目次
1. ワイシャツの襟の種類

ワイシャツの種類を知るうえで注目すべき要素は、襟、生地、色柄、スタイルの4つである。まずは、代表的な襟の種類について解説しよう。ここでは、よく目にするレギュラーカラーやワイドカラーだけでなく、ホリゾンタルカラー、ボタンダウンカラー、ウイングカラーといった種類をピックアップしてみた。では、それぞれの特徴を紹介していこう。
その1.レギュラーカラー
最も一般的といわれている襟がレギュラーカラー。時代により襟の長さや開き具合は多少変化しているが、TPO問わず着用できるため、どんなジャケットやネクタイにも合わせられる万能な襟である。
その2.ワイドカラー
ワイドカラーは襟が大きく広がり、Vゾーンがすっきりと見えるのが特徴。英国調のスーツとの相性がよく、ビジネスシーンだけでなくカジュアルに着こなしたい場合にも着用したいワイシャツだ。
その3.ホリゾンタルカラー
「水平であるさま」という意味を持つホリゾンタル。その名の通り、襟の開きが水平になるほど大きく開いていることが特徴だ。太めのネクタイとの相性がよく、色柄によって上品にもカジュアルにもなる。
その4.ボタンダウンカラー
レギュラーカラーの襟の先端をボタンで留めたものが、ボタンダウンカラーである。襟立ちがよいので、クールビズなどのノーネクタイスタイルに適している。襟の形が高いため、フォーマルな場面での着用はNGだ。
その5.ウイングカラー
ウイングカラーは、鳥の翼のように折り返された襟先が特徴。格式の高いフォーマルな襟として認知されており、結婚式といったお祝いシーンでの定番となっている襟の形である。蝶ネクタイやアスコットタイと組み合わせることが多い。
2. ワイシャツの生地の種類

ワイシャツに使用される主な生地には、ブロード、オックス、ドビー、ツイルといった種類がある。では、それぞれの生地の特徴について解説していく。
その1.ブロード
ワイシャツ生地の定番とされているのがブロードである。薄手の生地感でなめらかな光沢があることが特徴で、素材は綿や絹、ポリエステルなどが多い。ビジネスシャツに使用されることが多く、上品な印象を与えられる生地だ。
その2.オックス
ふっくらと分厚く丈夫で、ボタンダウンシャツによく使用されるオックス。通気性・肌触りがよく、夏場に着るワイシャツに適している。カジュアルダウンしやすいため、普段着としてもおすすめである。
その3.ドビー
ドビー繊維と呼ばれる糸で織られ、艶感とやわらかな風合いを持つ生地。シンプルなものからドットや花柄、幾何学模様まで、さまざまな織り柄があることが特徴だ。模様は小さく控えめのものが多いので、ビジネスシーンでも着用できる生地である。
その4.ツイル
織り目が斜めの畝状に見えることが特徴。やわらかい手触りと光沢感があり、フォーマルかつドレッシーな着こなしに適している。シワになりにくく機能性にも優れているので、1着持っておくと重宝するだろう。
3. ワイシャツの色柄の種類

ワイシャツの柄には、定番の無地や汎用性の高いストライプ、オシャレ度がアップするチェック柄などの種類がある。また、合わせる色により印象が変わるため、ワイシャツの色柄の特徴も押さえておくとよいだろう。ワイシャツの色の基本は白。カジュアルダウンしても問題ない企業であれば、ブルーやグレーなどがおすすめである。
その1.無地
場所を選ばず着用できる無地は、誰もが1枚は持っている王道のワイシャツだといえるだろう。ビジネスシーンで着用されることが多く、柄に迷ったときは無地を選ぶことで失敗を回避できる。
その2.ストライプ
スマートかつシャープな印象を与える柄であるストライプ。ストライプの幅が太いとカジュアルな印象になるため、ビジネスシーンではなるべく細いものを選ぼう。無地の次にポピュラーとされる柄で、清潔感や小洒落れた雰囲気を作れることが特徴である。
その3.チェック
カジュアルな印象を与えやすいチェック柄は、相手に安心感を与えるという特徴を持っている。チェックの格子が大きくなるほどビジネスシーンには適さないため、格子は小さく、色数も少ないものを選ぶとよいだろう。
4. ワイシャツのスタイルの種類

シャツスタイルの代表とされるワイシャツ。そのほかにも、ドレスシャツ、ビジネスシャツといったスタイルの種類があることを知っているだろうか。それぞれのスタイルについて解説していこう。
その1.ワイシャツ
台襟とカフスが付いた中衣的なシャツのこと。背広の下にネクタイとともに着用するスタイルが多い。ホワイトシャツがなまったもので、日本のみで使用される和製英語である。
その2.ドレスシャツ
正装や礼装で着用するものを指すドレスシャツ。胸部をU型やY型に切り替え、プリーツやタックをとっていることが特徴だ。燕尾服やタキシードを着用するスタイルに適している。
その3.カッターシャツ
主に西日本で使用される、ワイシャツの別名称だ。もとはスポーツメーカーである「ミズノ」が発売したシャツの商品名だったが、ワイシャツを指す言葉として浸透した。スタイルとしてはワイシャツに準じている。
結論
襟や生地、色柄、スタイル別にワイシャツの種類を説明した。何気なく着ていたワイシャツも襟や生地に着目すれば、より楽しくワイシャツ選びができるのではないだろうか。この記事で得た知識を活かし、ぜひ自分に似合う1枚を探してみてほしい。