目次
1. オードトワレとは?

オードトワレとは、香水の1種だ。香水は香料の濃度によっていくつかの種類にわかれており、薄い順にオーデコロン・オードトワレ・オードパルファム・パルファムとなっている。オードトワレは香料の濃度が5~10%程度のものを指し、ほんのりとさりげなく香るのが特徴だ。香りの継続時間は3~4時間程度で、日常使いしやすい種類といえるだろう。
その他の香水の種類
オードトワレ以外の香水について解説していこう。もっとも香料の濃度が薄いオーデコロンは、持続時間が1~2時間と短く、初心者におすすめだ。香料が10~15%程度含まれているオードパルファムは、持続時間が5~7時間と長めである。もっとも香料の濃度が高いパルファムは、しっかりと香らせたいときに向いている。
このように、香水は濃度によって香り方や持続時間が異なるため、それぞれにあった付け方をマスターすることが重要だ。
2. オードトワレの正しい付け方

オードトワレは日常使いしやすい香水の種類だが、使用方法を間違えると周囲の方に迷惑をかけてしまうこともある。ここでは、オードトワレの正しい付け方を見ていこう。
付ける量
オードトワレを付ける量は、1~2プッシュで十分だ。オードトワレは比較的香りが弱い種類だが、付けすぎると香りが強くなる可能性があるので注意しよう。同じ香りを嗅ぎ続けていると鼻が慣れて濃さがわからなくなるので、周囲の方に迷惑をかけないように適量を心がけてほしい。
付けるタイミング
香水を付けるタイミングは、人に会う30分前がおすすめだ。オードトワレの香りは、時間とともにトップノート・ミドルノート・ラストノートと変化する。なかでも、ミドルノートがオードトワレが持つ個性がもっとも出やすいといわれているため、人に会う直前ではなく、少し前に付けるのがポイントだ。
付ける場所
オードトワレは太い血管がある部分に付けよう。太い血管がある部分は体温が高いので、オードトワレの香りがたちやすいからである。また、しっかりと香らせたいときは上半身に、さりげなく香らせたいときは下半身に吹きかける付け方がおすすめだ。
3. オードトワレの付け方の注意点

ここからは、オードトワレの付け方で注意してほしいポイントを紹介していこう。
服には付けない
オードトワレは、服ではなく肌に直接付けるのが基本的な付け方である。香水は人の体温によって香りが変化していくので、服の上からだと十分に香りが楽しめないからだ。また、同じ服に何度も香水を吹きかけていると、香りが濃くなりすぎたり香りが混ざったりすることもある。
もし、肌が弱く、直接香水を付けられないときは、ハンカチに吹きかけて持ち歩く付け方がおすすめだ。ただし、布にシミができる可能性があるため、ハンカチの素材選びには注意してほしい。
消臭目的では使わない
オードトワレは、制汗剤の代わりに使うことはできない。なぜなら、オードトワレには消臭効果が期待できる成分が入っていないからだ。オードトワレの香りと体臭が混ざって、逆に不快なにおいになってしまう可能性もある。そのため、オードトワレを付けるときは、先にシャワーを浴びて身体を清潔にしておこう。また、脇や足の裏のような汗をかきやすい場所に付けるのは避けたほうがよいだろう。
行く場所によっては香水を控える
行く場所によっては、香水を使わないほうがよいこともある。たとえば、食事やお葬式、面接などに行くときは、香水を付けるのは控えよう。オードトワレは華やかな印象があるため、TPOをわきまえて使ってほしい。
4. オードトワレを付けすぎた際の対処法

正しい付け方を把握していても、オードトワレを付けすぎてしまうこともあるだろう。そんなときは、水洗いするのが基本的な対処法だ。しかし、出先でシャワーが浴びられない場合は、アルコールの入ったウエットティッシュで拭き取ると香りを抑えられるだろう。また、服にオードトワレが付いた場合は、クリーニングに出すのがおすすめである。
結論
オードトワレは素敵な香りをまとえる便利なアイテムだが、間違った付け方をしていると周囲の方に迷惑をかけることもある。そのため、付け方や付けて行く場所には十分注意しよう。今回紹介した付け方を参考にして、オードトワレを上手に活用してほしい。