目次
1. メンズブーツの素材の種類一覧

はじめに、メンズブーツの素材の種類を一覧で紹介する。メンズブーツと聞くと、レザーが主流というイメージがあるかもしれないが、実際はレザーにも種類があり、またレザー以外の素材が使われることもある。それぞれの特徴を押さえていこう。
オイルドレザー
オイルドレザーとは、動物油でなめした革のことを指す。しっとりとした質感と、高い撥水性を持ち、頑丈そうな見た目ながら、足になじみやすいことが特徴だ。革の油分が多いことから、汚れやホコリが付きやすいので、定期的な靴のケアは必須となる。
スムースレザー
スムースレザーとは、別称ではガラスレザーとも呼ばれるように、なめらかな質感が特徴だ。革の表面に磨きがかけられており、加えて顔料による塗装も施されているので、丈夫な作りになっている。
スウェード
スウェードとは、スニーカーにもよく使われる素材であり、独特のやわらかみや光沢感があることが特徴だ。ワックスは使えないが、優れた撥水性を持ち、雨の日でも問題なく使用できる。
ヌバック
ヌバックとは、独特のやわらかみはスウェードと同じだが、仕上がりが厚めになっていることが特徴だ。丈夫な作りではあるものの、油汚れや日光には弱いため、長く使用するためには日々のケアが重要である。
2. メンズブーツのデザインの種類一覧

続いて、メンズブーツのデザインの種類を一覧で紹介する。メンズブーツのデザインのバリエーションは非常に豊富なので、自分に合うデザインを見つけやすいはずだ。
ワークブーツ
ワークブーツとは、その名前の通り、労働者向けに作られたメンズブーツである。メンズブーツの種類のほとんどは、ワークブーツが起源となるため、メンズブーツの総称といっても間違いではないだろう。一般的には、くるぶしを覆う程度の高さで、紐で締める形のメンズブーツをワークブーツと呼び、現在ではファッションアイテムとしても広く活用されている。
サイドゴアブーツ
サイドゴアブーツとは、両側に伸縮性のあるゴア素材が施された、メンズブーツである。別称ではチェルシーブーツとも呼ばれる。メンズブーツの中でも着脱が楽に行える種類であり、シンプルなデザイン性から、ビジネスシーンで使われることも多い。
ファーマーブーツ
ファーマーブーツとは、ウエスタンブーツをベースとして、農作業に適した形へと変化させたメンズブーツである。堅苦しさのない見た目なので、カジュアルなファッションとも合わせやすい。
エンジニアブーツ
エンジニアブーツとは、技術者の作業効率を上げるために開発された、メンズブーツである。耐久性に優れており、作業中の巻き込み事故が起こらないように、靴紐ではなくベルトタイプになっていることが特徴だ。パンツの裾をブーツの中にしまいやすく、バイカーからも高い支持を得る種類である。
マウンテンブーツ
マウンテンブーツとは、主に登山用として使われるメンズブーツである。ファッションとしては、90年代前後に販売されていたマウンテンブーツの、デザインや素材をベースにした種類が多く、カジュアルなコーデの中にワイルドな印象を加えられることから、人気が高い。
チャッカブーツ
チャッカブーツとは、タウンユースでも定番のメンズブーツである。くるぶしが浅く隠れる程度の高さで、フォーマル・カジュアルを問わず、使い勝手のよい種類といえる。ポロ用の靴の形に似ていることから、ポロの試合を表すチャッカという言葉に由来して、チャッカブーツと名付けられたという。
デザートブーツ
デザートブーツとは、広義ではチャッカブーツの一種だが、ステッチダウン製法を用いて、アッパーにクレープソールを接合したメンズブーツを指す。チャッカブーツに比べてカジュアルな印象なので、フォーマルなコーデというよりは、デニムスタイルやチノパンスタイルにぴったりだ。
モカシンブーツ
モカシンブーツとは、つま先部分にU字型のモカシン縫いが施された、メンズブーツである。原型は1枚革のスリッポンタイプだが、現在ではモカシン縫いが施されたものは、すべてモカシンブーツと呼ばれる。ショートブーツの種類はフォーマルな印象で、ヨーロッパ系のブランドが多く、ロングブーツの種類はワークブーツがベースであり、アメリカ系のブランドが多いことが特徴だ。
カントリーブーツ
カントリーブーツとは、丈夫さと上品さを兼ね備えたメンズブーツである。もとは英国紳士たちが、ハイキングやハンティングを行う際に使われた靴が、カントリーブーツの起源とされている。華やかな穴飾りが施されており、スーツスタイルのファッションアクセントにもよく合う。
ジョッパーブーツ
ジョッパーブーツとは、もとは乗馬用として作られたメンズブーツである。半長靴タイプであり、足首を固定するベルトが付いたデザインが特徴だ。靴の種類によって、ベルトの太さやデザインが変わる。
モンキーブーツ
モンキーブーツとは、つま先近くまでシューレースが施されたメンズブーツである。靴の先端がサルの顔に似ていることから、こう名付けられたという。また、高所作業が多い電線工が安全に作業できる形であることから、別称としてラインマンブーツとも呼ばれる。
フィールドブーツ
フィールドブーツとは、とくにアウトドアシーンに適したメンズブーツである。見た目としては、マウンテンブーツとスニーカーの中間のような仕上がりが特徴だ。近年のキャンプブームもあって、トレンドとして注目を浴びる種類である。
ハーネスブーツ
ハーネスブーツとは、金属製のリングとレザーストラップの、ハーネスが付いたメンズブーツである。武骨でワイルドな見た目だけでなく、エレガントな雰囲気もあわせ持つなど、高いファッション性が特徴だ。
ダブルモンクストラップブーツ
ダブルモンクストラップブーツとは、2本のモンクストラップが付いたメンズブーツである。メンズブーツの中でも格式高い印象のデザインで、ビジネスシーンはもちろん、さまざまなフォーマルシーンでも活用できる。
ムートンブーツ
ムートンブーツとは、女性が使うイメージが強いかもしれないが、メンズブーツとしても販売されている。裏地にボアが付いており、見た目にも暖かく、冬のコーデにおすすめだ。
ハンティングブーツ
ハンティングブーツとは、主に狩猟用として使われるメンズブーツである。悪天候や悪路に強く、寒い季節でも問題なく使える、丈夫な作りとなっている。また、狩猟用ということもあり、足音を軽減できることも特徴だ。ファッション性の高いデザインであれば、普段使いとしても人気が高い。
ウエスタンブーツ
ウエスタンブーツとは、カウボーイが乗馬に使うために開発された、メンズブーツである。かかと部分が高めのロングブーツタイプで、靴の側面や甲の部分には、特徴的な模様が施されている。男らしさあふれる、武骨な印象のコーデにぴったりだ。
ミリタリーブーツ
ミリタリーブーツとは、軍用として作られたメンズブーツである。ミリタリーファッションの流行もあり、普段使いとしても人気の種類となった。丈夫な作りで、高い防水性と耐久性のある作りが特徴だ。
3. メンズブーツブランドの主な種類

