メンズのコートの種類を解説！コートの選び方などもチェックしよう！

はじめに、ビジネス向きのメンズコートの種類から紹介する。ビジネスシーンでは、カジュアルな装いのコートはNG。フォーマルスタイルでおすすめの、メンズコートの種類を押さえておこう。

チェスターコートとは、テーラードジャケットタイプの襟と、ウエストがややしぼられたシルエットが特徴の、メンズコートである。正式名称はチェスターフィールドコートと呼び、イギリスのチェスターフィールド伯爵から愛されたコートであることが、由来している。ビジネスシーンはもちろん、冠婚葬祭などのフォーマルシーンや、普段使いにも対応できるなど、汎用性の高さが魅力的だ。コート選びに悩んだら、まず手にとってもらいたい定番の1着といえるだろう。

ステンカラーコートとは、メンズコートの中でも、最もベーシックな形の種類といえるだろう。楽に腕を動かせるラグランスリーブと、ボタンの留め外しを問わずサマになる襟型が特徴だ。シンプルなデザインで、幅広い年代から親しまれており、ビジネスシーンの定番コートとして認知されている。

ポロコートとは、大きめの襟と、2列になったボタン配列、そして背中に施されたバックベルトが特徴のメンズコートである。一見するとチェスターコートと似ているが、ディテールが異なることを覚えておきたい。もとはポロ競技者が着用するコートだったが、後にポロコートと名付けられ、ビジネスコートとして広く定着した。別称ではダブルブレストコートとも呼ばれる。

トレンチコートとは、もとは第一次世界大戦で、イギリス軍がトレンチ戦に用いたとされるレインコートの一種だが、現在ではファッション性の高いコートとして定着している。ボタンが1列のシングルタイプと、ボタンが2列のダブルタイプの2種類に分けられる。付属のベルトは腰の脇で軽く結ぶか、ポケットに入れておけばよい。ただし背中側で結ぶのはNGなので、注意しておきたい。

続いて本項では、カジュアルなメンズコートの種類を紹介する。ビジネスシーンとカジュアルシーンでメンズコートを使い分ければ、よりオシャレな男性をアピールできるだろう。

ピーコートとは、アメリカントラッドの定番とされるメンズコートである。イギリス海軍のコートがルーツとされており、大きなボタンに描かれたアンカーモチーフがその名残を示している。風の向きによってフロントの左右を入れ替えられるなど、特有のギミックもオシャレのアクセントとして楽しめる。

モッズコートとは、ミリタリーパーカーの一種であり、正式名称はM-51と呼ぶ。もとはイギリス・ロンドンで流行したモッズスタイルで着用されたことから、モッズコートと呼ばれるようになった。背面の裾が先割れの燕尾状になっていることが特徴だ。近年ではミリタリーファッションの流行もあり、フードやファーが取り外しできるものをはじめ、カラー展開も豊富になったので、好みの種類が見つかりやすいだろう。

オーバーコートとは、その名前の通り、オーバーサイズのメンズコートである。リラックス感のあるビッグシルエットは、トレンドに左右されにくく、高い人気を誇っている。サイズ感だけでもカジュアルな雰囲気を出せるので、シンプルなデザインの種類を選び、上品な着こなしに仕上げたい。

最後に、メンズコートを選ぶときのポイントを解説する。着用シーンをはじめ、色味や素材、また着丈や袖丈の種類にも注目して、自分に合ったメンズコートを選んでほしい。

ここまででも述べたことだが、着用シーンに合ったメンズコートを選ぶことは、重要なポイントだ。メンズコートの種類によっては、シーンを問わず使えるものもあるが、やはりビジネスシーンとカジュアルシーンでは、しっかり印象を変えたいところである。とくにカジュアルなメンズコートの場合、オフィスカジュアルだとしても相応しくない場合もあるので、十分に注意しよう。

色味や素材も、メンズコート選びでは重視したい部分である。ファッション性だけでなく、機能性にもこだわりたいなら、暖かくて保湿性に優れたウールがおすすめ。また、メンズコートの色味は好みで選べばよいが、着回しすることを考えて、黒やネイビー、グレーなど、落ち着いた色味の種類を1着持っておけば無難だろう。

着丈や袖丈は、メンズコートの着こなしのシルエットを決めるポイントである。明らかに自分に合っていないサイズ感では、どうしても見た目のバランスは悪くなる。身体に程よくフィットするサイズ感を意識して、メンズコートを選ぶようにしたい。

メンズコートには、シーンによって合う種類があり、特徴もそれぞれ異なることを知ってもらえただろう。できる男性をアピールするためにも、本記事で紹介した選び方のポイントも参考に、自分に合ったメンズコートを手にとってもらいたい。