1. ウイングチップとは?
ウイングチップとは、つま先部分にW型の革装飾がついている革靴デザインの総称だ。Wの形が鳥の翼(Wing)のデザインに見えることから、「ウイングチップ」と呼ばれている。W文字の形であったり線上に穴装飾が並んでいたりとさまざまなデザインがあるが、W型の装飾さえついていればウイングチップと呼ぶ。ウイングチップにはさまざまな種類があり、ビジネスシーンからプライベートまで幅広く活用できる革靴デザインのひとつだ。
2. ウイングチップシューズの主な種類
ウイングチップには大きく分けて4つの種類がある。ここでは、それぞれの特徴について見ていこう。
その1.外羽根ウイングチップ
外羽根ウイングチップシューズは、ウイングチップのつま先部分と外羽根を組み合わせたタイプだ。靴紐を締めたときのフィット感が得られやすいため、足が痛くなりにくいという特徴がある。ウイングチップを華やかに見せたいのであれば、外羽根がおすすめだ。
その2.内羽根ウイングチップ
内羽根ウイングチップシューズは、ウイングチップのつま先部分と内羽根を組み合わせたタイプである。内羽根は落ち着いた印象を与えることから、フォーマル度が高い。そのためビジネスシーンには内羽根を選ぶとよいだろう。ただし、外羽根と比べると足の甲の高さが少し狭いため、履くときにはよく確認したほうがよい。
その3.モンクストラップ・ウイングチップ
モンクストラップとは、靴紐の代わりに金属バックルとベルトで調整するタイプの革靴だ。外羽根式の一種で、金属部分がラグジュアリー感を演出する。カジュアル度が高い革靴のため、足元を軽くしたいときなどシーンに合わせて使い分けるのがおすすめだ。
その4.ローファー・ウイングチップ
ローファーのつま先にウイングチップを施したタイプの革靴である。ローファーといえば学生靴のイメージが強い方も多いかもしれないが、ウイングチップがデザインされることでおしゃれな革靴に様変わりする。脱ぎ履きしやすいのも、ローファーの大きな特徴だ。
3. ウイングチップはビジネスでも履ける?
ウイングチップはビジネスシーンでも使える。ただし、装飾が施されていてカジュアルよりの革靴になってしまうので、履く際には注意が必要だ。ビジネスシーンでよりフォーマルさを求められるような場面では、ウイングチップは避けよう。
ビジネスシーンで履く場合は、黒や濃い茶色の内羽根ウイングチップがおすすめである。
4. ウイングチップのおすすめブランド
最後に、ウイングチップのおすすめブランドについて紹介していく。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてほしい。
その1.オールデン
オールデンは、アメリカのシューズブランドの最高峰として名高いブランドである。オールデンの中でも、「コードバン」と呼ばれる透明感と艶のある革が有名だ。油分を多く含んだ素材で水に強く、履き込んでできるシワは大きく刻まれるため、経年変化も楽しめる。米国紳士のような革靴を求めるのであれば、オールデンのウイングチップシューズがおすすめだ。
その2.チーニー
チーニーは、靴の聖地とも呼ばれる英国ノーザンプトン州に工場を構える老舗ブランドだ。伝統的でありながらも、流行にのったデザイン性が人気の理由である。高級紳士靴ブランドでありながらも、手の届きやすい価格帯でウイングチップシューズの定番ブランドだ。
その3.ドクターマーチン
ドクターマーチンは、イギリスが誇る革靴ブランドだ。光沢のあるレザー素材と、イエローステッチが印象的な革靴である。サブカルチャーやミュージックシーンとの結びつきが強いことから、個性的なウイングチップシューズを求める方におすすめだ。
結論
革靴のつま先にW字の装飾が施されたウイングチップは、革靴をおしゃれに見せるデザインだ。ビジネスにも使えるが、種類によってはカジュアルに見えてしまうことがあるため、選ぶ際は注意しよう。ウイングチップシューズは有名ブランドからも登場しているので、自分好みの1足を見つけてみてはいかがだろうか。