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この柄は「反革命勢力の証」ってほんと!?意外すぎるその歴史と使い方のポイントとは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年9月 2日

ブラックウォッチと聞くと、その言葉通りに、黒い時計をイメージする方は少なくないだろう。しかしブラックウォッチとは、実は生地の種類を指す言葉であり、オシャレに気を使いたい方であれば押さえておきたい、ファッション用語のひとつである。本記事では、ブラックウォッチの基本やコーデのポイントなどについて、じっくりと解説していこう。

  

1. ブラックウォッチとは?

疑問
ブラックウォッチとは、青をベースとして、緑と黒のラインが引かれた格子状の生地である。トップスやボトムスだけでなく、マフラーやバッグ、傘など、あらゆるアイテムに使われるパターンなので、目にしたことがあるはずだ。タータンチェックと聞くと、柄がイメージしやすいだろう。
ブラックウォッチの歴史は深く、そのルーツはさかのぼること1700年ごろ、イングランドで起こった名誉革命での反革命勢力とされる、ジャコバイトの動きを監視するために配置された、ハイランド第42連隊に支給されたことが始まりである。正規軍のように目立つ柄とは異なり、ハイランド第42連隊にはダークトーンのタータンチェックが与えられ、通称で黒い見張り番と呼ばれたことから、この呼称がそのまま生地の愛称となり、現在に至るという。

タータンチェックとは何か?

では、そもそもタータンチェックとは何なのかというと、さまざまな色で染められた糸を綾織りにした、格子状の生地を指す。簡単に説明すると、太さの異なる帯を組み合わせてできる柄を指すが、帯の並べ方のパターンや、色や太さの組み合わせは自由なので、そのバリエーションは非常に豊富だ。
ルーツをたどると、タータンチェックはスコットランドの伝統織物であり、国の機関であるスコットランド・タータン登記所により、保存や保護、登録管理がされている。この点は、ほかのチェック柄とタータンチェックが、明らかに異なる点といえるだろう。

2. ブラックウォッチのコーデのポイント

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本項では、ブラックウォッチのコーデのポイントを解説する。ブラックウォッチをどこに取り入れるかによって、コーデは異なる。それぞれのポイントを押さえ、ワンランク上のオシャレを演出しよう。

その1.ジャケットに取り入れる

ブラックウォッチをジャケットに取り入れる場合は、重ね着をするのか、もしくはアウターとして着るのかによって、コーデのポイントが異なる。まず重ね着をするなら、ブラックウォッチのシャツジャケットを、オーバーサイズのネイビーコートに忍ばせてみよう。ダークトーンで単調になりがちな秋冬コーデに、ブラックウォッチが絶妙に華を添える着こなしができる。
次にブラックウォッチのジャケットをアウターとして着るなら、インナーは黒ニットを合わせてみよう。モダンで男らしさも演出できるメンズコーデに仕上がる。また、ブラックウォッチはジャケパンスタイルにもおすすめ。落ち着きのあるコーデに、ブラックウォッチがオシャレのアクセントとして活躍してくれるだろう。

その2.ボトムスに取り入れる

ブラックウォッチをボトムスに取り入れる場合は、トップスとのコーデにメリハリを付けることがポイント。たとえば無地のネイビーコートや、ミリタリー調のアウターなど、ダークトーンでシックな印象のトップスにブラックウォッチを合わせれば、コーデのよいアクセントとなる。ブラックウォッチのセットアップを除き、上下ともに柄物で合わせると見た目のバランスが悪くなりやすいので、この点は注意しておきたい。

その3.小物として取り入れる

マフラーなどの小物は、最もコーデに取り入れやすいアイテムといえる。ブラックウォッチが初めての方は、まずは小物からトライしてみよう。マフラーは秋冬コーデの定番なので、ただ巻くだけでも、コーデのよいスパイスになる。小物の存在感をアピールしたいなら、ジャケットやボトムスを、どちらもブラックでまとめるのもおすすめ。ブラックコーデにありがちな単調さを回避できる。

3. ブラックウォッチ以外のチェック柄

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本項では、ブラックウォッチ以外のチェック柄をいくつか紹介する。いずれもブラックウォッチ同様、歴史深い由緒あるタータンチェックなので、ファッションの応用に、ぜひ覚えておきたい。

その1.ブラックスチュアート

ブラックスチュアートとは、イギリスの王家である、スチュアート家のタータンチェックである。黒地をベースに、赤と緑の幅広の格子や、黄色の細いラインが配されている。古くから王室で使われてきたタータンチェックで、赤地になるとロイヤルスチュアートと名称が変わり、こちらはエリザベス女王が愛用する柄としても有名だ。

その2.ドレスゴードン

ドレスゴードンとは、スコットランドの貴族である、ゴードン家のタータンチェックである。白地をベースに、紺や緑の幅広の格子や、黄色の細いラインが配されている。数あるゴードン家のタータンチェックの中でも、ドレスゴードンはとくに格式高いものとされ、主にディナーの正装用として使われる。

その3.マクラウド オブ ルイス

マクラウド オブ ルイスとは、ノルウェー人を祖先に持つ、マクラウド家のタータンチェックである。鮮やかな黄色地をベースに、黒と赤の格子のコントラストが特徴だ。これはマクラウド家の紋章である、太陽をベースにデザインされたものされている。

結論

ブラックウォッチのようなタータンチェックは、着こなしが難しいと思われやすいが、コーデのポイントさえ知っておけば、誰でもオシャレを演出できる、便利なアイテムであることを理解してもらえただろう。生地の歴史を知ることは、コーデの方向性も決めるヒントにもなる。ブラックウォッチを上手く取り入れ、大人の着こなしを目指してみてほしい。
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  • 更新日:

    2022年9月 2日

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