11月に「あの色のスーツ」を着てはいけない！？着用を避けるべき「あの色」と不向きと言われる驚きの理由とは？

ベージュスーツとは、アースカラーを代表するベージュを取り入れたスーツであり、やさしさや安心感、落ち着いた印象などを与えられることが特徴だ。また、色のトーンによってさまざまな表情を見せられる点も、ベージュスーツの魅力として挙げられる。たとえば、濃い色味のダークベージュであれば、上品な大人の雰囲気を演出でき、対して薄い色味のライトベージュであれば、軽やかで清涼感のある雰囲気をアピールできる。

コーデとしては、ネイビーやグレー、ブラックなどの定番色のスーツに比べ、小洒落た着こなしがしやすいことも、ベージュスーツの特徴である。ビジネスシーンに限らず、カジュアルな場面でも使えるなど、シーンを選ばない汎用性の高さも魅力的だ。

ただベージュスーツを着ることが、オシャレというわけではない。ベージュスーツを着るときのポイントとして、合わせるシャツやネクタイ、靴の種類にもこだわってみよう。

ベージュスーツに合わせるシャツは、ほかのスーツにも共通する点だが、無難な白色、またはサックスブルーを選ぶようにしたい。これらのシャツを選ぶことで、スーツスタイルのVラインを明るく見せる効果があることに加え、ネクタイの選択肢も大きく広がるのだ。

前述のシャツとの組み合わせも考えると、ベージュスーツは基本的にはどのネクタイとも合わせやすいが、おすすめしたいのが無地である。ビジネスの定番のネイビーやブルーはもちろん、ベージュと同系色のブラウン、またグリーンやイエロー、レッドなどの色合いとも相性がよいので、気分で色を変えてみるのも楽しみ方のひとつである。

また、ネクタイは色によって与える印象が変わる。たとえば、ネイビーは誠実で落ち着いた印象を与えられ、ブルーはフレッシュな若々しさをアピールできる。またレッドであれば、積極的でアクティブな印象を与えられるなど、与えたい印象に合わせ、色選びを行ってみるのもコーデのポイントだ。

シャツやネクタイのコーデが決まっていても、靴が合っていないと、全体のコーデの印象が悪くなってしまうので注意したい。ベージュスーツにぴったりなのは、ダークブラウン系の靴だ。ダークブラウンはブラックよりもやわらかい印象を与えられることが特徴である。ベージュスーツの色のトーンに合わせて、靴の色味も合わせれば、よりオシャレなコーデに決まりやすい。

続いて、ベージュスーツを着るときの注意点も頭に入れておきたい。着用シーンやシーズンも意識したうえで、ベージュスーツを着こなそう。

ベージュスーツは、ややカジュアルな印象に寄りやすいため、職種によっては着用が不適切な場合もあるため注意したい。近年のビジネスカジュアルの普及もあり、基本的には問題ないと考えられるが、もし不安な場合は確認してみよう。

また、ベージュスーツは結婚式などのフォーマルシーンでは、なるべく避けることを推奨する。レストランで開かれるような、カジュアルなスタイルの結婚式や、二次会であれば問題ないが、格式高い場面には向いていないので、こちらもあわせて覚えておこう。

ベージュスーツは、素材やコーデによってはオールシーズンで使えるものの、慣れないうちはあまりおすすめできない。基本的には清涼感のある色なので、ベージュスーツを着るときは、まずは秋冬のシーズンというよりは、春夏のシーズンに取り入れるようにしたい。

自分に合うベージュスーツが見つからない場合は、オーダーすることをおすすめしたい。オーダースーツが高級品とされていたのは過去の話であり、現在では既製品とそこまで変わらない価格でも、オーダースーツを作れるようになった。既製品の場合、身体の部位によって、多少のサイズ感のズレがあることは珍しくないが、オーダースーツであれば、自分の身体に合わせてスーツを作っていくので、ジャストフィットで着れる点が、大きなメリットといえるだろう。

採寸後のデータをもとに、スマホ1台でスーツを自由にオーダーできるなど、店舗によってサービスもさまざまである。これから初めてスーツをオーダーする方は、まずは気軽に採寸だけでも、専門店に相談してみてはいかがだろうか。

ベージュスーツと聞くと、着こなしの難易度が高いイメージを持っていた方もいるかもしれない。しかしポイントや注意点をしっかり押さえておけば、誰でもオシャレなコーデが楽しめることを、知ってもらえただろう。これから新たなスーツスタイルにトライしてみたい方は、ぜひベージュスーツをおすすめしたい。