1. まぶたの乾燥で起こる主な症状
本来、肌にはバリア機能があり、外的な刺激から皮膚を守ったり、肌のうるおいを保ったりしている。しかし、乾燥や外的な刺激が原因で肌のバリア機能が低下すると、水分が失われやすくなり、より乾燥しやすい状態になるのだ。
まぶたの乾燥が進むと、かゆみや赤みが出てくる可能性もある。さらに、まぶたの皮がむけるといった症状が現れる方もいるようだ。寒い季節やエアコンが効いた場所にいるときにこのような状態になる場合は、乾燥が原因かもしれない。のちほど紹介する対策を試してみてほしい。ただし、乾燥対策を講じても症状がよくならない場合は、専門医に相談しよう。
2. まぶたが乾燥する原因
まぶたはなぜ乾燥してしまうのだろうか。ここからは、まぶたが乾燥する原因を紹介していこう。心当たりがあれば、可能な範囲で生活を見直してほしい。
まぶたは皮膚が薄い
まぶたは皮膚が薄く、外部からの刺激に対して敏感だといわれている。そのため、乾燥の影響も受けやすい。秋や冬のように外気が乾燥しているときや、エアコンを使って部屋の中が乾燥しているときは注意が必要だ。同じ理由で、日常生活の中で目をこするのも避けたほうがよいだろう。さらに、花粉や化粧品に含まれている成分などの影響も受けやすいといわれている。
スキンケアが正しくない
まぶたが乾燥する場合、スキンケアが間違っている可能性もある。入浴や洗顔のあとに行うスキンケアが不十分だと、肌の水分が蒸発して乾燥しやすくなるだろう。また、メイクをするときやメイクを落とすときにも、できるだけ刺激を与えないように優しく肌に触れてほしい。
眼球が乾燥している
眼球の乾きや疲れも、まぶたの乾燥につながるといわれている。また、コンタクトの脱着によるまぶたへの刺激にも注意が必要だ。メガネや目薬を活用して、できるだけ目とまぶたに負担をかけないように心がけてほしい。
3. まぶたを乾燥させないための対策
ここからは、まぶたを乾燥させないための対策を紹介していこう。乾燥が気になる方は、ぜひ実践してほしい。
正しいスキンケアを行う
まぶたを乾燥させないために、正しいスキンケアを心がけよう。まず、顔を洗うときはぬるま湯を使い、たっぷりの泡を作ろう。熱いお湯を使ったりゴシゴシと肌をこすったりするのは、肌に刺激を与えるためNGだ。洗顔後にはすばやく化粧水やクリームで肌を保湿してほしい。とくに、乾燥しやすいシーズンや場所では入念なケアをしよう。
また、まぶたが乾燥しやすい季節は、アイメイクやファンデーションを控えめにするのもおすすめである。濃いアイメイクはクレンジングに時間がかかるため、まぶたに負担をかけてしまうからだ。
まぶたを清潔に保つ
まぶたが気になるからといって、汚い手で触ったり爪を立ててかいたりするのは避けてほしい。すでにまぶたに症状が出ている場合は、さらに悪化する可能性があるからだ。また、アイメイクをしているときや汗をかいたあとは、洗顔とスキンケアをして肌を清潔に保つことも大切である。
4. まぶたの乾燥で受診する際の目安
スキンケアやコンタクトの使い方を見直してみても症状がよくならない場合は、注意が必要だ。はやめに眼科の受診を検討してほしい。また、市販の薬も販売されているため、試してみてもよいだろう。
結論
まぶたが乾燥していると、トラブルを引き起こす可能性がある。そのため、日常生活の中で刺激を与えないようにしたり、スキンケアを丁寧に行ったりして、対処するのがおすすめだ。また、対処法を試してもよくならない場合は、専門医に相談しよう。まぶたのケアを行って、快適な毎日を手に入れてほしい。