目次
1. 革靴とスニーカーのサイズ感の違い

革靴とスニーカーは、同じサイズでもサイズ感が違う場合が多い。スニーカーの場合は、インソールに衝撃吸収に優れた素材が使われていて厚みがあるため、足の実寸値よりも0.5~1.0cm大きいサイズを選ぶとよいとされている。対して、革靴には厚い素材のインソールを使うことが少ないため、足の実寸値に近い革靴がちょうどよいサイズとなるのだ。
2. 革靴のサイズの選び方
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ここでは革靴のサイズの選び方を3つ紹介していこう。
スニーカーよりきつめのサイズを選ぶ
革靴のサイズ選びは、まずサイズ表記をチェックしよう。チェックポイントはスニーカーよりも1cm程度きつめのサイズを選ぶことだ。革靴もスニーカーと同様にサイズは足の長さで表記されているが、スニーカーと比較するとつま先部分の「捨て寸」と呼ばれる余裕が大きい。革靴のサイズが合っていないと、捨て寸部分に足が入りこんでしまい、かかと部分に余裕ができてしまう。そのためスニーカーよりも小さい革靴を選ぶ必要があるのだ。
かかととヒールカップのフィット感
革靴のサイズ選びには、かかととヒールカップのフィット感を確認することも大切だ。ヒールカップの形状が緩いとカパカパして歩きにくく、きつすぎると靴ずれの原因にもなってしまう。試着時に歩いてみて、かかとがヒールカップにフィットするかチェックしよう。
ボールジョイントとのフィット感
親指から小指の付け根の横幅が広い部分をボールジョイントと呼ぶ。サイズの合った革靴を選ぶには、ボールジョイントが足と革靴で合っているかも確認する必要がある。ボールジョイントのサイズ感が合っていないと靴ずれの原因や歩きにくさにつながってしまう。ボールジョイントのフィット感を確認するときは、小指の裏全体が革靴に接しているかチェックしよう。しっかりと接していればフィットしていると考えられる。
足の甲とのフィット感
革靴のサイズ選びは足の甲のフィット感も重要だ。甲周りのサイズがきついと歩きづらさや痛みを感じることがあり、大きすぎると革靴の甲部分に履きジワができてしまう。しっかりと試着をして、足の甲がほどよくフィットするサイズの革靴を選ぶようにしよう。
3. 自分の足のサイズの測り方

自分に合った革靴のサイズを知るためにも、まずは正確な自分の足のサイズを把握することが大切だ。ここでは家でもできる足のサイズの測り方を紹介していこう。用意するものは足よりも大きいサイズの白い紙、ペン、定規、メジャーの4点だ。
足長の測り方
用意した白い紙の中心にまっすぐの線を引いていこう。平らなところに紙を敷き、かかとは紙の端に合わせて、引いた線の上にかかとからつま先までを乗せていく。直線に対して、1番長い足の指先に合わせて垂直の線を引いていこう。かかとから垂直に引いた線までが足のサイズとなる。革靴選びには正しい足のサイズを把握することは必須といえる。
足幅の測り方
足長の測り方と同様に、足を直線の上に乗せよう。親指の付け根の出っ張ったところと、小指の付け根の出っ張ったところに点で印をつけていく。点と点をつないだ長さが足幅である。革靴選びでボールジョイントのサイズ感を把握するのに役立つ。
足囲の測り方
親指の付け根の出っ張ったところと、小指の付け根の出っ張ったところを支点にメジャーを1周させて測ったサイズが足囲だ。ワイズとも呼ばれ、サイズは「E」や「2E」などと表記される。
4. 革靴と足のサイズの合わせ方

ここでは革靴の正しいフィッティング方法を説明していこう。
夕方以降のフィッティングがおすすめ
革靴のフィッティングは夕方以降に行うのがおすすめだ。日中は血流が下に流れやすいため足が徐々にむくんでいき、朝より夕方のほうが足のサイズが大きくなる傾向にある。そのため夕方以降に試着すれば、革靴を購入した後にきつくて履けないという失敗がなくなるのだ。
サイズの調整方法
革靴のデザインは気に入っているが、いつものサイズだと若干大きく、1つ下のサイズだと小さい。そんな思いをしたことはないだろうか。そんなときは、調整パーツを使うとよい。小さいサイズは調整できないが、大きいサイズであれば調整が可能だ。調整パーツには革靴の中に敷いて緩い部分を微調整してくれるインソールやハーフインソール、かかとが脱げないようにかかと部分に貼って使用するヒールパッドなど、数多くの種類がある。どれを購入すればよいか迷う場合は、店頭で相談するとよいだろう。
結論
革靴のサイズ選びにはいくつかポイントがある。今回紹介したポイントをしっかりと押さえれば、革靴のサイズ選びに失敗することはないはずだ。次に革靴を購入する際は、仕事帰りなどで疲れてむくんだ状態で靴屋に行ってみると、フィットする靴が見つかるかもしれない。