目次
1. 眼鏡がマスクで曇る原因

まずは基本として、眼鏡がマスクで曇る原因から知っておきたい。事前に原因を知っておけば、より効果的な対策ができるはずだ。
結露による曇り
マスクをすると、どうしても顔とマスクの間にすきまができてしまい、呼吸の際に吐息が漏れることが多い。とくに外気温と吐息の温度差が大きい場合、吐息に含まれる水蒸気が急激に冷え、水滴となる。その水滴が眼鏡に付くことで、結露による曇りが起こる原因となってしまうのだ。
レンズに付いた油分
結露による曇りに加え、油分もまた、眼鏡が曇る原因のひとつである。汗や皮脂をはじめ、まつ毛の先に付いたわずかな油分でも、曇りは起こってしまう。そのほかには、料理中の油はねや、眼鏡の着脱の際に少し指がレンズに触れるだけでも、油分は付いてしまう。さまざまな場面に眼鏡が曇る原因があるので、眼鏡の扱いには注意が必要だ。
2. マスクをしても眼鏡が曇らない方法

本項では、マスクをしても眼鏡が曇らない方法を一挙紹介していこう。どれも特別何か用意する必要はなく、手軽に試せる方法ばかりなので、頭に入れておけば便利である。
マスクをしてから眼鏡をかける
通常の場合、眼鏡をかけた状態でマスクをする方がほとんどだろうが、順番を逆にして、マスクをしてから眼鏡をかけることで、眼鏡の曇り止め効果が少し上がる。しかし、眼鏡やマスクが少しでもずれるとあまり意味がないことや、眼鏡の位置が不自然で視界が悪くなるなど、デメリットの多さが目立ってしまうことは確か。簡易的な曇り止め対策程度に、覚えておこう。
マスクの上部を折る
マスクの上部を内側に折ると、普通にマスクをするよりも、顔とマスクの間のすきまが減り、眼鏡の曇りを半減させることができる。簡単に高い効果を得られる便利な方法ではあるが、やはり見た目に違和感が生まれやすく、商談など、人と接する機会などにはあまり向かない。
マスクの内側にティッシュを入れる
マスクの内側の上部に、4つ折りにしたティッシュを入れるだけでも、眼鏡の曇り止め効果に大きく期待できる。少しマスクがふくらんで見えるものの、見た目にもあまり目立たず、メリットが多い方法である。ただし、ティッシュを長時間マスクに入れっぱなしにしていると、ずれが起こったり、鼻がむずがゆくなったりするので、実践する際は、ティッシュの交換は頻繁に行うようにしたい。
立体型マスクを使う
立体型マスクは、鼻の部分にフィルターやパッドが付いているので、顔とマスクの間のすきまが埋められ、眼鏡が曇りにくくなる。機能性がよいことから、普通のマスクに比べると、どうしても割高にはなってしまうが、とくに手を加えることなく、高い曇り止め効果が得られる点は、大きなメリットといえるだろう。
マスクを重ね付けする
マスクの重ね付けと聞くと、見た目のバランスが不安になる方は多いだろうが、意外なことに、見た目にはほとんど目立つことはない。マスクの組み合わせとして、布マスクの上に不織布マスクをするのがおすすめ。息を思いきり吐いたとしても、眼鏡の曇りはほぼ起こらないなど、バツグンの曇り止め効果に期待できる。ただし、どうしても2枚のマスクを重ねる分、息苦しさは感じやすくなってしまう。
3. 眼鏡とマスクで耳が痛い原因

長時間の眼鏡とマスクの着用が原因で、耳が痛い経験をしたことがある方は少なくないだろう。耳が痛くならない方法を知る前に、まずは耳が痛い原因から押さえておきたい。
マスクの紐による圧力
マスクをすると、どうしても紐による圧力がかかり、耳の後ろが引っ張られてしまう。マスクの種類によっては、ゴムの紐が短かったり、硬かったりとさまざまだが、このような場合であればさらに圧力が増し、耳の痛みをより感じやすくなるのだ。ちなみに、マスクが直接的な耳の痛みの原因ではない場合は、眼鏡のつるがフィットしていないなどの原因が考えられる。
長時間マスクを着用している
長時間のマスクの着用は、耳が痛くなる原因を作りやすい。とくに眼鏡もかけている場合は、マスクと眼鏡の両方で耳に負担をかけてしまうので、眼鏡をかけていない場合に比べて、耳の痛みを感じやすい。痛みを悪化させないために、マスクのゴムを頻繁にずらしたり、眼鏡を使わないときは外すなど、対策してみよう。
4. 眼鏡とマスクをしても耳が痛くならない方法

では最後に、眼鏡とマスクをしても耳が痛くならない方法を紹介していこう。日々耳の痛みを我慢することがないように、しっかり頭に入れたうえで、実践してもらいたい。
マスクの紐が太いものを選ぶ
マスクの紐が太いタイプを選ぶと、耳にかかる圧力が分散され、負担が軽減される。紐が細いタイプでは、耳に食い込むこともたびたびあるが、太いタイプであれば食い込みが少なく、耳の痛みが起こりにくい。
紐を耳にかけない
マスクの紐は耳にかけるのが当然一般的だが、実は紐を耳にかけずにマスクをする方法もある。両方の紐同士を、クリップを使って首の後ろでつなげれば、紐が耳に直接触れないので、耳の痛みを気にする必要がなくなる。市販されている専用のクリップを使えば便利だが、身近なものでは、文房具の紙用のクリップなどでも代用できる。
眼鏡を調整する
前項でも述べたが、耳の痛みは、マスクが原因ではなく、眼鏡が原因であることも考えられる。少しの衝撃でも眼鏡のずれを感じる場合、眼鏡が顔にフィットしていない可能性がある。このような場合は、眼鏡専門店でフィッティングを行ったうえ、調整を行ってもらうことをおすすめしたい。
結論
眼鏡をかけてマスクをすると、曇ってしまうのは仕方ないと、諦めていた方もいるかもしれないが、実際はさまざまな曇り止め対策があることを、理解してもらえただろう。耳が痛いときの対処法も含めて、日常生活で役に立つポイントなので、ぜひ覚えておいてほしい。