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見た目は似てるけど全くの別物!?実は知らない「喪服」と「ブラックスーツ」の意外すぎるその違いとは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年9月 7日

喪服と聞くと、まずブラックスーツをイメージする方は多いだろう。しかし、ビジネス用などに使われる一般的なブラックスーツとは、実は似て非なるものであることを知っておきたい。本記事では、喪服とスーツの違いをはじめ、喪服の種類や選び方なども含め、詳しく解説していこう。

  

1. 「礼服」「喪服」「スーツ」の違いとは?

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はじめに、礼服・喪服・スーツの、それぞれの違いから解説する。まずは基本からしっかり押さえておこう。

礼服と喪服の違い

礼服とは、主に冠婚葬祭で着用するスーツの総称を指す。つまり、喪服は礼服の一種ということになるが、喪服の場合はシーンが限定され、葬儀や法要で着用する服装のことを表すのだ。礼服と喪服は、広義では同じ種類とされるものの、言葉の意味自体は大きく異なることを覚えておきたい。

喪服とスーツの違い

続いて、喪服とスーツの違いだが、こちらは見分け方にポイントがある。まず喪服の場合、深みのある黒色が特徴だが、一般的なブラックスーツの場合、少しグレーがかった黒色となっている。また、喪服はスーツとは異なり、生地に光沢がないことも大きな特徴だ。これらの違いは光の当たり方などにより、はっきりとわかるので、併用が推奨されない理由がわかるだろう。喪服は頻繁に着用するものではないことを考慮して、多少の体型の変化にも対応できるように、スーツに比べてゆったりとしたシルエットになっていることも、知っておこう。

2. 葬儀で着用する喪服の種類

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葬儀で着用する喪服の種類は、すべてが同じではない。葬儀に参列する立場によって、ふさわしい喪服の種類があることも覚えておこう。

正喪服(モーニングコート)

正喪服とは、モーニングコートとも呼ばれ、最も格式高い礼装とされる種類である。喪主をはじめ、3親等以内の親族が着用する。ジャケットとベストは黒で統一して、スラックスは黒、またはグレーのストライプが入ったものを合わせる。

準喪服(ブラックスーツ)

準喪服とは、葬儀において最も一般的な、フォーマルなブラックスーツである。前述の通り、一般的なブラックスーツとは異なり、漆黒に近い深みのある黒色で、光沢がないことが特徴だ。一般の参列者だけでなく、喪主や親族が着用する場合もある。

略喪服(地味な色のスーツ)

略喪服とは、平服とも呼ばれる種類であり、具体的には黒や濃紺などの、地味なダークスーツが基本となる。急きょ行われる葬儀で、喪服が用意できない場合や、三回忌以降の年忌法要で着用される。こちらはビジネススーツでも代用できるが、スーツの色味には十分気をつけよう。

3. 喪服用ブラックスーツの選び方

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本項では、喪服用ブラックスーツの選び方について解説する。色やデザイン、サイズをもとにして、自分にあった喪服を選ぶようにしたい。

黒色の濃さ

喪服用ブラックスーツ選びにおいて、ビジネススーツにはない、黒色の濃さは重要なポイントになる。喪服では、黒色が濃く、深い色味になるほどフォーマルになるため、できるだけ黒色の濃い種類を選ぼう。

トレンドに左右されないデザイン

喪服は一般的なスーツに比べて着用する機会が少ないので、保管状態がよければ、購入から10年経っていたとしても、問題なく着用できる。1着を長く使っていくためにも、トレンドに左右されないデザインを手にとるようにしたい。喪服選びでは個性を重視するよりも、できるだけシンプルな作りにこだわることが大切だ。また、どの季節でも使いやすいことを考え、最初は春・秋・冬に対応した、スリーシーズン用の喪服を選んでおくことをおすすめしたい。

自分の体型に合ったサイズ

自分の体型に合ったサイズを選ぶことは、喪服に限らず、どのスーツにも共通する点である。近年のスーツスタイルでは、スリムな種類もトレンドとして注目されているが、喪服は1着を長く使うものなので、なるべくゆったりと着用できる、大きめのサイズの種類を選ぶことを忘れずに。ここであまりにスリムな種類を選んでしまうと、次の年にはもう入らないというケースもあるので、注意しておこう。

4. 喪服用ブラックスーツ以外の服装マナー

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ここまで喪服用ブラックスーツに関する、さまざまなポイントを解説してきたが、最後に喪服用ブラックスーツ以外の服装マナーも解説していこう。正しい喪服選びができていても、ほかの服装が適していないと、マナー違反になってしまうので、よく確認しておきたい。

無地の白いシャツ

喪服に合わせるシャツは、無地の白いシャツが基本である。白いシャツでも、ボタンダウンやデザインシャツはNG。カジュアルなシャツでは、相手によい印象を与えられないので、注意しよう。襟型は、レギュラーカラー、もしくはワイドカラーのどちらかを選べばよい。

漆黒のネクタイ

葬儀で着用するネクタイは、光沢のない漆黒のネクタイと決まっている。一見では目立たなくても、ストライプ柄などが入っているとマナー違反になるので注意。また装飾品として、ネクタイピンを付けるのも控えたほうがよいとされている。

靴は黒の内羽根ストレートチップ

靴は革靴が基本だが、とくに冠婚葬祭で使いやすい、黒の内羽根ストレートチップがあると便利だろう。用意できない場合は、なるべく落ち着いたデザインで、光沢を抑えた靴を選ぶようにしたい。

無地の黒や紺のコート

冬場など寒い季節の葬儀ではコートが必要になるが、こちらも同様に、無地の黒や濃紺の種類を選ぶのが基本だ。毛皮素材は、動物の殺生を連想させるため、フェイクファーも含めて、葬儀では着用しないのがマナーである。

結論

喪服とスーツは、それぞれ似ていても、実際はまったく異なるものであることを知ってもらった。急なタイミングに備えておくためにも、スーツとは別で喪服も揃えておくのが、大人の常識といえるだろう。喪服選びの際は、本記事の内容も参考に、自分に合ったものを選んでもらいたい。
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  • 更新日:

    2022年9月 7日

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