1. ボタンダウンシャツとは?
ボタンダウンシャツとは襟先にボタンがついたシャツのことを指す。一般的なシャツはネクタイを外すと襟の形状が崩れてしまうが、ボタンダウンシャツはネクタイがなくともボタンで留めているため崩れを防止できる。ここではボタンダウンシャツがどのようにして生まれたのかボタンダウンシャツの歴史を紹介していこう。
ボタンダウンシャツの歴史
ボタンダウンシャツは、イギリスの高貴な人々がたしなむポロ競技で疾走する際、風でポロシャツの襟が浮いてしまわないようにボタンで留められたユニフォームからヒントを得て1896年に生まれた。生みの親はアメリカの有名なシャツブランド「Brooks Brothers(ブルックス ブラザーズ)」の創業者の孫、ジョン・E・ブルックスである。
アメリカ東部の大学生の間で人気となると、アイビールックの象徴となり全米へと人気を拡大させていった。1920年代にはアメリカのエリート紳士が身につけるものとして浸透し、アメリカの若者からビジネスマンにまで愛される万能シャツとなっていったのだ。現在では日本でも着用され、ノーネクタイでも見栄えがよく人気となっている。
2. ボタンダウンシャツやネクタイの基本マナー
ここではボタンダウンシャツを着用する際の注意点やネクタイのマナーについて紹介していこう。
襟先のボタンは閉める
ボタンダウンシャツを着用する際、襟先のボタンは必ず留めよう。ボタンを外したままでは襟先が崩れ、だらしない印象を与えてしまうからだ。
ネクタイの有無はどちらでもよい
ボタンダウンシャツはノーネクタイのイメージも強いが、ネクタイをしないで着用するという決まりはない。ネクタイがあってもなくても、ボタンダウンシャツはファッションとして楽しまれている。
ネクタイなしの場合は第一ボタンを外す
ネクタイなしでボタンダウンシャツを着用する場合は、第一ボタンを外して着用しよう。第一ボタンを外すと襟先が丸みを帯びてキレイなシルエットが作られるのだ。
冠婚葬祭での着用はふさわしくない
ボタンダウンシャツはカジュアルな印象を与えてしまう。正装が求められる冠婚葬祭ではボタンダウンシャツの着用は控えるのが無難だ。
ネクタイの結び方はシンプル
ボタンダウンシャツのネクタイは、シンプルな結び方で襟元をすっきりさせるとよい。結び方はプレーンノットやダブルノットがおすすめだ。
3. ボタンダウンシャツに合うネクタイの選び方
ここではボタンダウンシャツに合うネクタイの選び方を3つ紹介していこう。
定番色でそろえる
ボタンダウンシャツはカジュアルな印象が強いが、シャツはホワイトやブルー、ネクタイはネイビーやシルバーなどの定番色でそろえると落ち着いた印象になる。
同色でそろえる
ビジネスシーンであればシャツとネクタイの色を同色でそろえるとよい。統一感が出てボタンダウンシャツのカジュアル感が軽減され、しっかりとした印象を与えることができる。
柄の大きさを変える
シャツとネクタイの柄の大きさを変えると、まとまりのある印象になる。たとえばシャツが細めストライプであれば、ネクタイは太めのストライプや大きめの小紋柄を選ぶとよい。
4. ボタンダウンシャツ×ネクタイの着こなし方
ここではさまざまなシーンで使い分けるボタンダウンシャツとネクタイの着こなしについて紹介していこう。
ビジネスシーンの着こなし方
ビジネスシーンでネクタイを合わせる場合、ボタンダウンシャツは大きめの襟を選ぶとよい。襟を持ち上げることにより立体感のあるすっきりとした印象になるのだ。
パーティーシーンの着こなし方
冠婚葬祭でNGとされるボタンダウンシャツだが、結婚式の二次会やパーティーなどカジュアルな場であれば着用しても問題ない。華やかな色やデザインにこだわったシャツやネクタイを着用するとよいだろう。
クールビズスタイルの着こなし方
クールビズでネクタイを着用する場合は、夏らしいスカイブルーのネクタイを選ぶとさわやかに演出してくれる。ノーネクタイの場合はクレリックシャツを選ぶと、人とは違ったオシャレを楽しめておすすめだ。
結論
ボタンダウンシャツは、ノーネクタイでも襟元が崩れることがないので、オフィスやカジュアルのオンオフ両方で着用できる万能なシャツだ。ネクタイとも相性がよく色やデザインを変えるだけでさまざまな印象を演出できる。何枚か持っていても損はないアイテムだろう。