目次
1. 筋肉と脂肪の関係とは?

まずは、筋肉と脂肪の関係について紹介していこう。
筋肉が脂肪に変わることも、脂肪が筋肉に変わることもない
ジムを辞めたらたるみが出てきた、昔つけた筋肉が運動不足で脂肪に変わった感じがするなどの経験はないだろうか。しかし、筋肉が脂肪に変わることも、脂肪が筋肉に変わることもない。筋肉の主な材料はたんぱく質であり、脂肪の材料は脂質なので、両者は別物である。(※1)(※2)そのため、筋肉が脂肪に、脂肪が筋肉になることはありえないのだ。
脂肪の上に筋肉がつくこともない
脂肪がついたまま筋トレをしたら、脂肪の上に筋肉がついてしまうと心配な方もいるだろう。人の身体は内側から骨・筋肉・脂肪という構造になっているため、脂肪の上に筋肉がつくことはないのだ。(※3)
筋肉が減って脂肪が増えたと感じる理由は??
前述したように筋肉は脂肪に変わることはないが、なぜ筋肉が減って脂肪が増えたと感じてしまうのだろうか。筋肉が減ると代謝が落ちるため、同じ食事内容でも太りやすくなる。(※4)そのため、筋肉が減り、脂肪が増えたように思えてしまうのだ。
筋肉と脂肪の重さは??
ダイエットをしていると体重ばかりが気になるだろう。筋肉と脂肪の重さを比べると、筋肉の方が重い。脂肪が減ってダイエットに成功していても、筋肉が増えることで体重に変化がなかったり、逆に増えたりする。脂肪よりも筋肉は重いので、体重よりも体脂肪率や見た目の変化に注目しよう。
2. ダイエット目的なら「筋肉をつけながら脂肪を落とす」こと

ダイエット目的なら「筋肉をつけながら脂肪を落とす」ことが大切だ。ここでは、筋肉量を増やすためのポイントと脂肪を減らすためのポイントをそれぞれ紹介していく。
筋肉量を増やすためのポイント
ここでは、筋肉量を増やすためのポイントを紹介していこう。
【大きな筋肉から鍛える】
効率よく筋肉量を増やすためには、太ももやお尻、背中などの大きな筋肉から鍛えることがポイントだ。大きな筋肉を鍛えると基礎代謝が上がって筋肉がつきやすくなるため、短時間で大きな成長を感じやすいからである。(※5)
【栄養と休息をしっかりとる】
筋肉量を増やすためには、栄養と休息をしっかりとることが重要だ。筋肉はたんぱく質を栄養に作られるため、肉や魚、豆類を食べてたんぱく質をとろう。(※1)また、筋トレを行う際は、筋トレで傷ついた筋肉が回復するときに大きくなる超回復という仕組みを意識し、休息を挟むことが大切だ。
脂肪を減らすためのポイント
ここでは、脂肪を減らすためのポイントを紹介する。
【筋トレとあわせて有酸素運動を取り入れる】
脂肪を減らすためのポイントは、筋トレに有酸素運動を組みあわせることだ。筋トレをすると、筋肉を修復するための成長ホルモンが出る。この成長ホルモンは脂肪燃焼に効果的なので、筋トレとあわせて有酸素運動を取り入れると、脂肪を減らすことにつながるのだ。(※6)
【炭水化物・脂質・たんぱく質のバランスを意識した食事を摂る】
炭水化物・脂質・たんぱく質のバランスを意識して食事することも脂肪を減らすためのポイントだ。筋肉の材料となるたんぱく質と脂肪燃焼を手助けする炭水化物を積極的に摂取し、脂肪に変わりやすい脂質は摂りすぎないように注意しよう。(※1)(※7)
3. 筋肉と脂肪の違いを理解してボディメイクを

ダイエットをする際は脂肪を減らすことばかりに注目しがちだが、筋肉量を増やして代謝をあげると、効率よくダイエットができる。(※4)そのため、筋肉をつけながら脂肪を落とすことが重要だ。筋肉量を増やすためのポイントと脂肪を減らすためのポイントは違うので、それぞれを意識してボディメイクを成功させてほしい。
結論
筋肉が脂肪に変わったというような話は事実ではなく、筋肉と脂肪は別物だ。ダイエットを成功させるためには、それぞれの性質を理解することが大切である。脂肪燃焼ばかりに気を取られるのではなく、筋肉量を増やすことにも注目してほしい。また、食事内容も見直すと、効率のよいダイエットができるだろう。
(参考文献)
※1厚生労働省
たんぱく質 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
※2株式会社 日本経済新聞社 株式会社 日経BP
体脂肪をふやす原因、揚げ物より甘い物|NIKKEI STYLE
※3アイシークリニック
脂肪腫、リポーマの手術専門 | 東京(池袋・渋谷・新宿・上野)で日帰り手術なら | アイシークリニック
※4筋肉・美容クリニック
【医師監修】筋肉をつけながら脂肪を落とす方法とは【筋肉美容】 | 麻布十番 筋肉・美容クリニック
※5 株式会社 朝日新聞社
基礎代謝を上げるにはコレ!医学博士がすすめる九つの方法
※6西川病院
レッツ筋トレ☆ | 医療法人 西川病院
※7菅原医院
糖尿病教室|医療法人 社団弘健会 菅原医院