- 床にうつ伏せになる。
- 肘から先を床につけ、脇を締める。
- 両手で身体を支えるようにしながら、背中を反らせて前を見る。
- 3の体勢のまま10秒キープし、2の体勢に戻る。
- 2~4を3回繰り返す。
- 仰向けになる。
- 右足を曲げ、太ももをお腹に近づける。
- 両手で右足を抱えた状態で、1分キープする。
- 左足も同様に行う。
1. ストレッチのダイエット効果とは?
まずは、ストレッチのダイエット効果について詳しく紹介していこう。
ストレッチ自体のカロリー消費量は少なめ
運動のエネルギー消費量を示す指標に「メッツ」がある。メッツとは、何もしていない状態を1として、その何倍のエネルギーが使われるかを表している単位だ。たとえば、散歩は3メッツ、ジョギングは7メッツ程度だといわれている。ストレッチングの運動強度は2~3メッツ程度なので、身体を温める効果が期待できる。(※1)ただし、ほかのスポーツと比べると、直接的な脂肪燃焼効果は少ないだろう。
ダイエットをサポートしてくれる主な効果
ストレッチには、ダイエットをサポートする効果が期待できる。普段あまり身体を動かしていない方がストレッチをすると、可動域が広がって、エネルギーが消費しやすくなる。さらに、体温が上がると、脂肪燃焼をサポートできるだろう。
2. タイミング別のおすすめストレッチ
ストレッチは、大きくわけてダイナミックストレッチとスタティックストレッチの2種類にわけられる。身体を動かすタイミングにあわせたストレッチを行うことが重要だ。ここでは、運動前と就寝前後に効果的なストレッチのやり方を紹介していこう。
運動前:ダイナミックストレッチ
運動前には、身体をリズミカルに動かして体温を上げるダイナミックストレッチがおすすめだ。心拍数が上がるので、次に行う運動へスムーズに移行できるだろう。
起床時・就寝前:スタティックストレッチ
起床時や就寝前は、身体をゆっくりと伸ばすスタティックストレッチが向いている。深く呼吸をくり返しながら、30~40秒程度かけて身体をストレッチすると、気分を切り替えられるだろう。
3. ダイエットに効果的なストレッチ
ここからは、ダイエットのサポート効果を期待できるストレッチのやり方をチェックしていこう。自宅で気軽に行えるものを厳選したので、ストレッチのダイエットサポート効果を得たい方はぜひチャレンジしてみてほしい。
その1.腹部のストレッチ
その2.股関節のストレッチ
4. ストレッチを効果的に行うためのポイント
ストレッチは、正しい方法で行わないと十分なダイエット効果を得られない。そのため、ここからは、ストレッチを効果的に行うためのポイントを見ていこう。
その1.自然な呼吸を心がける
ストレッチを行うあいだは、自然な呼吸を心がけよう。呼吸を止めると、筋肉を十分に伸ばせなくなってしまうからだ。また、ゆっくりとした呼吸は、身体の緊張をやわらげる効果も期待できる。
その2.反動をつけないで行う
ストレッチの動作は、反動をつけないように気をつけよう。反動をつけると、逆に筋肉が収縮してしまい、十分にストレッチが行えない。そのため、筋肉をゆっくりと時間をかけて伸ばしていこう。
その3.伸ばしている筋を意識する
伸ばしている筋を意識すると、効果的にストレッチができる。そのため、お腹のストレッチなら腹部、太もものストレッチなら足といったように、対象の部位を意識して身体を動かそう。
その4.気持ちいいと思う範囲で行う
ストレッチをするときは、痛みを感じず、気持ちいいと思う範囲で行ってほしい。痛みを感じるほどストレッチをすると、筋肉が硬くなって十分に伸ばせなくなるからである。さらに、筋肉を伸ばしすぎると、オーバーストレッチになる可能性もあるので注意しよう。(※2)
結論
ストレッチを生活に取り入れると、ダイエットをサポートする効果が見込める。ダイエットをしたい方は、今回紹介したストレッチのやり方を参考にしてほしい。効果的にストレッチを行って、より健やかな身体を目指そう。
(参考文献)
※1 スポーツ庁「「運動強度(METs)」で見る、効果的な身体活動は?」
※2 公益財団法人長寿科学振興財団健康長寿ネット「ストレッチングの目的・効果・種類」