ベイカーパンツとは？程よいルーズ感を楽しめるパンツを紹介！

ベイカーパンツと聞いても、あまりなじみがない方も多いだろう。ベイカーパンツとは、ざっくりと説明すると、ミリタリー調のワークパンツである。ミリタリーファッションだけでなく、キレイ目コーデでも注目されているパンツであり、程よくルーズなワイドシルエットが特徴だ。

ベイカーパンツのルーツは、1940年代にアメリカ軍で採用された作業用パンツであり、ユーティリティパンツやファティーグパンツと呼ぶのが正式名称である。ベイカーという言葉にあるように、パン職人が好んで着用したことから、ベイカーパンツと呼ばれるようになったという説や、単なる和製英語であるという説など、名前の由来には諸説ある。

ベイカーパンツとよく似た種類として、カーゴパンツが挙げられる。カーゴパンツも同じく、ミリタリーファッションで人気のボトムスだが、実はそれぞれには違いがある。カーゴパンツには太ももの横などに、大きなポケットが付いているものが多いが、ベイカーパンツにはこれらのサイドポケットが付いていない。その代わり、フロントにはL字型の大きなパッチポケットが付いていることが特徴だ。混同しないように、覚えておこう。

ベイカーパンツの特徴や魅力を知れば、日々のコーデに取り入れたくなるはずだ。ベイカーパンツならではのサイズ感や、コーデのしやすさについて解説していこう。

ベイカーパンツのほとんどは、深めの股上と、裾がばたつかないようしぼられた、テーパードシルエットが主流となっている。前項で程よくルーズなワイドシルエットと表した通り、ルーズすぎず、程よいタイト感もあるサイズ感が特徴だ。

ベイカーパンツのコーデの感覚は、シルエットや素材感、また丈の長さなどの基本さえ押さえておけば、チノパンツなどと大差はない。カーゴパンツに比べてすっきりとしたシルエットなので、シンプルなワークパンツらしいコーデが、簡単に決まりやすい。

本項では、ベイカーパンツのおすすめブランドをいくつか紹介する。いずれもベイカーパンツの定番として認知されているので、初めての1本にもぜひおすすめしたい。

ベイカーパンツ選びに悩んだら、まずはガンホーを手にとれば間違いないといわれるほど、ガンホーのベイカーパンツは高い評価を得ている。ベイカーパンツらしいワイドストレートのシルエットで、無駄な装飾を省いたシンプルなデザインが特徴だ。定番のカーキのほかに、シックな雰囲気のブラウンも人気のカラーである。

ヒューストンのベイカーパンツは、薄手の生地で軽量ながら、優れた耐久性を持ち、オールシーズンで着用できることが特徴だ。また、長く使うほどに風合いが変化していく点も、人気のポイントである。シルエットは程よくルーズなクラシックタイプで、コーデのアレンジの幅も広い。

ミリタリー＆ワークウェアの名門と称される、スタンレーのベイカーパンツは、ブランドの代名詞とされるほど知名度が高い。前述したブランドのガンホーとは、同じ母体を持つ兄弟分にあたる。ミリタリーパンツ特有の武骨な雰囲気が漂うものの、スリムに設計されたシルエットが下半身をすっきりと見せ、トレンドを意識した着こなしにもぴったりだ。

最後に、ベイカーパンツの着こなしポイントを解説する。少し意識するだけでオシャレな着こなしが完成するので、進んで実践してみよう。

ベイカーパンツを取り入れる場合、全体的にシンプルなコーデにすると、キレイにまとまりやすい。派手なプリントが施されたトップスというよりは、ワンポイントもしくは無地のものを選ぼう。合わせるトップスは、Tシャツやシャツ、パーカーやジャケットなど、あらゆる種類と相性がよく、コーデの自由度が高いことが特徴だ。

ベイカーパンツは、くるぶしが軽く見える程度の丈の長さが主流である。また、あえて丈が長いものを選び、ロールアップする方法もオシャレのアクセントだ。くるぶしを見せるということは、足元にもしっかりこだわりたいということである。アンクルソックスとローカットのスニーカーの組み合わせはもちろん、素足にビーチサンダルのようなスタイルとも好相性だ。足元でバランスを崩さないよう、よく意識しておこう。

ミリタリーファッションと聞くと、どこか難易度が高いイメージがあったり、その武骨さから抵抗感がある方も少なくないだろう。しかしベイカーパンツであれば、コーデの幅が広く、誰にとっても気軽に着こなせることを知ってもらえただろう。本記事で紹介したおすすめブランドも参考に、ベイカーパンツを取り入れたコーデを楽しんでみてほしい。