目次
- 少量を手に取り、しっかりと手のひら全体に伸ばす
- 少量ずつ付け、必要に応じて追加していく
- 手ぐしやコームを使って均等にムラなく全体になじませる
- スタイリングで流したい方向と逆側に向けて、手ぐしかコームで毛流れを整えることで髪全体になじむ
- 髪からスタイリング剤の白さが消えると、髪になじんだサインだ
1. ポマードとは?

バーバースタイルやショートヘアスタイルなどの完成度を高めるスタイリング剤として、人気の高まりを見せているのがポマードだ。
整髪料のひとつ
ポマードとは、油を主成分としたヘアスタイリング剤のひとつ。ねっとりとした粘り気のあるテクスチャーが特徴で、髪と髪を癒着させてスタイリングを行う。強いセット力とツヤのある仕上がりが魅力のアイテムだ。
油性と水性の違い
現在では多くのメーカーから「油性」タイプと「水性」タイプの2種類で展開されている。
油性ポマードとは
ポマードの元祖である「油性ポマード」は、油を加工せず練り込んでいる。重厚感がありきちんとした印象を演出できる。熱に弱い反面、水を弾くという性質をもつため雨や汗によるセット崩れが少ないというメリットもあるが、シャンプーやお湯で洗い流しにくいというデメリットもある。
水性ポマードとは
「水性ポマード」は別名「グリース」とも呼ばれる。なんといっても最大の特徴は、洗い流しやすさだ。成分に水素を添加することで、洗い落ちがよくなっているのが魅力。ベタつきや香りなども含め、油性ポマードの短所を改良して作られたともいえるだろう。使い勝手のよさから、現在は油性ポマードにとってかわり水性ポマードが主流になっている。
ポマードとジェルとの違い
ジェルは、合成樹脂で主に構成されている。髪の表面を薄い樹脂の膜で覆ってしっかり固める整髪料だ。毛束を立ち上がらせる効果が強いため、ボリュームを抑えたいスタイルには適さない。ジェルと比べるとポマードは、カチカチに固まり過ぎず柔軟なホールド力がある。セットの直しやすさと髪の収まりを求める方にはポマードの使用がおすすめだ。
ポマードとワックスとの違い
ワックスに比べポマードのほうが歴史は長く、日本では昭和初期から人気のあるメンズ整髪料だ。ポマードはワックスと比べると質感が重いため、ボリュームを抑えて毛先に動きを付けたいスタイルに最適。よりツヤを出したい場合や、固めすぎずナチュラルな仕上がりにしたい場合にはポマードがおすすめだ。ワックスはポマードよりも水気が少ないため、マットな質感に仕上がる。
2. ポマードが合う髪型とは?

ここでは、ポマードと相性のよい髪型とはどんなスタイルなのかを紹介する。ぜひ使い方をマスターしてほしい。
ポマードの使用に適した髪型
ポマードは髪1本1本に動きを出すのではなく、スタイリング剤同士がくっつくので、髪の毛をまとめて艶っぽさを出すことが可能だ。このような性質はフォーマルなスタイリングとの相性もよい。ツーブロックやオールバック、七三分けといった前髪を上げるスタイルや、分け目がしっかりした髪型、トップにボリュームを出しサイドのボリュームを抑える必要のあるヘアスタイルの使用に向いている。逆に前髪を下ろすヘアスタイルにはマッチしにくい。そのほかにも、くせ毛やウェット感のあるパーマスタイルでも使いやすい。しっかりと髪の毛を固めてツヤのある質感を求める方にピッタリの整髪剤だ。
ポマードの基本的な使い方
ここではポマードの使い方を紹介する。セットするときのポイントを押さえ、ヘアスタイルを高精度に仕上げよう。
髪が濡れているか乾いているかで仕上がりが変わる
濡れた髪に付けると、セット力は乾いた髪に付けるよりも劣るものの、なじみがよくなりツヤ感が増す。一方で、乾いた髪に付けるとスタイリング剤の持つセットとキープ力を最も引き出すことができる。用途やヘアスタイルによってポマードを付けるときの髪の状態を変えて調整するとよいだろう。
3. ポマードの選び方とは

ポマードの性質や使い方が分かったところで、選び方を紹介しよう。
油性か水性か
ポマードには油性と水性の2種類があるため、どのような雰囲気に仕上げたいかに注目して選ぶとよいだろう。毛先に動きを出さずにクラシックなスタイルに仕上げたいのであれば、油性がおすすめ。強力なセット力が魅力だ。雨や汗にも強く、型崩れしにくいので一日中しっかりセットをキープしてくれる。反対に水性ポマードは、仕上げると濡れ髪の質感やカジュアルな雰囲気を演出できる。油性よりも手の平で伸ばしやすく、髪に付けた後もよくなじむテクスチャーでセットも簡単だ。そのため、初心者でも使いやすい。
質感
ポマードにはツヤ感のあるタイプとマットなタイプがある。ツヤ感のあるポマードは髪に艶めきをプラスすることで、髪のダメージを隠す効果もある。そのため男性だけでなく女性にも人気が高い。一方でビジネススタイルには、ツヤ感のあるポマードよりもマットな質感のほうがなじみやすく、周りからの印象もよいだろう。
香り
ポマードには油分が多く含まれているので、オーガニック成分由来のにおいを消すためにさまざまな香料で加工されている。そのため、中にはにおいがキツ過ぎて使いにくいものも。特徴的な香りもあるため好き嫌いが分かれるだろう。水性ポマードは、油性ポマードよりも比較的香りの優しいものが多く、においに敏感な方でも使用しやすい。ビジネスや食事など強い香りを避けたい場面のセットに向いている。なかには無香料タイプもあるので、ポマードの独特なにおいが気になる方や初めて買う方は、香りの少ないものを選ぶとよいだろう。
4. おすすめのポマード3選

仕上がりや質感のおすすめのポマードを紹介する。ポマード選びの参考にしてほしい。
Baxter OF CALIFORNIA「クレイポマード」
こちらはナチュラルクレイや蜜蝋といったオーガニック成分を配合した、男性用クレイポマード。マットな仕上がりを一日中キープしてくれるのが特徴だ。髪質を問わず、乾いた髪にも濡れた髪にも使用できる。
阪本高生堂「クールグリース」
水性ポマードの中でも高い人気を持つ。ウェットな質感や自然なツヤ、ハードなセット力を兼ね備えているのが特徴だ。オールバックなどビシッと決めたいときにおすすめ。ライムの香りでさわやかなので、ビジネスシーンにもよいだろう。
BYRD「ライトポマード」
軽い付け心地の水性タイプのポマードだ。髪になじみやすく、もとの毛流れやパーマスタイルを生かした自然なスタイルにフィットする。レモンとベルガモットをブレンドした、ノースショア・エフカイビーチをイメージした香りとなっている。自然なツヤを出し、水性のため洗い流しが手軽な点もよい。
結論
セット力とツヤ感が魅力の、男性用スタイリング剤であるポマード。定番になりつつあるバーバースタイルともマッチするので、感度の高い男性の間で人気があるアイテムだ。カジュアルな場面だけでなくビジネスシーンにも活躍する。TPOに応じたスタイリングを楽しめるようになるので、ひとつ試してみてはいかがだろうか。