目次
1. 40代のダイエットの悩みとは?

多くの人が身体の変化を感じ始める40代。そんな40代のダイエットの悩みを説明していこう。
その1.基礎代謝が落ちて太りやすくなる
40代に突入して太りやすくなるのは、基礎代謝が落ちるからだ。基礎代謝とは最低限必要なエネルギーのことで、動いていないときでも体温を維持したり心臓を動かしたりなど生命を維持するために消費している。
年齢を重ねるうちに筋肉量が減少して基礎代謝が落ちていき、ダイエットをしてもエネルギーがあまり消費されなくなることで太りやすくなるのだ。
その2.私生活が忙しく運動する時間がない
ダイエットをするにはまとまった時間が必要になる。忙しいと運動する時間が削られがちだ。40代になると仕事も私生活も忙しい人が多いだろう。自分の身体をケアする時間の確保が難しいのも、40代が持つダイエットの悩みのひとつだ。
2. 40代以上のための「食事」のポイント

40代以上のダイエットでは、何に注意して食事をしたらよいのだろうか。40代以上のダイエットを成功させる「食事」のポイントを説明していこう。
その1.1日3食を食べる
痩せたいからと食事の量を減らしがちだが、極端な絶食は後の食事で摂った栄養を蓄えやすくなるので、逆に太る原因になりかねない。40代以上になると、忙しさから食事をきっちりと取るのはなかなか難しいかもしれないが、決まった時間にしっかり3食を食べることが大切だ。
その2.よく噛んで食べる
人が食事をして満腹だと感じるのは、脳内で満腹中枢が管理されているからだ。満腹中枢は食事をしてから20~30分ほどで作用し始めるといわれている。よく噛んでゆっくりと食事をすることで、胃が満たされる前に脳内に送られる血液中の糖分が上昇するため、食べ過ぎを防げるのだ。
その3.腹8分目を目安にする
腹8分目を目安に箸を置くとよいだろう。あと一口、と食べてしまいそれが重なるとカロリーオーバーにつながる。腹8分目を意識すると胃腸を休めることができ、体重増加につながる便秘も防げるのだ。
3. 40代以上のための「私生活」のポイント

40代以上でダイエットをするには、生活習慣もポイントになってくる。40代以上のダイエットを成功させる私生活のポイントを説明していこう。
その1.体重などを記録する
体重計や身体組成計などを使って、体重を毎日記録するのもダイエットには効果的だ。また、感覚では掴めない脂肪や筋肉の増減を把握して記録すると、減量への意識付けができるだろう。
その2.生活リズムを整える
人間には日中活動し夜は休息するという体内時計が備わっている。その生活リズムに沿った生活を送るとエネルギーの代謝が高まり、筋肉の生成に必要なタンパク質が増えるのだ。(※1)関係ないように思える生活リズムとダイエットだが、40代以上のダイエットには深く関わっているのである。
その3.ストレス発散もする
ストレスで食事の量が変わるように、食欲とストレスは関係している。ストレスによって食事の量が増えると、体重増加でさらにストレスになってしまうだろう。食事以外の方法でストレスを発散できる方法を見つけ、ストレスを溜めないよう心がけよう。
4. 40代以上は生活習慣病にも気を付けよう

ダイエットが成功しにくくなる40代以降は、生活習慣病にも注意が必要だ。40代以降になると生活習慣病である高血圧症や糖尿病、脂質異常症などになる人が増え始める傾向にある。
また、生活習慣病の原因とされているメタボリックシンドロームと、その予備軍の割合の多くが40代以上であることから、40~74歳までの被保険者に特定健診が実施されているのだ。40代以上の方はダイエットをしているからといって油断をせず、身体の管理をしつつ特定健診を受けて健康を維持しよう。
結論
40代以上は基礎代謝の低下や働き盛りということもあり、自分の身体とうまく付き合っていくのが難しくなるだろう。同時に生活習慣病のリスクも高まってくる年代である。自分のエネルギー消費にあった食事と、基礎代謝を上げる運動を組み合わせてダイエットをしてみてはいかがだろうか。
(参考文献)
※1厚生労働省