目次
1. コインローファーとは?

コインローファーとは1960年代にアメリカから日本へ渡ってきたローファーの1種である。足の甲にあたる部分にサドルストラップが縫い付けられ、ダイヤモンド型の切れ込みが入っているのがコインローファーの特徴だ。諸説あるが、アメリカの学生たちの間でローファーの切れ込みに硬貨を挟むスタイルが流行ったため、コインローファーと呼ばれるようになった。また、別の名をペニーローファーともいう。
2. コインローファーの特徴・魅力

コインローファーの特徴や魅力はどこにあるのだろうか。デザインや機能性の部分を掘り下げて見ていこう。
その1.オン・オフの汎用性が高い
コインローファーは、ビジネスでもカジュアルでもメンズコーデの足元をキレイに見せてくれる。ローファーは英語で「怠け者」と訳されるように、靴紐を結ぶことなく簡単に履けるのも魅力。シンプルデザインのコインローファーがゆえに、どんな靴下とも合わせやすく、履き方のバリエーションも豊かである。
その2.デザインは大きく2種類ある
コインローファーの種類は、足の甲にあたるストラップの縫い方で2つに分けられる。1つ目は、ストラップ全体を平面的に裁断した「フラットストラップ」。2つ目は、ストラップの両端が糸で巻かれアクセントになっている「ビーフロール」だ。前者はキレイめで、後者は男らしい印象である。
3. コインローファーの基本的な選び方

コインローファーを選ぶときにポイントになる点はどこなのか、解説していこう。
その1.素材の種類
最も代表的な素材は本革と合皮だ。本革は上質感があり、使い続けるごとにやわらかくなる。鏡面磨きをすれば、美しくドレッシーな風合いを楽しめるだろう。合皮は雨や傷に強く、お手頃価格なものが多い。ほかにもスウェードやエナメルなど、コインローファーの素材の種類は豊富だ。素材によって選ぶことでコーディネートの幅が広がるだろう。
その2.色の種類
コインローファーのカラーは黒、茶色、白が一般的である。ビジネスシーンでもカジュアルなシーンでもよく使われるカラーは黒だ。黒色はフォーマルな印象を与える。明るめの茶色は、カジュアルなイメージが強くなるので普段着におすすめ。白や赤などもあるが、コーディネートの差し色として使うのがよさそうだ。
その3.サイズ
コインローファーは、靴紐で調整することができないため、ゆとりあるサイズを選ぶと脱げやすくなってしまう。足の実寸サイズを選べば基本的には問題ない。たとえば、足長が27cmの人は27cmと表記されたローファーを選べばジャストサイズである。足の形は個人差があるため、購入前になるべくためし履きをしよう。
4. コインローファーの着こなしポイント

コインローファーには、着こなしのポイントがある。時と場所に合わせた履き方も述べているので、参考にしていただきたい。
その1.ビジネスでの着こなし
ビジネスシーンで着用する場合は、コインローファーと靴下の色を同色にして統一感を出そう。ジャケットにパンツを合わせたオフィスカジュアルスタイルに合わせると、抜け感が出せる。注意点として、コインローファーは基本的にカジュアルなアイテムなので、会議や結婚式などフォーマルな場では避けるのがよい。
その2.オフシーンでの着こなし
ジャケットにスラックスなどの上品なアイテムとローファーを合わせると、フォーマル感が強くなってしまうので、オフシーンではカジュアルな装いと合わせるのがポイントだ。春や夏は足首あたりの肌を露出させてこなれた印象に。寒くなればカラーの靴下と合わせて遊び心を出すのも面白いだろう。
結論
シンプルなデザインなので1足持っていると重宝するコインローファー。しかしカジュアルアイテムだけに、時と場合に気を付けなければならない。普段着と合わせて履きこなすときは、ロールアップした足首まわりのスタイリングも楽しんでみてはいかがだろうか。