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万年筆

「万年筆」の持ち方には正しい向きがあるって知ってた?意外と知らない万年筆の正しい使い方と【上達のコツ】とは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2022年10月19日

万年筆を使ってみたいという憧れがあっても、正しい持ち方や書き方に、自信が持てないという方は少なくないだろう。万年筆はどこか敷居が高く、難易度が高いイメージを持たれやすい筆記具だが、実は持ち方や書き方には、そこまで特別なルールがないことを知ってもらいたい。本記事では、万年筆の正しい持ち方や書き方の解説に加え、使い方の上達方法も含めて紹介していこう。

  

1. 万年筆の正しい持ち方

万年筆
はじめに、万年筆の正しい持ち方から解説する。ここでまず覚えておきたい点が、万年筆の持ち方は、基本的にはボールペンなどの筆記具と同じであることだ。つまり、ボールペンが正しく持てていれば、万年筆も難なく使えるのである。ボールペンにも共通することだが、万年筆の正しい持ち方をポイント別に確認していこう。

その1.万年筆を指先でつまむ

万年筆の正しい持ち方の基本は、まずペン先から3cmほどの場所を、親指と人差し指でつまむように持ち、そこに中指を添えればOK。このときに、どの指にも均等に力が入っていれば、正しい持ち方となる。下から見て、3本の指が三角形で万年筆を囲むような形になっているのが理想だ。この持ち方を覚えておけば、どの方向にもペン先をスムーズに動かせるので、初心者でもキレイな文字を書きやすくなる。

その2.手首を固定させる

文字を書くときに、手首がしっかり固定できていないと、ペン先のコントロールが上手くいかないので注意したい。手首を固定させるコツとして、小指の付け根から手首にかけての部分を机に付けることを意識すれば、わかりやすいだろう。また、小指を手のひらに付けて少し力を入れておけば、長時間文字を書いていても、書き疲れを軽減できる。

その3.角度を45~60度にする

万年筆を持つ角度は、45~60度あたりが目安である。万年筆の場合、角度によって文字の太さの微調整が可能で、45度くらいの角度にすると太い文字が書け、60度くらいまで立てると細い文字が書ける。同じペン先でも、角度によって太さのバリエーションが出せる点は、万年筆ならではといえるだろう。

2. 万年筆の正しい書き方

万年筆
万年筆の正しい持ち方に続き、本項では万年筆の正しい書き方を解説する。こちらはボールペンとは異なる点があるものの、コツさえ覚えればすぐに手になじむので、実践してもらいたい。

その1.ペン先の刻印を上向きにする

まず、万年筆は一般的な筆記具とは異なり、上下が決まっていることを知っておきたい。万年筆の場合、ペン先の表部分に、ブランド名やデザインの刻印がされているのが一般的だ。刻印がある面を上にして使うのが、正しい書き方である。

その2.リラックスして書くようにする

ボールペンや鉛筆などで文字を書くときは、ある程度の筆圧が必要となるが、万年筆で文字を書く場合は、筆圧がまったく必要ない。万年筆は、紙の上に置いたらすぐにインクが出るので、筆圧をかけずにさらさらと文字が書けるのだ。普段のくせもあり、万年筆を使うときに筆圧をかけてしまうケースも見られるが、余計な力が入るとペン先を曲げる原因にもなるので、必ず肩の力を抜き、リラックスして文字を書くことを心がけよう。

その3.とめ・はね・はらいを意識する

キレイな文字を書くにあたり、万年筆に限ったことではないが、とめ・はね・はらいの3つのポイントを意識して文字を書くだけでも、読みやすくメリハリのある文字になりやすい。これらのポイントがすべて入った漢字は多くあるものの、簡単に練習できる漢字をピックアップするなら、「永」がわかりやすくおすすめだ。

3. 万年筆の使い方の上達方法

万年筆
最後に本記事のまとめとして、万年筆の使い方の上達方法をいくつか紹介する。万年筆の正しい持ち方や書き方が頭に入っているだけでは、上達は難しいものだ。基本を知ったうえで、以下の上達のコツもしっかり覚えておきたい。

その1.まずは書いてみよう

万年筆を手にしたなら、まずはとにかく失敗を気にせず、どんどん書いてみることをおすすめしたい。最初から万年筆を上手く扱おうとすると、インクの減りなどを気にしてしまい、なかなか上達しないことも。早い上達を目指すためにも、まずは慣れるまで万年筆を使い続けることを意識しよう。とはいえなかなか字を書く機会が減った昨今、使い道に悩んでしまうことも事実。そこでおすすめの練習として、万年筆を使って日記を付けてみてはどうだろう。日々書き続けることで上達が目に見え、日ごとに変わる万年筆の文字の表情も楽しめるはずだ。

その2.長く使い続けよう

万年筆は使い捨ての筆記具ではないため、使うほどに自分の手になじむものである。それだけでなく、自分の書きぐせに合わせて、ペン先にも個性が表れるなど、まさに「自分だけの1本」にふさわしいものになるのだ。万年筆を購入する前は、この先長く使っていけるものをじっくり吟味しよう。

その3.ほかの人に見てもらおう

万年筆で自分が書いた文字をほかの人にみてもらうのも、上達の近道だ。現在では誰もがSNSアカウントを持っている時代なので、紙ベースだけでなく、SNSに投稿してほかの人に見てもらうのもおすすめである。自分の万年筆の投稿にリアクションが付くことは、モチベーションアップにもつながるので、日々の楽しみのひとつとして、SNSも利用してみてはいかがだろうか。

結論

万年筆の正しい持ち方や書き方を確認すると、実はボールペン同様、誰にとっても簡単に使えるものであることを、理解してもらえただろう。近年では技術の進歩もあり、安価で高品質な万年筆も多く販売されているので、万年筆に興味のある方は、まずは気軽に手にとってみて、楽しみながら上達を目指してほしい。
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  • 更新日:

    2022年10月19日

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