目次
1. 前下がり・前下がりパーマとは?

はじめに美容用語の基本として、前下がり、また前下がりパーマとは、どのようなヘアスタイルを指すのか、解説する。その言葉から連想できるように、前髪を下ろしたヘアスタイルを前下がりと呼ぶが、より詳しく確認していこう。
前下がりとは、一般的にバックからフロントにかけて髪を長く残した、ショートやボブのカットスタイルの一種である。別称では、そのシルエットをアルファベットの形とかけて、Aラインとも呼ばれている。フェイスラインをカバーするように髪を残すので、小顔効果にも期待できるのが人気のポイントだ。大人っぽい印象を与えられるヘアスタイルだが、前下がりパーマにすることで、がらりと変わる雰囲気も楽しめる。
また、前下がりは基本的には毛量が多い方や、クセの強い髪質の方にはあまり向いていないヘアスタイルといえるが、前下がりパーマであれば、髪質を問わずアレンジが利きやすいことが特徴だ。
2. 前下がりパーマのヘアスタイル集

本項では、前下がりパーマのヘアスタイル集として、前下がりパーマのアレンジ法を3種類紹介する。前下がりと好みのパーマスタイルを組み合わせて、個性の光るオシャレを楽しんでみよう。
その1.前下がり×ストレートパーマ
最初に紹介する前下がりパーマは、前下がりとストレートパーマの組み合わせだ。ストレートパーマとは、ウェーブスタイルをストレートに戻す技術を指し、以前にかけたパーマを元に戻したい場合や、軽めのクセ毛を治す目的としてオーダーされることが多い。
前下がりをストレートで統一することで、モードな雰囲気を演出できる。前髪を長めに残したマッシュスタイルをベースに、センターパートで仕上げるとよりオシャレ度がアップする。ストレートパーマをかけるのが難しい場合は、即席にはなるが、ヘアアイロンでクセを伸ばすだけでも見た目は決まる。
その2.前下がり×ニュアンスパーマ
次に紹介する前下がりパーマは、前下がりとニュアンスパーマの組み合わせだ。ニュアンスパーマとは、「微妙な差異」を意味するニュアンスという言葉通り、毛先のみに微妙に動きが出るようにパーマをかけるため、やわらかい印象を与えられることが特徴だ。
目立たない程度の自然なカールのある、ふんわりとした仕上がりになるので、前下がりとも相性がよく、シルエットのバランスが整いやすい。ヘアスタイルにメリハリをつけるため、前髪に軽く分け目が入るようにスタイリングしよう。
その3.前下がり×ツイストスパイラルパーマ
最後に紹介する前下がりパーマは、前下がりとツイストスパイラルパーマの組み合わせだ。ツイストスパイラルパーマとは、ツイストパーマとスパイラルパーマのよい部分をミックスした、トレンドのパーマスタイルである。仕上がりは一般的なパーマに比べて、無造作でラフなシルエットになる。
前下がりと組み合わせる場合は、マッシュスタイルやセンターパートがおすすめ。流行を意識したい方は、ぜひ取り入れてみよう。ただし、ツイストスパイラルパーマをかける際は、ベースにある程度の髪の長さが必要となるので、その点は注意しておきたい。
3. 前下がりパーマのオーダー法

前下がりパーマのオーダー法を事前に知っておけば、失敗のリスクは大きく減らすことができるだろう。せっかくの前下がりパーマが納得できない仕上がりで、後悔することのないように、本項で解説するオーダーのポイントを、よく頭に入れておいてほしい。
その1.なりたいヘアスタイルを伝える
まず、なりたいヘアスタイルを伝えることはオーダーの基本である。あまり難しく考える必要はなく、仕上がりの大体の髪の長さと、自分がなりたい雰囲気の2点さえはっきりと伝えておけば、グッと理想に近づけるだろう。
髪の長さがイメージしにくい場合は、これ以上は切らないでほしいというラインを伝えれば、スムーズである。なりたい雰囲気に関しては、「オシャレ」や「大人っぽい」「クール」など、漠然とでも完成イメージを伝えればOKだ。
その2.写真などでイメージを共有する
前下がりパーマだけでもさまざまなバリエーションがあるので、事前に写真などでイメージを共有しておけば、大きなヒントになるだろう。写真探しは、ヘアカタログをはじめ、美容室のホームページやSNSなどでも簡単に検索できる。自分の理想に近いヘアスタイルの写真を2~3枚用意しておきたい。写真の角度は、正面からだけでなく、横や後ろからのアングルもあればベスト。より完成イメージをつかみやすいのでおすすめだ。
その3.NGポイントや悩みなども伝える
NGポイントや、髪に関する悩みなども伝えておけば、より作業がスムーズになるだろう。この仕上がりは嫌だということをはっきりと伝え、クセなどの髪質の悩みがあれば、こちらもあわせて遠慮せずに伝えるようにしたい。
結論
前下がりパーマと聞いても、あまり聞きなじみがなかったかもしれないが、実は前下がりパーマとは、さまざまなアレンジが利く汎用性の高いヘアスタイルだったのである。イメージチェンジにもぴったりなので、これからパーマをかけようかと考えている方は、ぜひ前下がりパーマも候補に入れてみてはいかがだろうか。