目次
- 筋膜マッサージ機の本体に好きなアタッチメントを取り付ける
- 電源を入れる
- レベルが最弱であることを確認してから患部に軽く押し当てる
- ボタンで好みの振動レベルに調整する
- 当てる時間は1か所につき10秒~3分以内にとどめる
- 弱いレベルであれば、1日に数回使用しても問題はない
1. 筋膜リリースの基本をおさらい

筋膜とは、筋肉同士をつなぐ薄い膜だ。全身をくまなく包み込むように覆っていることから第2の骨格とも呼ばれ、筋肉を保護したり動きを滑らかにしたりする働きを担っている。筋膜は片寄った姿勢などによりよじれや癒着を引き起こすことがあり、それが筋肉のコリや痛みの原因となる。この筋膜のよじれをマッサージによって元の状態に戻すのが「筋膜リリース」だ。筋膜リリースで筋膜の癒着をほぐすことで、コリ・痛みの改善のほか柔軟性アップやスポーツパフォーマンスの向上なども期待できる。
2. 筋膜マッサージ機とは何か?

筋膜マッサージ機(マッサージガン)は、もともと医療機器としてアスリートなどが利用していたアイテムだ。コリや痛みがある場所に押し当てると、先端部分が振動して筋肉や筋膜をほぐすことのできる仕組みである。
筋膜リリースには、筒型のフォームローラーなどを用いることが多いが、患部を押し当てるために一定の体勢をキープしなければならないのがデメリットだった。その点、マッサージガンは片手で持って好きな場所に当てるだけなので、リラックスした姿勢で筋膜リリースができ、最近では一般でも人気となっている。肩や首をはじめ、腰や脚など全身を効率的にセルフマッサージしたい方にはおすすめのアイテムだ。
3. おすすめ筋膜マッサージ機の選び方

近年、多くのメーカーが手軽に使用できる筋膜マッサージ機を発売しており、選択肢も幅広い。ここでは、筋膜マッサージ機の選び方のポイントを見ていこう。
その1.振動の振幅・スピード
ほとんどの筋膜マッサージ機は、振動の大きさやスピードを好みに合わせて調整することができる。振動の振幅が大きい・スピードが速いほど深部までほぐすことができるが、刺激が強すぎる場合もある。しかし振動が小さいものは、人によっては物足りなく感じてしまうこともある。そのため振幅やスピードが3段階以上調整できるものを選んでおくと、どんな方でも快適に使いやすいだろう。
その2.アタッチメントの種類
筋膜マッサージ機には、一般的に身体の各所にフィットするよう複数のアタッチメントが付属している。広範囲を刺激しやすいボール型やフラット型、ピンポイントに強めの刺激を送れるスティック型やU字型などが主な形状だ。全身に使いたいならできれば4~5種類のアタッチメントが揃った商品を選ぶと、さまざまな部分にフィットしてくれるだろう。逆に肩や腰など使用範囲が限定されている場合、アタッチメントが1~2種類で安価なタイプを選ぶのも手だ。
その3.操作性や使い勝手のよさ
マッサージガンの重さは、500g以下~2kg近いものまでさまざまだ。片手で持ったり持ち運んだりすることを考えれば1kg以下のものが扱いやすいだろう。ただ、重いタイプは振動のパワーが強いなどのメリットもあるため、使うシチュエーションに合わせて選ぶのがおすすめだ。また、静穏性もチェックしたいポイントである。50デシベル以下のものであれば、さほど周りを気にせず使えるとされている。
4. 筋膜マッサージ機の基本的な使い方

筋膜マッサージ機の基本的な使い方を見ていこう。商品により異なる部分もあるため、使用の際は付属の説明書もしっかり確認してほしい。
筋膜マッサージ機の使い方・手順
5. 筋膜マッサージ機を使うときの注意点

最後に、筋膜マッサージ機を使う際の注意点も挙げておこう。
その1.最初は最弱レベルから始める
前述したが、筋膜マッサージ機を急に強い振動レベルで使用すると痛みや刺激を感じる場合がある。使い始めはレベルが最弱であることを確認したうえで患部に当て、徐々にレベルを上げていくようにしよう。また、骨の上に当てると痛い場合があるので注意が必要だ。
その2.1か所あたり10秒程度から始める
長時間同じ部位に当て続けると、揉み返しなどの症状が出ることもある。刺激に慣れるためにも、まずは1か所あたり10秒程度から始め、最長でも1か所3分以内で別の部位に移動しよう。
結論
筋膜マッサージに使用する筋膜マッサージ機について紹介した。肩こりや腰痛がある方にとって、テレビを見ながらなどリラックスした状態で手軽に筋膜リリースができるのは魅力的なことだろう。今までフォームローラーなどでマッサージをしていた方は、筋膜マッサージ機の使い勝手のよさを実感するかもしれない。3,000~4,000円から購入できるので、気になる方は手に入れてみてほしい。