スーツに『細めのサスペンダー』を合わせるのは絶対NGってホント！？意外と知らないサスペンダーがもたらす効果とは

まずメンズサスペンダーについて詳しく説明しよう。サスペンダーとは、パンツが落ちないよう吊り下げて固定するベルトのことである。「サスペンダー」という名称はアメリカ英語の呼び方で、日本では「吊りバンド」と呼ぶ人もいるそう。一般的にベルト部分はエラスチックゴムや人工皮革、天然皮革製のもので、留める部分はボタン、クリップ、またはO型・D型のリングや組み紐でできていることが特徴だ。

メンズサスペンダーはベルトと比べて腹部への締め付けがないため、身体が大きくウエストが太い人も負担なく使える。サスペンダーができた当初は単独で用いられていたが、最近ではパンツにあらかじめ付属していることも。また正装スタイルのみならず、柄や太さのデザイン性にあふれたメンズサスペンダーが、オシャレを重視する衣装などに多く用いられているアイテムだ。

メンズのサスペンダーには4種類の型が存在する。それぞれの違いや付け方を見ていこう。

前と後ろで2か所ずつ留めるスタイル。H型は背中部分をパーツでつなぎ合わせてあるのが特徴で、フィット感があり、ずり下がりにくい形状だ。カジュアルからフォーマルまでさまざまなシーンで活躍するサスペンダーである。

背中で交差してある型のサスペンダー。H型同様、前後2か所ずつ留めるスタイルで、パンツのラインをキレイに見せられる形状になっている。背中にある交差部分の位置を上下して調整可能なタイプもあり、体型に合わせてずり下がりにくい位置に変えられるのが特徴だ。

前2か所、後ろ1か所で留める、最も主流なタイプのサスペンダー。背中のラインをスッキリ見せられるデザインで、カジュアルなファッションに合わせやすい。肩からずり下ってこないよう、背中のバンド部分が上の方にあるものを選ぶのがおすすめだ。

前後ではなく、左右2か所でパンツを固定するタイプ。2点だけで留めているため着脱が簡単で、肩からずり下がりにくいメリットがある。リュックを背負うような付け心地で、身体への負担が分散される構造になっていることが特徴だ。オシャレでかっこいい印象のメンズサスペンダーである。

型のほかにも、サスペンダーの太さによって見え方が変わるのもサスペンダーの面白いところだ。太めのものはカジュアルに、細いものは上品な印象に見せることができる。メンズサスペンダーをスーツに合わせるのであれば、幅4cm前後がよいだろう。

メンズサスペンダーの種類を紹介したが、使い慣れていないとフォーマルスタイルのイメージが先行する方も多いだろう。そんなメンズサスペンダーのオシャレな着こなしを提案する。

実はカジュアルスタイルにも取り入れやすいメンズサスペンダー。そんなときはサスペンダーを垂らして使うとよい。デニムにカジュアルなワークジャケットを合わせたカジュアルコーデなどに取り入れよう。サスペンダーがアクセントとなり、ワンランク上のオシャレを楽しめる。

メンズサスペンダーを上品に取り入れたい方におすすめなのは、蝶ネクタイと合わるスタイル。シャツにスラックスを合わせたコーデにサスペンダーと蝶ネクタイを取り入れることによって、一気にクラシカルな雰囲気に。その際、蝶ネクタイとサスペンダーの色を合わせると統一感が出る。

最後にメンズサスペンダーのおすすめブランドを紹介する。サスペンダーを普段のファッションに取り入れてみたい方はぜひ参考にしてほしい。

「モンベル」は、機能美・軽量と迅速をコンセプトに商品開発を行っているアウトドアブランドである。モンベルのメンズサスペンダーは機能性に優れており、やわらかい素材を使用した着脱のしやすさが特徴。同ブランドのサイドフルオープン仕様のアルパインバンツと組み合わせると、サスペンダーをしたまま用足しが可能である。

「ダックス」は紳士服を中心に展開している、歴史ある英国王室用達ブランド。ダックスのメンズサスペンダーは、上品なスーツスタイルに合うものが多いのが特徴だ。交差部分にはフォーマルなときにも合わせやすい皮革製のものがほとんどである。

「アルバートサートン」は英国の老舗で、定番の高級紳士服のアクセサリーブランドだ。フィット感と付け心地に優れており、王族貴族や世界中のVIPに愛されている。オシャレで上品なデザインが特徴で、クラシックなスーツスタイルに最適だ。

メンズサスペンダーの付け方やおすすめブランドを紹介した。サスペンダーはいつものファッションにこなれ感が出せる便利なアイテムだ。結婚式に招待されたときなど、スーツにサスペンダーを加えるだけでワンランク上のオシャレを楽しめる。本記事を参考にして、普段のファッションにもサスペンダーを加えてみてはいかがだろうか。