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生地

生地の種類一覧 | 名前ごとに素材の特徴を徹底解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年6月 7日

衣類に使われる生地には、非常に多くの種類があることはご存じだろう。しかし、生地の名前からそれぞれの特徴を答えるのは難しいことである。生地とは、タテ糸とヨコ糸を直角に織った布のことを指し、平織り・綾織り・朱子織りの3つの織り方を基本に、種類のバリエーションが広がる。本記事では、そんな生地ごとに異なる特徴について、徹底解説していこう。

  

1. 生地の種類の名前や特徴 | 平織り

生地
まず本項では、平織りという生地の種類から解説する。平織りとは、タテ糸とヨコ糸を交互に織って作られる生地を指し、最もシンプルで一般的な生地の種類とされている。では、平織りの生地の名前や特徴、作られる服の種類などについて知っていこう。

オックスフォード

オックスフォードとは、タテとヨコに2本ずつの糸を引いて織った生地の種類である。太い糸で織ったものはヘビーオックスと呼ばれ、厚めの生地で洗いざらしの仕上がりになる。対して細い糸で織ったものはロイヤルオックスと呼ばれ、やわらかく光沢のある仕上がりが特徴だ。このように、オックスフォードは使われる糸の太さによって、タイプが大きく変わるのである。

ブロード

ブロードとは、細い糸で構成された生地の種類であり、全体的に生地の密度が高いことが特徴だ。アメリカではブロードと呼ばれるが、ヨーロッパでは呼称が異なり、ポプリンと呼ばれる。もとはウールの糸を使った生地だったものの、現在では木綿やポリエステルを使ったものが多く、一般的にドレスシャツの生地によく使われている。

ボイル

ボイルとは、ボイル糸と呼ばれる強撚糸を使った生地の種類であり、薄く透明感のある仕上がりが特徴だ。さらりとした肌触りで、主に夏のスカートやブラウスの生地に使われている。

シャンブレー

シャンブレーとは、タテに色の糸を使い、ヨコに白糸を使った生地の種類である。麻や木綿の糸を使った生地が多く、軽量で通気性のよい仕上がりが特徴で、夏の生地として高い人気を誇る。そんな生地の特性から、主にワンピースやシャツの生地に使われている。

ギンガム

ギンガムとは、先染めの糸と白糸を使った生地の種類であり、チェック柄の仕上がりが特徴だ。ギンガムの生地以外でも、2色を使った格子柄の生地は、総称してギンガムチェックと呼ばれる。

シフォン

シフォンとは、絹糸を使った生地の種類であり、薄くやわらかい仕上がりが特徴だ。シフォンはフランス語で薄い布を意味する言葉である。シルク特有の光沢は少なく、透明感のある生地となっている。

ローン

ローンとは、ブロード以上に細い糸で構成された生地の種類であり、薄くさらりとした肌触りが特徴だ。生地の密度が高いブロードに対して、ローンは密度の荒い仕上がりとなっている。

シャンタン

シャンタンとは、タテに絹糸、ヨコに玉繭の玉糸を使った生地の種類であり、ほどよいハリや光沢のある仕上がりが特徴だ。主にドレスやブラウスの生地に使われている。

帆布

帆布と聞いてもあまりピンとこないかもしれないが、キャンバスと聞くとイメージしやすいのではないだろうか。名前の通り、帆船の帆の部分に使われていたとされる生地の種類であり、何よりその丈夫さが特徴だ。スニーカーやバッグの生地のほか、体操マットや跳び箱の生地など、幅広い用途で使われている。

タフタ

タフタとは、撚糸を使った生地の種類であり、タテ糸に比べてヨコ糸が太い作りが特徴だ。主に絹糸が使われるが、現在ではポリエステルやナイロンを使ったタフタも多く作られている。

2. 生地の種類の名前や特徴 | 綾織り

生地
次に、綾織りという生地の種類について解説する。綾織りとは、平織りとは異なりタテ糸とヨコ糸を交互に織らず1~2本飛ばしながら、交差して織って作られる生地を指し、一般的にツイルとも呼ばれる。では、綾織りの生地の名前や特徴、作られる服の種類などについて知っていこう。

