目次
1. 蝶ネクタイとは?

まず、蝶ネクタイとはどのようなネクタイなのか、基本的な特徴から解説する。蝶ネクタイの着用シーンや色柄の種類について、知っていこう。
蝶ネクタイの着用シーン
蝶ネクタイは、世界的に見てフォーマルの象徴とされるネクタイであり、主にタキシードなど、格式高い正礼装に合わせるものである。種類によってはカジュアルな使い方もできるが、やはり本来の使い方として、蝶ネクタイは結婚式などのフォーマルな場面と合わせたい。ただし、蝶ネクタイは基本的には夜の礼服に合わせるものなので、身に着ける場合は18時以降がよいとされている。
蝶ネクタイのおすすめカラー
蝶ネクタイのおすすめカラーは、最もフォーマルな印象を与えるブラックをはじめ、ダークスーツとの相性がよいネイビー、華やかなフォーマルさが特徴のシルバーなどが挙げられる。一般的なネクタイの場合、ブラックは弔事で身に着けるものとされているが、蝶ネクタイの場合は意味合いが異なることも加えて知っておこう。
蝶ネクタイの主な柄
蝶ネクタイの主な柄は、一般的なネクタイと同じく、ドット柄やストライプ柄、カジュアルなチェック柄など、さまざまな種類がある。これから蝶ネクタイに初めてトライする方であれば、ドット柄が最も合わせやすく無難といえるだろう。結婚式で蝶ネクタイを身に着ける場合、アニマル柄はNG。動物の柄は殺生など、ネガティブなイメージを与えることがあるので、覚えておこう。
2. 蝶ネクタイの種類

同じ蝶ネクタイでも、形状の特徴などによって、4種類に分けられていることをご存じだろうか。本項では、蝶ネクタイの種類について解説する。
バタフライ
バタフライとは、蝶ネクタイの中で最もフォーマル度の高い種類である。正面から見ると蝶の羽のように見えることから、バタフライと呼ばれる。先端の幅が約7.6~8.9cmと大きく、インパクトのある見た目が特徴だ。とくに格式の高い場面では、バタフライを選んでおきたい。
セミバタフライ
セミバタフライとは、バタフライと同じくフォーマル度の高い種類である。形状はバタフライと同じだが、先端の幅が約5.7~7.0cmと、コンパクトなサイズ感が特徴だ。スーツやシャツとのバランスがとりやすく、4種類の中で最もバリエーションが豊富なので、蝶ネクタイ初心者でも扱いやすい種類である。
ストレートエンド
ストレートエンドとは、少しフォーマル度は落ちるが、シーンを問わず使いやすい種類である。コウモリの羽に似ていることから、バットウイングとも呼ばれる。先端の幅が約3.8~5.1cmと細く、よりスマートでスタイリッシュな印象を与えられることが特徴だ。
ポインテッド
ポインテッドは、蝶ネクタイの中でもとくに個性的な種類である。剣先がダイヤモンドのように尖った形状で、左右のデザインが非対称になっていることが特徴だ。蝶ネクタイでワンポイントのオシャレを楽しみたい方にぴったりである。
3. 蝶ネクタイとシャツの合わせ方

本項では、蝶ネクタイとシャツの合わせ方について解説する。ウイングカラーシャツとレギュラーカラーシャツの、それぞれのシャツとの合わせ方を確認していこう。
蝶ネクタイとウイングカラーシャツ
蝶ネクタイは正礼装に合わせるものなので、ウイングカラーシャツのような、よりフォーマルな種類のシャツとの相性がよい。ウイングカラーシャツとは、襟先を鳥の羽のように前に折り返したシャツを指す。日本ではなかなか着用する機会が少ないシャツだが、とくに格式高い場面で蝶ネクタイを身に着けるなら、ぜひ取り入れてみよう。
蝶ネクタイとレギュラーカラーシャツ
レギュラーカラーシャツとは、いわゆる標準の襟のシャツのことを指す。一般的なネクタイだけでなく、蝶ネクタイとも合わせやすいので、ウイングカラーシャツがない方はレギュラーカラーシャツでもOKだ。ただし、あまりカジュアルな種類では蝶ネクタイと合わないので、番手が高く、光沢感のあるシャツを選ぶようにしたい。フォーマルシャツの番手は、50~120番手あたりが一般的とされている。
4. 蝶ネクタイとシャツのコーディネート例

最後に、蝶ネクタイとシャツのコーディネート例を紹介する。おすすめの蝶ネクタイとシャツの組み合わせを、いくつか押さえておこう。
蝶ネクタイ × ウイングカラーシャツ
蝶ネクタイとウイングカラーシャツを合わせるなら、まずは定番のブラックの蝶ネクタイと、ホワイトのウイングカラーシャツの組み合わせがおすすめ。また、胸部分にプリーツをあしらった、ヒダ胸タイプのウイングカラーシャツとも好相性だ。カジュアルな場面では、レッドの蝶ネクタイと、ブラックのウイングカラーシャツを合わせてみよう。派手に見えすぎることなく、オシャレを演出できる。
蝶ネクタイ × レギュラーカラーシャツ
蝶ネクタイとレギュラーカラーシャツを合わせるなら、ウイングカラーシャツと同じく、ブラックの蝶ネクタイと、ホワイトのレギュラーカラーシャツの正統派の組み合わせをはじめ、レッドやシルバーの蝶ネクタイとも合わせやすい。また、ウイングカラーシャツに比べて、カジュアルなコーディネートと相性がよいことも特徴だ。
結論
蝶ネクタイの色柄や種類にはバリエーションがあり、シャツの種類によっても、合わせ方やコーディネートの方法が異なることを解説した。蝶ネクタイは、なかなか普段使いできるネクタイの種類ではないが、結婚式などフォーマルな場面で身に着ける機会があれば、ぜひ本記事の内容もヒントに、上手に着こなしてもらいたい。