~2本が適切だ。空腹を満たすためにそれ以上多くは食べないようにしよう。
また、ほかの2食は自由に食べていいからといって、高カロリーな食事や間食を大量に摂るのももちろんNGである。バナナのダイエット効果を活かすためにも、適度な量の食事に抑えることや、運動でカロリーを消費することも併せて意識するとよいだろう。
結論
バナナを用意するだけで始められて、辛い食事制限も必要ない朝バナナダイエット。詳細を知って早速チャレンジしたいと思った方もいるのではないだろうか。バナナはアレンジがしやすい食材であることも、朝バナナダイエットが続けやすい理由のひとつだ。飽きがこないようヨーグルトと混ぜたりスムージーにしたりと工夫しながら、ぜひ2~3か月を目標に継続してみてほしい。