目次
1. 革靴で靴ずれする原因

革靴を履いて靴ずれが起こる原因は2つある。1つ目は、革靴のサイズが合っていないことだ。サイズが大きいと歩くたびに革靴が脱げやすくなり、摩擦が生じて靴ずれが起こりやすくなる。逆に小さいと、足全体が圧迫され靴ずれしやすくなるのだ。2つ目は、革靴が硬いことである。新品の革靴や履く回数が少ない革靴は、かかとにあたる部分が硬く、歩くときに摩擦を受けて靴ずれが起こるのだ。
2. 革靴の靴ずれで痛みやすい部分

革靴を履いたときに靴ずれで痛みが出やすい部分を紹介していく。
かかと部分
革靴の履き口は、かかとを安定させたり、履き口が破れたりしないようにほかの部分より頑丈にできている。そのため、サイズが合っていないと硬い部分とかかとがすれて、靴ずれを起こして痛くなるのだ。かかとは革靴に限らず靴ずれしやすい部分ともいわれている。
足の側面
革靴はつま先に向かって狭くなる形のものが一般的だ。そのため、足と靴の内部が窮屈になり、足の親指や小指の側面が痛くなることが多い。サイズの小さい革靴を履くと、この症状が起こりやすくなる。サイズが合わないまま履き続けると、「タコ」や「魚の目」の原因となるので、気をつけよう。
足の表面
足の甲や指の付け根がすれて足の表面が痛くなることがある。これは、革靴が足の甲を圧迫したり、履き続けることでできたシワが足に食い込んだりして痛くなるからだ。足の表面が痛いときは革靴の幅が足りていないので、横に伸ばすとよいだろう。
足の裏
革靴は底の部分が硬くできているため、長時間履き続けると足に負担がかかり、足の裏に痛みが出やすくなる。歩き方や足の裏の形なども影響しているが、とくに足の甲が高い方や幅が広い方は、部分的に負担がかかるため注意しよう。
3. 革靴の靴ずれへの対処法

ここでは、革靴による靴ずれへの対処法を見ていこう。靴のサイズが合わない場合と靴ずれが起きてしまった場合のそれぞれの方法を紹介する。
パッドやインソールを使う
革靴のサイズが大きい場合は、パッドやインソールを使って足と革靴のスペースを調整して靴ずれを防ごう。かかとやくるぶしなど部分的に使いたいときはパッドを使用するとよい。かかと部分を優しく包み込みフィット感を高めてくれるだろう。インソールは革靴全体をカバーできるので、スペースをなくし、足と革靴が部分的にすれることを防ぐ。
革靴を伸ばす
革靴のサイズが小さい場合は、革靴を伸ばそう。履き口部分の革を手でもみほぐすと、かかとの圧迫軽減につながる。シューストレッチャーと呼ばれる道具を使ったり、革の柔軟剤やドライヤーの熱で伸ばしたりする方法もあるが、よりしっかり伸ばしたい場合は靴の修理店にお願いするとよいだろう。
絆創膏を貼る
靴ずれが起きてしまったときの最終手段は、絆創膏を貼って痛みを和らげる方法だ。早めに貼ることで、傷ついた部分を保護し、傷口の悪化を防げる。靴ずれ専用の絆創膏もあるので、1枚持っておくといざというときに安心だろう。
4. 革靴による靴ずれを防止する方法

最後は、革靴による靴ずれを防止する方法について解説していく。
正しいサイズを選ぶ
靴ずれ防止には、正しいサイズの革靴を選ぶことが重要だ。革靴には「捨て寸」という、1?2cmの空間がつま先の先にある。革靴のサイズには、足のサイズと捨て寸が含まれているため、自分の足のサイズよりも1cm小さいサイズの革靴を選ぼう。履き続けることで革が伸びて、自分の足にフィットしてくるだろう。さらに、靴紐やベルトがついている革靴を選ぶと、歩行時に足をしっかり固定できるのでおすすめだ。
歩き方に気をつける
歩き方を意識することも靴ずれ防止につながる。靴底の減り方を確認して、自分の歩き方のクセを知ろう。正しい歩き方を目指すためには、姿勢を正すのがポイントだ。上から糸でつられているイメージで立ち、かかとに重心を置くように意識する。歩くときはかかとから着地し、足の外側からつま先に力をかけ、地面をつま先で蹴るイメージで歩くのがポイントだ。
結論
革靴の素材は硬いため、サイズが合わないと靴ずれの原因になる。持っている革靴のサイズが合わない場合は、自分の足のサイズに調整してみよう。新しく購入する場合は、自分の足のサイズに合わせて購入することが大切だ。靴ずれしないように、普段から歩き方も意識して、快適な革靴ライフを送ろう。