目次
- 1. トランポリンダイエットとは?
- 2. トランポリンダイエットの効果
- 3. トランポリンダイエットのデメリット
- 4. トランポリンダイエットのやり方
- 5. トランポリンダイエットの運動メニュー
- 6. トランポリンダイエットの注意点
1. トランポリンダイエットとは?

トランポリンがダイエット器具として注目されるようになったのは、NASAが宇宙飛行士の訓練に取り入れたことがきっかけだという。自らの身体でバランスをとりながら、重力に逆らって跳びはねるトランポリンには、高い運動効果があることが評価されたのだそうだ。
それ以降セレブたちがダイエットに応用して世界的に人気となり、最近では日本でもトランポリンダイエット専用のジムが増えつつある。天候を気にせず有酸素運動ができ、小型のトランポリンなら自宅でも使えるなど、ダイエット器具としてのメリットも多い。何より楽しく汗をかきながら痩せられるのが、トランポリンダイエットの魅力といえるだろう。
2. トランポリンダイエットの効果

反発の力を使って跳びはねる特殊な動きをするトランポリン。具体的にトランポリンでどのようなダイエット効果を得られるのか見ていこう。
脂肪の燃焼を促進
トランポリンは全身を使うことで効率的に脂肪を燃焼できる運動だ。NASAの研究ではトランポリンの運動効果はジョギングより68%も高いことが証明されており、5分間跳べばジョギング1kmに相当するカロリーを消費できるという。
ただ、運動強度を表すメッツ(Mets)の面から見ると、ジョギングが7.0なのに比べトランポリンは3.5であり、ジョギングほどの運動効果はなしという考え方もある(※1)。有酸素運動としてある程度長期的に取り組むことで、脂肪燃焼を促進できるのは確かだろう。
体幹の強化
トランポリンダイエットは足場が不安定な状態で常にバランスをとる必要があるため、体幹の筋肉が自然と強化される。身体の軸である体幹を鍛えることは、正しい姿勢の維持や運動パフォーマンスの向上などにも効果的だ。
下半身の筋肉アップ
脚を使うトランポリンでは、とくに下半身の筋肉に高い負荷をかけられる。大きな筋肉が集まる下半身を鍛えれば、脚やお尻が引き締まるだけでなく、基礎代謝が上がり痩せやすい体質を目指すことができる。
ストレスの解消
弾力を利用してリズミカルに跳びはねる楽しさもトランポリンの魅力である。無心に跳ぶことでストレス解消や気分転換の効果が期待でき、さらに着地位置を考えながら跳ぶことは脳の活性化にもつながるという。
姿勢の改善
トランポリンで体幹の筋肉が鍛えられると身体の軸が安定するため、姿勢の改善も期待できる。猫背やぽっこり下腹などの悩みへもアプローチが可能だ。
3. トランポリンダイエットのデメリット

楽しみながら痩せられる点が注目されがちなトランポリンダイエットだが、始める前に知っておきたいデメリットもある。
トランポリンが必要
自宅でトランポリンダイエットを行いたい場合、ミニサイズのトランポリンを用意しなくてはならない。小さいものでも5,000円前後はすることに加え、トランポリンを置くスペースも確保しなければならず、軽い気持ちで始めるには少々ハードルが高い面もある。
騒音や振動が発生する
トランポリンには、着地の際にバネのきしむ音がしたり振動が発生したりする可能性もある。近隣の迷惑にならぬよう、マットの上に置く、静音対策がされた製品を選ぶなどの配慮も必要だ。
短期間では効果が出にくい
運動効率がよいトランポリンであっても、1週間や2週間ではっきりとしたダイエット効果を実感するのは難しい。有酸素運動で脂肪が燃焼して体型に変化が現れるまでには、1か月半~3か月は必要だとされるため、根気よく継続することが大切となる。
4. トランポリンダイエットのやり方

ここからは、トランポリンダイエットの基本のやり方を解説していこう。
基本的なやり方
トランポリンダイエットに決まったルールはなく、基本的にはジャンプ、駆け足、スクワットなどの動作を交えながら自由に動いてOKだ。
まずは真っすぐにジャンプすることに慣れ、安定して跳べるようになったら、ジャンプに合わせて気になる箇所を動かしながら跳ぶとよい。二の腕を細くしたいなら腕を大きくふる、ウエストを引き締めたいなら腰をひねりながら跳ぶ、などだ。下半身痩せには、スクワットやウォーキング、脚を前後左右に開閉する動きなどが効果的である。
1回あたりの時間
有酸素運動は、5分や10分と短い時間でもある程度の脂肪燃焼効果を期待できる。最初のうちは無理をせず、まずは5分間トランポリンを跳ぶことを目標にするとよいだろう。20分以上跳べばさらに脂肪燃焼が促進されるので、20分を目指して継続していくのがおすすめだ。
5. トランポリンダイエットの運動メニュー

決まったメニューをこなしたいという方のために、トランポリンダイエットの実践的な運動メニューも紹介しよう。数種類を組み合わせて行うのもおすすめだ。
ウォーキング
腕を大きくふり、脚をなるべく高く上げるよう意識して、その場で2分間ほど足踏みをしよう。不安定なトランポリンの上でのウォーキングは、下半身全体の筋肉を幅広く刺激することができる。
ダッシュ
ダッシュはウォーキングよりも難易度・負荷が高いため、より高いダイエット効果が期待できる。小刻みではなく、マラソンほどのペースで太ももを高く上げながら2分間走ろう。腰回りの筋肉にまでしっかり負荷をかけられる。
バックキックダッシュ
リズミカルに走りながら、脚を後ろに跳ね上げるエクササイズだ。ステップに合わせ膝を曲げ、かかとをお尻に近づけるイメージで2分間走ろう。大腿四頭筋(太もも前)を効果的に引き締められる。
6. トランポリンダイエットの注意点

最後に、トランポリンダイエットにおける注意点も確認しておこう。
始める前にストレッチをする
膝などの関節ヘの負荷が比較的低いトランポリンダイエットだが、いきなり跳び始めると普段使っていない関節や筋肉を傷める恐れもある。脚を中心にストレッチで十分ほぐしてから始めるようにしよう。
高く跳ばないようにする
トランポリンダイエットのコツは、高く跳ぶことではなく気になる部分を動かしながらしっかりとバランスをとる意識だ。思わぬ怪我や事故のリスクがあるため、必要以上に高く跳ぶことは控えよう。
食後すぐに行わない
食後すぐにトランポリンを使用すると、上下の動きによって吐き気を感じたり消化不良を起こしたりする恐れがある。トランポリンダイエットは、食後2時間ほどは休んでから行うようにしよう。
結論
トランポリンダイエットは、脂肪燃焼だけでなく体幹や下半身の筋肉強化、ストレス解消など心身にさまざまな好影響を与えてくれるエクササイズだ。上下運動を繰り返すことでリンパの流れが活発になり、身体や肌の調子を整える効果があるともいわれている。自宅にトランポリンを置けない場合は専用ジムに通う方法もあるので、興味をお持ちの方は挑戦してみてほしい。
(参考文献)
※1出典:(独)国立健康・栄養研究所「身体活動のメッツ(METs)表」