目次
1. 反り腰とは?

反り腰とは、骨盤が前傾し、腰が反っている状態を指す。通常背骨はゆるいS字にカーブしているが、反り腰は腰椎の前弯が過剰になっている。そのため、上半身が前に出て、お尻が後ろに突き出たような状態になりやすい。
反り腰が引き起こすデメリット
反り腰を放置していると、いろいろなデメリットが発生する可能性がある。まず、腰が反っていると筋肉や骨に負担がかかるため、腰痛の原因になるだろう。さらに、お腹がぽっこり出たり前ももが張ったりして、スタイルが悪く見えやすい。そのうえ、下半身のむくみや冷えも発生しやすくなる。反り腰をそのままにしておくと、これらのような悪影響が考えられるだろう。
2. 反り腰を確かめるチェック方法

自分が反り腰になっているかどうかわからない方もいるだろう。ここでは、反り腰をチェックする方法を見ていこう。
壁の前に立ったままできるチェック方法
壁があれば、どこでも反り腰か否かのチェックができる。まず、壁に後頭部とお尻、かかとがつくようにして、まっすぐ立つ。その後、壁と腰のあいだに手を入れてみよう。腰の部分に握りこぶしが入るほどの隙間が空いていたら、反り腰の可能性がある。
仰向けで寝ながらできるチェック方法
家でチェックする場合は、仰向けで寝ながら行う方法を試してみよう。仰向けに寝た状態で、腰の部分に手を入れてみる。手のひらよりも大きな隙間が空いている場合は、反り腰を疑ってほしい。
3. 反り腰になる原因をチェック

ここからは、反り腰になる原因をチェックしていこう。身に覚えがあれば、改善したほうがよいだろう。
筋肉のバランスが乱れている
筋肉のバランスが乱れると、反り腰になりやすい。腰や背中、太もも、お腹などの筋肉が硬くなったり弱くなったりすると、骨盤が前傾しやすくなる。骨盤が前傾すると上半身も前に倒れるが、その状態で無理に身体を起こすと腰を反ってしまうのだ。
急激に体重が増えた
急激に体重が増え、お腹が出てきた方も注意が必要である。お腹が大きくなると、重心が前に寄って前傾姿勢になりやすい。無理やり上半身を起こそうとすると、反り腰の状態になってしまうだろう。
ヒールの高い靴をよく履いている
日常的にヒールの高い靴を履いている女性も、反り腰になりやすい。かかとだけが上がっているヒールを履いていると、身体が前に傾くだろう。姿勢を正すために身体を持ち上げると、反り腰の状態になるのだ。
4. 反り腰の改善方法をチェック

反り腰は、筋トレやストレッチ、日常生活の心がけなどでケアできる。最後に、反り腰を改善に導く方法をチェックしていこう。ただし、長いあいだ不快な状態が治らなければ、専門医に相談してみるとよいだろう。
筋トレで筋力をつける
反り腰になる原因のひとつに、筋力不足がある。身体をしっかりと支えるために、背中やお腹、腰、太ももの筋肉を鍛えよう。具体的なメニューとしては、スクワットやレッグレイズ、ヒップリフトなどがおすすめだ。間違ったやり方で行うとケガのリスクが高まるので、回数より質を重視したトレーニングを心がけてほしい。
ストレッチで柔軟性を高める
腰周りの筋肉が凝り固まっていると、反り腰になりやすい。そのため、ストレッチで柔軟性を高めるのもおすすめだ。筋トレとセットで行うと、習慣化しやすいだろう。
正しい立ち方や座り方を意識する
悪い姿勢で生活していると反り腰の原因になるため、正しい立ち方や座り方をチェックしよう。正しい立ち方は、壁に後頭部と肩、お尻、かかとをつけてみるとわかりやすい。背筋がほどよく伸び、腰が反っていない正しい姿勢がわかるだろう。
座っているときも、骨盤を立てて背筋が垂直になるように姿勢を正そう。長時間デスクワークをしていると気がつかないうちに猫背になってしまいがちだが、意識して正しい姿勢をキープしてほしい。
ヒールの高い靴は避ける
可能であれば、ヒールの高い靴は避けたほうがベストである。ただ、仕事でヒールを履かなくてはいけない方もいるだろう。その場合は、休みの日はヒールのない靴を選ぶようにしてほしい。
結論
反り腰を放置しておくと、いろいろなデメリットがある。そのため、早めのメンテナンスが大切である。ただ、自分が反り腰かどうかわかっていない方も少なくないので、まずは自分が反り腰かどうかチェックしてみるとよいだろう。反り腰のケアをして、より快適な毎日を手に入れてほしい。