目次
1. 眼鏡をかけると目が小さくなる理由

はじめに、眼鏡をかけると目が小さくなる理由から解説する。眼鏡の種類や度数によっては、目が小さくなることを事前に知っておこう。
強度の近視
眼鏡をかけると目が小さくなるひとつ目の理由は、視力である。目の屈折異常の種類には、近視・遠視・乱視があるが、中でも近くのものが見えやすく、遠くのものが見づらい近視の場合、矯正のために凹レンズが使われる。凹レンズは、中央部分が薄く、外側にいくほど厚くなる特徴があり、強度の近視の場合、光の屈折度数が高くなり、レンズもその分厚みが増す。光は厚みのある方から薄い方へと収縮する特性があることから、とくに厚い凹レンズの場合、目が小さくなりやすいと考えられる。
レンズの度数が強い
次の理由として、レンズの度数が強いことが挙げられる。前述の通り、レンズの度数が強くなるほど光の屈折度数が高くなるので、その分眼鏡をかけると目が小さくなる可能性が高くなってしまうのだ。
レンズの屈折率が低い
続いて、レンズの屈折率の高低も、眼鏡をかけると目が小さくなる理由に関わる部分である。レンズの屈折率とは、前述の屈折度数とは意味合いが異なり、レンズの厚みを左右する重要なポイントとなる。レンズの屈折率が高いほどレンズは薄くなり、低いほど厚くなることから、レンズの屈折率が低いと、目が小さく見えてしまうのである。
2. 眼鏡をかけても目が小さく見えにくくする対策

眼鏡をかけると目が小さくなることには、対策方法がある。目が小さく見えにくくするために、レンズ選びにひと工夫加えてみよう。
薄型のレンズを選ぶ
薄型のレンズを選ぶとレンズの屈折率が高くなり、目が小さくなるのを抑えられる。なるべくレンズが薄く、軽いものを選ぶようにすれば、十分な対策になるだろう。
目とレンズの距離を近づける
近視に使われる凹レンズは、目とレンズの距離が遠くなるほど、目が小さく見えやすくなる。そこで、目とレンズの距離が近いタイプの眼鏡を選ぶと対策になるが、あまりに近すぎるとレンズにまつ毛が触れてしまい、着用時の違和感につながってしまうので注意したい。フィッティングを入念に行い、ちょうどよい距離感の眼鏡を選ぶことを心がけよう。
フレームの形やサイズに気を配る
フレームの形やサイズに気を配って眼鏡を選ぶと、目が小さく見えにくくなる。同じ大きさの円を、大きい円と小さい円で囲んだ際、小さい円で囲んだ方が中心の円が大きく見えるという、「エビングハウス」錯視と呼ばれる錯視現象がある。これは眼鏡フレームにも当てはまり、フレームが大きく、目のまわりの余白が多いものに比べ、フレームが小さく、目のまわりの余白が少ないものの方が、目が大きく見えるのである。錯視とはいえ、有効な対策方法として覚えておきたい。
フレームの色は濃いものを選ぶ
同じ錯視効果を利用した方法だが、肌に対してはっきりと濃い色のフレームを選ぶことも、目が小さく見えにくくなるテクニックだ。ブラックや濃いめのブラウンをはじめ、グリーンやネイビーなど、フレームのふちがはっきりとしているほうが、目の黒点をくっきりさせることができる。
3. 眼鏡をかけても目を大きく見せるメイク方法

最後に、眼鏡をかけても目を大きく見せるメイク方法について解説する。普段のメイクに少しアレンジすれば、目が小さくなることの対策になる。メイク方法のポイントを押さえておこう。
目のキワや目尻にアイラインを引く
目のキワや目尻にアイラインを引くと、目を大きく見せる効果に期待できる。まず、目のキワにアイラインを引く際は、まつ毛とまつ毛の間にある白い部分を埋めていくように入れていくと、目の輪郭をはっきり見せることができる。次に目尻にアイラインを引く際は、黒目の中心あたりから目尻に向かってアイラインをすっと引いていく方法がおすすめだ。この方法を実践すれば、ナチュラルな仕上がりになりやすい。
まつ毛をカールさせる
上下のまつ毛をカールさせると、目の縦幅を広げられるので、目を大きく見せるのに有効だ。カールを作る際は、まずマスカラでボリュームと長さを加え、ビューラーでまつ毛を根元から引き上げれば、きれいに作りやすい。ただし、あまりにボリュームを加えすぎてレンズに当たらないよう、まつ毛のバランス調整には注意しよう。
アイブローで眉毛を短くて太くする
顔全体で見ると、目と眉のバランスは、細くて長い眉よりも太くて短い眉のほうが、目を大きく見せることができる。そこで、アイブローを使い、眉の形を調整してみよう。アイブローは眉の上に足してしまうと、バランスが悪くなりやすいので、眉の下に足していくことは忘れずに。
結論
眼鏡をかけると目が小さくなる場合でも、その原因や対策方法をよく理解しておくことで、目を大きく見せられることを知ってもらった。レンズやフレームの種類を変えるだけでも、十分対策できる。メイクのアレンジ方法も含め、少しの工夫で高い効果に期待できるので、ぜひ進んで実践してもらいたい。