フランネル

フランネルとは、ウールの糸を使った生地の種類であり、表面のやわらかい毛羽が特徴だ。主にパジャマやシャツの生地に使われている。また、フランネルは綾織りだけでなく、平織りでも作られている。

ギャバ

ギャバとは、コットンやウールの糸を使った生地の種類であり、かの有名なバーバリーの創業者が開発した生地としても知られている。高い密度で織られていることから、丈夫で雨風を通さない作りが特徴。主に制服やコート、パンツの生地に使われている。

デニム

デニムとは、太い糸を使った生地の種類であり、綾織りの生地を代表するものだ。主にインディゴに染めたタテ糸と、色の入っていないヨコ糸を使って織られているが、中にはポリウレタンも使ったストレッチデニムという生地も、多く流通している。主にジーンズやジャケットなど、さまざまな生地に使われている。

カルゼ

カルゼとは、コットンやウールの糸を使った生地の種類である。独特の光沢感を持ち、ハリのある仕上がりとなっており、表面に斜めのウネがはっきりとわかる見た目が特徴だ。

ダンガリー

ダンガリーとは、デニムに似た生地の種類ではあるが、こちらはヨコ糸に染めた糸を使っていることが特徴だ。また、インディゴ以外の染料で染めた糸も含まれる点も、デニムとは異なる部分となっている。

フラノ

フラノとは、羊毛から作られる紡毛糸を使った生地を、さらに水に浸して縮ませる加工を施した生地の種類である。起毛感があり、フェルトのような質感が特徴だ。主に秋冬のスーツジャケットやパンツの生地に使われている。

ツイード

ツイードとは、あらかじめ染めたウールの糸を使った生地の種類であり、チェック柄やヘリンボーン柄など、さまざまなデザインがあることが特徴だ。防寒性に優れており、主に秋冬のコートやジャケットの生地に使われている。

サキソニー

サキソニーとは、フラノと同じく紡毛糸を使った生地の種類である。こちらもやわらかいフェルトのような質感があり、ほどよい光沢もあわせ持つことが特徴だ。主にコートやスーツ、スカートの生地に使われている。

メルトン

メルトンとは、とくに太くやわらかい紡毛糸を使った生地の種類である。表面の起毛をカットしてブラッシングを行うことで、よりやわらかい質感に仕上がっていることが特徴だ。とくに防寒性と保温性に優れており、冬のコートの生地の定番とされている。

3. 生地の種類の名前や特徴 | 朱子織り

生地
最後に本項では、朱子織りという生地の種類について解説する。朱子織りとは、タテ糸とヨコ糸を数回ずつ飛ばしながら織って作られる生地を指し、一般的にサテンとも呼ばれる。では、朱子織りの生地の名前や特徴、作られる服の種類などについて知っていこう。

緞子

緞子とは、タテ糸とヨコ糸に異なる色を使い、朱子織りで模様を出した生地の種類である。厚みと高級感のある光沢が特徴だ。主に着物や帯、座布団の生地に使われている。

綸子

綸子とは、朱子織りの表・裏を使って模様を出した生地の種類であり、薄手でツヤのある質感が特徴だ。主に伊達襟や訪問着などの着物の生地に使われている。

サテン

サテンとは、朱子織りを総称する言葉であり、実際は生地の名前というよりは、織り方の種類を指す。光沢があり、やわらかい質感が特徴なので、華やかなドレスやブラウスなどの生地のほか、裏地に使われることも多い。

結論

普段から身近にある衣類の生地は、さまざまな織り方をベースに作られていることを解説した。使われる糸の種類や太さ、色など、細部までこだわってひとつの生地はできあがるのである。服を選ぶ際のヒントとしても便利なので、ぜひ本記事を参考にして、生地それぞれの特徴を覚えておこう。
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  • 更新日:

    2022年6月 7日

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