最後に、メンズブーツブランドの主な種類を紹介する。いずれもメンズブーツの定番ブランドなので、どの種類を選ぶか悩んだ際は、まずはこれらのブランドから手にとってみてはいかがだろうか。
レッドウイング
レッドウイングは、1905年にアメリカで誕生したブーツブランドである。ワークブーツを代表するブランドのひとつであり、その知名度と人気は圧倒的だ。ファッション性の高いデザインだけでなく、使い心地にもこだわって作られており、労働者やバイカーなど、ジャンルを問わず幅広い人々から高い評価を得ている。
ウエスコ
ウエスコは、1918年にアメリカで誕生したブーツブランドである。とくにハードワーカーから愛されるブランドであり、あらゆる職種に対応できるタフな作りが特徴だ。伝統製法にこだわり、耐久性・防水性・屈曲性と、ワークブーツに必要な要素すべてを兼ね備えている。
ブッテロ
ブッテロは、1974年にイタリアで誕生したブーツブランドである。最高級のブランドとも称され、トラディショナルブーツや乗馬用ブーツなど、多くの名品モデルを販売しており、その名は世界中でも知られている。日々のコーデをワンランク上げたい方におすすめだ。
ダナー
ダナーは、1932年にアメリカで誕生したブーツブランドである。1足ごとに厳選された素材を使い、時間をかけて手作業で作られており、とくにアウトドアブーツの分野で高い人気を誇っている。
ホワイトブーツ
ホワイトブーツは、1902年にアメリカで誕生したブーツブランドである。世界一良質なワークブーツというコンセプトのもと、現在でも創業より変わらない、上質なワークブーツを多く販売している。その世界屈指の品質は、キング・オブ・ブーツとも称されているほどである。
結論
同じメンズブーツでも、素材やデザインによって、これだけ多くの種類があることに、驚いた方もいるのではないだろうか。ワークブーツとしての実用性はもちろん、ファッション性が高い種類も多いので、ぜひ日々のコーデのアクセントに、メンズブーツを取り入れてみよう。