1. ダークスーツとは?
ダークスーツとは、ブラックや濃いグレー、チャコールグレーといった暗い色の生地で作られたスーツのことだ。無地なものが多いが、目立たない柄が入っているものもダークスーツと呼ばれる。
ブラックスーツとの違いとは?
ダークスーツに近いものとして、ブラックスーツが挙げられる。ダークスーツとブラックスーツの違いは、生地の色と質感だ。ブラックスーツは黒の生地で作られたもので、光沢が少なく、マットな質感である。冠婚葬祭で着用することが多いため、ビジネスシーンで合わせると違和感があるだろう。
2. ダークスーツの基本的な着こなしポイント
ダークスーツを着こなすには、いくつか気をつけてほしいポイントがある。ここからは、ダークスーツの基本的な着こなしポイントを解説していこう。
その1.濃い黒はできる限り避ける
「漆黒」と呼ばれるような濃い黒のスーツは、周りの方から喪服のような印象を持たれてしまうことがある。そのため、ビジネスの場でダークスーツを着用する場合は、ソフトな色合いのアイテムやほどよい光沢があるアイテムを選んでほしい。
その2.シャツは白・ブルー系にする
ダークスーツは、ジャケットとパンツが暗い色なので、シャツは明るくさわやかな色をあわせるとバランスが取りやすいだろう。そのため、シャツは白・ブルー系を選ぶのがおすすめである。
その3.ネクタイはお好みで問題ない
ダークスーツは、さまざまな色と相性がよい。そのため、ネクタイは好みの色をセレクトして問題ない。ネクタイ選びに悩んだら、色が持っているイメージを基準に選ぶとよいだろう。ネクタイは顔に近いため、相手に与える印象に大きな影響があるからだ。
たとえば、落ち着いた印象を演出したい方はブラウンや濃いブルー、誠実でさわやかな印象であれば水色、情熱的な印象なら赤のネクタイがおすすめだ。TPOも考慮しながらネクタイを選んでほしい。
3. シーン別のダークスーツの着こなしポイント
ここからは、シーン別のダークスーツの着こなしポイントを見ていこう。
その1.ビジネスシーンでのダークスーツの着こなし
誠実な雰囲気のあるダークスーツは、ビジネスシーンにうってつけだ。ビジネスシーンで着用する場合は、シンプルな白シャツにグレーやボルドーのネクタイをあわせると、落ち着いたコーディネートになる。
また、上品さを出したい場合は、控えめなストライプ柄が入ったダークスーツを選ぶのもおすすめだ。冬場であれば、明るい色のアウターともマッチするだろう。
その2.結婚式などでのダークスーツの着こなし
結婚式のようなフォーマルなお祝いの場でダークスーツを着る場合は、無地かシンプルな柄のものをセレクトしよう。ゲストは新郎より目立ってはならないため、派手な柄のものはNGだ。また、ネクタイやポケットチーフは結婚式にふさわしい華やかなものを選んでほしい。さらにベストをプラスしてオシャレを楽しんでもよいが、着こなしの難易度が少し上がるため、自信がない方は避けるのが無難である。
4. ダークスーツを着るときの注意点
ダークスーツに限らず、フォーマルな服装はTPOにあわせて選ぶことが重要だ。ここからは、ダークスーツの着用がおすすめできないシーンを紹介していこう。
その1.葬儀や告別式にはブラックスーツを着る
葬儀や告別式に参列するときは、ダークスーツではなく、ブラックスーツを着用するのがマナーとされている。ただし、通夜にはダークスーツで参列したほうがよいという考え方もある。服装選びで迷ったら、周囲の方に相談してみよう。
その2.結婚式によってはブラックスーツが適当
友人の結婚式に出席する場合は、ダークスーツで問題ないだろう。しかし、近い親戚や兄弟の結婚式に出席する場合は、ブラックスーツを着用したほうがよい場合もある。もちろん、結婚式や会場の雰囲気によっても異なるため、その場にあわせた服装選びが重要だ。
結論
ダークスーツは、ビジネスからフォーマルまで幅広いシチュエーションで着用できるアイテムだ。そのため、一着持っておくと、さまざまなシーンで役立つだろう。ただし、ダークスーツが適さないシーンもあるので、注意が必要である。ダークスーツを上手に活用して、フォーマルなオシャレを楽しんでほしい。