目次
1. 刈り上げの基本をおさらい

はじめに、刈り上げの基本からおさらいしていこう。刈り上げとは、主にバリカンやハサミを用いて、耳まわりや襟足を短くカットしたヘアスタイルを指す。ツーブロックと混同して考えられやすいが、ツーブロックの場合、髪の上下にはっきりと段差が付くことが特徴である。しかし刈り上げの場合、髪の上下の長さを揃えて自然に見せることが特徴なので、段差が付かないのだ。下の髪を刈り上げている部分では共通しているが、上下に段差が付くか付かないかという点で、それぞれ呼称が異なると覚えておこう。
スポーツ刈りや角刈りといったヘアスタイルが、主な刈り上げのイメージだったのは過去の話である。現在における刈り上げとは、ソフトモヒカンのようなすっきりとしたヘアスタイルが主流であり、ビジネス・カジュアルを問わず、どのようなシーンでもオシャレに決まる汎用性の高さでも人気だ。
2. 刈り上げのカットの手順とポイント

本項では、基本的な刈り上げのカットの手順やポイントを解説する。ただ部分的にバリカンを入れることが、刈り上げというわけではない。ここで刈り上げの手順やポイントを押さえておこう。
その1.全体をカットする
部分的に刈り上げる前に、まずは全体をカットするのが刈り上げの基本である。ショートであれば、頭頂部は60mm、サイドは50~20mmあたりが目安となる。アタッチメントを頭皮に沿わせて動かしながら、髪の長さが揃うまで、ゆっくりと繰り返しカットしていこう。
その2.耳周りを整える
次に耳周りを整えていくが、耳周りは頭頂部やサイドよりも、アタッチメントを短く設定するのがポイントだ。こちらも例を挙げると、ショートであれば、10mmあたりが目安となり、ベリーショートであれば、3~6mmあたりが目安となる。手で耳を軽く押さえながら、アタッチメントの先を浮かしてカットすれば、上手く仕上がりやすい。生え際のみアタッチメントを外し、刃を直接当てればキレイに整う。
その3.襟足・もみあげを整える
襟足やもみあげは、アタッチメントを外して整えるのが基本だ。クシを使って毛流れを整えておけば、髪の長さが合ってカットしやすい。本体を反対向きに持ち、カットする位置から下へ向けてバリカンを入れていこう。この際、あまり強く押さえ付けないように注意。
その4.襟足のウブ毛などを剃る
襟足のウブ毛などは、意外と目立ってしまう部分なので、忘れずに処理しておきたい。アタッチメントを外し、ウブ毛の目立つ場所に刃を当てたら、下から上にバリカンを入れればよい。刈り残しがないように、ゆっくり丁寧に行うことを忘れずに。
3. 刈り上げで役立つテクニックを紹介

最後に、刈り上げで役立つテクニックを紹介していこう。ひと手間のテクニックを加えるだけで、刈り上げのオシャレ度は大きく高まる。前項で解説したカットの手順やポイントに加え、こちらもしっかり頭に入れておきたい。
その1.グラデーションを作るポイント
グラデーションを作る際は、一番長く髪の長さを残す部分に合わせて、全体的に短めにバリカンを入れるのがポイントだ。こうすることで、髪の長い部分が邪魔にならなくなる。次にアタッチメントを外し、襟足やもみあげを整えていこう。シルエットが整ったらアタッチメントを付け、ちょうど長い部分と短い部分の境目に、バリカンを入れていけば完成。はっきりとわかる段差ではなく、徐々に長さが変わっている見た目に仕上がっていれば、上手にグラデーションを作れていることになる。
その2.ツーブロックのお手入れポイント
ツーブロックでとくに意識したいお手入れポイントといえば、サイドの部分だろう。サイドが伸びるほど見た目のバランスが悪くなるため、できれば1カ月に1回はカットしたいところである。バリカンがあればツーブロックのお手入れが楽に行えるので、鏡を見てシルエットが気になったときは、まめにカットしてケアする習慣を付けておきたい。ただし、いくらお手入れが楽とはいえ、ツーブロックの部分以外のカットは、バリカンだけでは難しいことも事実。すべてをセルフカットで行うことは難易度が高いため、慣れるまでは部分的にバリカンを入れ、感覚をつかむことを心がけたい。
結論
バリカンで刈り上げをするための、さまざまなポイントを詳しく解説した。付属のアタッチメントを上手く使えば、自由にヘアスタイルをアレンジすることができるのだ。なかなか頻繁に外出することが少なくなった昨今、セルフカットはオシャレをキープするための、重要なキーワードとなるだろう。正しい方法でバリカンを使い、好みのヘアスタイルを作ってみよう。