ジャングルファティーグとは？サッと羽織れる使い勝手のよさが魅力！

ジャングルファティーグは、1960年代前半、ベトナム戦争時に熱帯地被服として導入されたミリタリージャケットのことだ。「コンバットトロピカルコート」と呼ばれている。1963年～1970年にかけて少しずつディテールが変化し、大きくわけて4つのモデルがヴィンテージ市場で人気だ。また、ジャングルファティーグを再現したレプリカや、各ブランドが新たにジャングルファティーグをファッションアイテムとして展開するなど、その人気の高さがうかがえる。

ここでは、ジャングルファティーグの特徴と魅力を紹介しよう。

陸軍の軍服デザインをファッションにとりいれたスタイルの総称である「ミリタリー」。ブランドごとにその特徴はさまざまある。金属のボタンやパッチポケットを用いたものや、刺しゅうを施したものなど、幅広いテイストが人気だ。ミリタリーの原型ともいわれるジャングルファティーグは、オシャレ上級者が一目置くファッションアイテムとなるだろう。

ジャングルファティーグの着こなし方は、ズバリ「上から羽織る」ことだ。デニムやワイドパンツ、太めのスラックスと合わせても、ジャケットが男らしさとオシャレ度をアップさせてくれる。

ジャングルファティーグの年代判別4タイプを紹介しよう。

1963年頃のジャングルファティーグ原型のモデル。エポレットと呼ばれる肩の装飾が特徴だ。ポケット用ボタンがむき出しになっているのは1stモデルのみとなっており、希少価値が高い。

1964年から使用されている2ndモデルは、エポレットは残しつつ、ポケットボタンを隠した仕上げになっているのが特徴だ。ジャングルファティーグらしさを感じる一着である。

シンプルなデザインが特徴の3rdモデル。エポレットは取り除き、細かなディテールも省略されている。ポプリンというドレスシャツと同じ素材を採用し、肌触りのよい着心地だ。

見た目は3rdモデルとほぼ同様。コットンにナイロンを混ぜたリップストップ生地素材が使われ、シワになりにくく、乾きやすいと人気のモデルだ。

最後にジャングルファティーグのおすすめブランドを紹介しよう。

ミリタリーウェアファッションの先駆けといわれるストアブランドだ。ブランドは終了したものの、ヴィンテージ市場において今でも根強い人気を誇る。希少価値の高いジャングルファティーグだ。

アメリカを代表するバンダナメーカー「ハバハンク」。100％リップストップ生地を使用したジャングルファティーグの背中部分に、バンダナを縫い付けたリメイクジャケットもあり、使い込むほど風合いの増す一着となっている。

セレクトショップ「JOURNAL STANDARD」から生まれた新ブランド。古きよきアメリカンテイストに現代的なアレンジを加えたオリジナルアイテムが人気だ。見た目もよりシンプルに仕上がったジャケットのなかには、ジャングルファティーグ初心者におすすめのブルゾン風の一着もある。

このほかにも、ジャングルファティーグモデルを忠実に復刻したものや、デザインはリスペクトしつつ、ソロテックス素材など着心地のよさを追求したもの。新作ながらほどよくユーズド加工されたものなど、デザインや種類が豊富なことも魅力だ。

ジャングルファティーグは、機能性とデザイン性を兼ね備えたジャケットだ。古着の中から希少性の高いものを見つけるもよし、新たにお気に入りのデザインのものを見つけるもよし。さりげなく魅せるファッションアイテムとして、お気に入りの一着を手に入れていただきたい。