1. プロテインの選び方~種類で選ぶ~
プロテインには大きく分けて3種類ある。牛乳を原料としたホエイとカゼイン、そして大豆だ。ここではプロテインの選び方の一つ、種類について紹介していく。ぜひ選び方の参考にしてほしい。
その1.ホエイプロテイン
牛乳を原料としたホエイプロテインは、吸収速度が早いことが特徴だ。低カロリーで筋肉修復効果があるアミノ酸(※1)も多く含まれていて、筋肉量を増やしたい方にはぜひ摂取してほしいプロテインである。吸収速度が早いことから、運動直後や起床後、間食の摂取がおすすめだ。
その2.カゼインプロテイン
ホエイプロテインと同様、牛乳を原料としたカゼインプロテインは、吸収速度がゆっくりで腹持ちがよいことが特徴。そのため、ダイエット時や運動しない日のたんぱく質補給におすすめのプロテインだ。就寝前に摂取することで、身体にゆっくり蓄えられる。身体づくりにも役立つだろう。
その3.ソイプロテイン
大豆を原料としたソイプロテインも吸収速度が遅く、満腹感が得られやすいのが特徴である。ダイエット中の方はもちろん、大豆のイソフラボン効果で健康維持したい方にもおすすめだ。水に溶けにくい性質で、溶かして飲んだときに違和感を覚える方もいる。そのため、選び方のポイントは、水に溶けやすく改良されたソイプロテインをチョイスするのがよいだろう。
2. プロテインの選び方~成分で選ぶ~
ここではプロテインの選び方を、配合成分の違いで解説していく。自分の目的に合わせた選び方をしよう。
その1.たんぱく質
たんぱく質のみが配合されているタイプのプロテインは、食事で不足しているたんぱく質を補いたい方におすすめだ。毎日バランスのよい食事を続けていれば、たんぱく質不足になることは少ないが、忙しくて簡単に食事を済ませてしまうと不足することもある。健康な身体づくりのためにも、気になる方はプロテインを活用するとよいだろう。
その2.たんぱく質+糖質
糖質とたんぱく質の割合が3:1や4:1など、糖質がメインとなっているプロテインは、筋力アップを目指している方におすすめである。糖質(※2)はエネルギー源となるため、運動後のエネルギー補給や身体の回復に役立つのだ。運動後45分以内に摂取すると効果が期待できる。糖質の割合も選び方の参考にしよう。
その3.たんぱく質+ビタミン
プロテインに配合されているビタミンは、主にビタミンD、ビタミンB群、ビタミンCなどである。とくにビタミンD(※3)は、カルシウムとリンの吸収を促進させ、丈夫な骨を作る働きがあるのだ。ビタミンDは筋繊維の発達や成長に欠かせないため、積極的に摂取しよう。(※4)
3. プロテインの選び方~形状で選ぶ~
ここでは、プロテインの形状での選び方を紹介する。特徴の違いを知れば、選び方が変わってくるかもしれない。
その1.パウダータイプ
パウダータイプのプロテインは、水や牛乳などに溶かして飲むため、一度にたくさんの量のたんぱく質を摂取可能だ。豆乳やアーモンドミルクなど好きな飲料に溶かして飲めるほか、料理やデザートに混ぜるなど、自分好みにアレンジできる特徴がある。美味しいフレーバーのプロテインも登場しており、さまざまな選び方ができるだろう。
その2.バータイプ
バータイプのプロテインは、お菓子感覚で手軽に食べられるのが特徴だ。持ち運びにも便利で、手を汚さずに袋から少しずつ食べられるので、小腹が空いたときや忙しいときなどにも気軽に食べられる。またよく噛んで食べるため、ほかのプロテインの形状より満足感を得やすいだろう。
その3.ドリンクタイプ
ドリンクタイプのプロテインは、ペットボトルや紙パックに入っているものが多く、混ぜる必要がないため、素早く摂取できる。コンビニやスーパーでも購入ができ、飲みたいと思ったときにジュースを飲むような感覚でたんぱく質を摂取できるのが嬉しい。筋トレ後におすすめだ。
4. プロテインの選び方~そのほか~
最後は、プロテインの選び方をそのほかのポイントでみていこう。これまで紹介してきた内容も踏まえて、最終的な選び方の参考にしてほしい。
その1.メーカーで選ぶ
プロテインはメーカーによっても特徴が異なるため、メーカーで選ぶという方法もよいだろう。メーカーによっては、さまざまな栄養素がバランスよく含まれているプロテインを販売したり、フレーバーの種類を数多く取りそろえていたりする。
その2.フレーバーで選ぶ
プロテインは今や数多くのフレーバーが登場している。毎日継続して飲むからこそ、自分好みのフレーバーを見つけることが大切だ。国内メーカーのプロテインは海外メーカーのものよりも、日本人好みの味付けになっている。
その3.価格(コスパ)で選ぶ
プロテインは効果が出るまで継続して飲み続ける必要があるため、価格を重視した選び方も大切だ。価格はプロテインの純度によっても変わる。また、国内メーカーよりも海外メーカーのほうが安いことが多い。
結論
プロテインの選び方にはさまざまなポイントがあるが、大切なのは自分の目的に合った種類のものを選ぶことだ。健康的で理想の身体に近づけるには、上手にプロテインを活用するのが近道だろう。毎日継続しやすい自分好みのプロテインをみつけてほしい。
(参考文献)
※1総合南東北病院|人間の生命の源アミノ酸の働き
※2なかむら医院|糖質は即効性のあるエネルギー源
※3江崎グリコ株式会社|栄養成分百科|ビタミンD
※4厚生労働省|「統合医療」情報発信サイト|eJIM | ビタミンD?