目次
- ネクタイを首にかけ、大剣(幅の広い方)を上にして、ネクタイのつなぎ目のあたりで交差させる。
- 小剣(幅の狭い方)の裏側に大剣をまわす。
- 裏側にまわした大剣を前に巻きつける。
- 大剣を内側にくぐらせて、巻きつけた輪の中に通す。
- 通した大剣を下へ引っ張り、結び目が小さくなるようにキレイに形を整えていく。
- 小剣を引きながら、結び目を上げて完成。
- 首の位置に縫い目がくるよう短めに小剣をとり、大剣を小剣に交差させて後ろに出す。
- 大剣を首元の左側上のループから通す。
- 通し終わったら締めて、大剣を前から回して右側へもっていく。
- 大剣を下から上へ、首元のループに通す。
- 小剣をおさえながら、大剣をゆっくり下へ引っ張る。
- 最後に結び目を整えて完成。
1. 礼服の種類

礼服には大きく分けて、正礼装、準礼装、略礼装の3つの種類がある。さらに、昼間と夜の時間帯によって装いも異なるのだ。
正礼装は格式が最も高い装いで、礼服の種類としては、昼間はモーニングコート、夕方以降は燕尾服やタキシードを着用する。タキシードは黒の蝶ネクタイとの組み合わせが一般的だ。
準礼装は正礼装の次に格式が高く、礼服の種類は、昼間はディレクターズスーツ、昼夜着用できるブラックスーツがある。ブラックスーツは冠婚葬祭のあらゆるシーンで着用できるため、幅広く使えるだろう。
最後に、略礼装の礼服の種類には昼夜問わないダークスーツやブラックスーツがある。幅広く使えるブラックスーツの場合、シャツやネクタイなどの小物の組み合わせは、シーンによってしっかり区別しよう。次は、礼服に合わせるネクタイマナーについて詳しく解説する。
2. 礼服着用時のネクタイマナー | 結婚式

ここでは、結婚式における礼服着用時のネクタイマナーについて紹介する。親族や主賓、友人など参加する立場に分けて解説するので、迷った方はぜひ参考にしてほしい。
親族や主賓の場合
親族や主賓として結婚式に出席するときは、ほかのゲストとは異なる装いが必要になる。親族の場合は招待客を迎える立場にあるため、正礼装や準礼装の装いが基本だ。ネクタイの色は、シルバーグレーが格調高く見えておすすめである。主賓の場合は、親族より格が高くならず、かつゲストの中では格が高い礼服の着用が基本だ。準礼服のブラックスーツを着用し、ネクタイは白やシルバー、周りと差をつけたいならシャンパンゴールドを合わせるのがおすすめだ。
友人の場合
友人として結婚式に出席するときは、そこまでフォーマルを意識する必要はない。礼服はブラックスーツより少しカジュアルな印象になるダークスーツがよいだろう。ネクタイの色は堅苦しすぎず、明るく華やかさを演出するパステルカラーがおすすめだ。明るめのブルーやピンク、イエロー、ラベンダーなど淡い色合いで、生地も光沢があるのがよい。明るい雰囲気でお祝いの席を盛り上げるだろう。
3. 礼服着用時のネクタイマナー | お葬式

ここでは、お葬式における礼服着用時のネクタイマナーについて紹介する。
お葬式でのネクタイの色柄
お葬式では、上下黒一色の礼服を着用するのがマナーとなっているため、ネクタイも黒色がふさわしい。黒の色味は故人への想いの濃さともいわれていることから、漆黒がよいだろう。また柄に関しては、目立たない程度なら問題ない場合もあるが、場の雰囲気を壊さず遺族や親族の方に失礼にならないよう、無地のネクタイが無難だ。光沢のない黒色無地のネクタイを1本用意しておくと、急なお葬式にも慌てずにすむだろう。
ネクタイピンは付けない
喪服のような礼服の着用時はネクタイピンを外そう。光を反射するものはタブーとされているお葬式では、ネクタイピンも光ものとして考えられるのだ。また、ネクタイピンは普段からネクタイがずれないように固定する目的でつけたり、オシャレとしてつけたりする方も多いだろう。しかしお葬式ではそれほど身体を動かす機会もないため、必要性は薄い。優先すべきことはマナーを守ることであり、オシャレ目的でつけるのは避けるべきだ。
4. 礼服着用時のネクタイの結び方

礼服に合わせるネクタイの結び方はさまざまな方法がある。ここでは礼服着用時の一般的なネクタイの結び方と、かっこよく決める締め方について紹介する。
プレーンノットの結び方
プレーンノットは簡単で基本的な結び方である。結婚式やお葬式、ビジネスシーンなどあらゆるシーンで活用できる。
ウィンザーノットの結び方
ウィンザーノットは、固く型崩れしにくい結び方である。大きな結び目に仕上がるのが特徴だ。
お葬式ではディンプルを作らない
ディンプルとは、ネクタイの結び目にできるくぼみのことで、ネクタイに立体感が生まれて華やかに見える。しかしお葬式の場で礼服を着用するときに華やかさは不必要のため、ディンプルは作らないようにしよう。結び方についてはとくに決まりがないので、一般的なプレーンノット、ウィンザーノットがおすすめだ。
結論
礼服着用時のネクタイには、色や柄、結び方などのマナーがある。結婚式やお葬式といった冠婚葬祭の内容や、結婚式での出席する立場によるマナーの違いをしっかり認識しておくことが大切だ。周りの方々に失礼にならないよう基本的なマナーはおさえて、いざというときでもスマートに対応できる男性を目指そう。