目次
1. 天然パーマとは?

天然パーマとは、生まれつき髪にくるくるとしたカールやうねりがある髪質のことだ。何もしていないのにパーマをかけているように見えるため、「天然パーマ(天パ)」と呼ばれている。波状毛というウェーブ状のくせ毛のほか、チリチリの縮毛やねじれのある捻転毛など天然パーマにも数種類のタイプがある。
天然パーマになる原因
ほとんどの天然パーマは先天的なもので、両親などからの遺伝で発生する。もともと髪内部のたんぱく質結合が歪んでいたり、たんぱく質が不均一に分布していることが原因で、髪にうねりやねじれが生じてしまうのだ。ただ、まれに頭皮の毛穴詰まりや栄養不足、ホルモンバランスの変化などで後天的に天然パーマになるケースもある。
2. 天然パーマの改善方法

直毛の方にとっては羨ましくもある天然パーマだが、できれば改善したいと考えるメンズも少なくないだろう。天然パーマを改善・ケアする方法について紹介しよう。
ヘアケアを怠らない
後天的に天然パーマになった・年を追うごとにくせが強くなるなどの場合、ヘアケアを改めることで天パが改善されることもある。まずは毛穴の詰まりを防ぐために、毎日のシャンプーで頭皮の汚れをしっかり取り除いてみよう。頭皮マッサージで皮脂を洗浄したり、血行を促進することも健康な髪を生やすには有効だ。またツヤやコシのある髪にしたいならバランスのよい食生活や質のよい睡眠もプラスになる。
正しいスタイリングを心がける
スタイリングによっても天然パーマを抑えることは可能だ。ドライヤーは髪を指で伸ばすようにかけ、最後に冷風をあてると真っすぐな状態が保たれやすい。さらにストレートアイロンで仕上げることで、かなりくせを改善できるだろう。水分が残っているとうねる原因になるので、根元までしっかり乾かすことも重要だ。ただし乾燥すると髪は広がりやすくなるので、同時に保湿ケアにも力を入れよう。
縮毛矯正する
ヘアケアやスタイリングでどうにもならない方は、縮毛矯正をかけるのもひとつの方法だ。縮毛矯正は薬剤と熱で強力に髪を伸ばす施術なので、かなりくせの強い天然パーマでもストレートに矯正できる。天パがひどく扱いにくい方は思い切って試してもよいだろう。ただ髪へのダメージも大きいため、美容院でしっかり相談のうえ施術してほしい。
天然パーマを活かした髪型にする
せっかく髪にカールがあるのだから、矯正するのではなく天然パーマを活かした髪型にすることもぜひ考えたい。外国人風・無造作ヘアなどの流行りのスタイルも、天パなら少し手を加えるだけで簡単に実現できるだろう。スタイリングだけで上手に整えられない方は、自然に見えるよう部分的にパーマをかけるのもおすすめである。
3. 天然パーマを活かしたヘアスタイル

もともと髪に動きがある天然パーマは、定番のスタイルもさりげなくオシャレに見せてくれる。ここからは、天然パーマを活かしたメンズにおすすめのヘアスタイルやセットのコツを紹介しよう。
天然パーマ × ツーブロック
天然パーマの悩みといえばサイドやバックが膨らんでしまうことだ。そのため耳周りや襟足を刈り上げるツーブロックは、天パと相性のよいスタイルである。サイドとバックを一気にボリュームダウンでき、スタイリングもかなり時短になる。トップのアレンジ次第でさまざまな髪型に挑戦できるので、天パが広がり困っている方はまずは軽くツーブロックを入れてみるのがおすすめだ。
天然パーマ × マッシュ
マッシュヘアは直毛だとぺたんこに見えやすいが、天然パーマのメンズがマッシュにすると動きが出てふんわりと見せられるのがメリットだ。スタイリングなしでもパーマをかけたようなエアリーな印象になり、女子からの好感度も上がるだろう。ボリュームが出すぎないよう、カットで調整してもらうのがポイントだ。
天然パーマ × オールバック
天然パーマのうねりやボリュームを抑えたいなら、オールバック風に後ろに流したスタイルもおすすめだ。手ぐし流しながらドライヤーでブローしたあと、ジェルやグリースなどツヤ感のあるアイテムをかき上げるようにつけよう。ウェーブがあることでワイルドで大人っぽい印象に仕上がる。七三などに軽く分け目をつけても◎。
天然パーマ × アップバング
アップバングも天然パーマをすっきり見せられるスタイルだ。前髪を立ち上げながらブローして、セット力のあるワックス⇒スプレーの順でキープすればOK。くせが強い方は全体を短めにカットしてうねりを抑えよう。くせを活かしたい方は、全体を長めに整え前髪を分けるようにしておでこを見せてもかっこいい。
天然パーマ × アシメ
天然パーマを活かして個性ある髪型に挑戦したいなら、長さを左右非対称にするアシメヘア(アシンメトリー=左右非対称)はいかがだろう。天パのボリューム感を利用して左右どちらかに重さを出せば、他人と被らないスタイリッシュなスタイルができあがる。ショートかつ控えめなアシメならビジネスシーンにも対応可能だ。
結論
天然パーマは扱いが厄介な面もあるが、スタイリングなしでも自然なカールがついているのはメリットでもある。あえてくせ毛風のパーマをかけるメンズも多いのだから、持って生まれた天パという髪質を活かさない手はないかもしれない。天パを改善するのもひとつの方法だが、ぜひ天然パーマを活用して自分らしいスタイルにチャレンジしてみてほしいと思う。