目次
1. スーツのフラップポケットとは?

フラップポケットとは、スーツについているフタつきのポケットのことである。フラップは英語で「(旗などが)はためく」という意味だ。
目的としては、ポケットにフタをつけることで、雨やゴミがポケットに入るのを防いでいる。ビジネススーツにも多く採用されているメジャーなデザインで、フォーマルなシーンでも着用できる。逆に、フタがないポケットはノーフラップジャケットと呼ばれている。ノーフラップジャケットは上品な印象が強く、フォーマルスーツに採用されるケースが多い。
2. フラップポケットの基本的なマナー

フラップポケットのフタを、外に出すのか中に入れるのか悩んでいる方もいるだろう。ここでは、フラップポケットの基本的なマナーを紹介していこう。
その1.フラップは出したままでよい
基本的に、ビジネスシーンであればフラップは出したままで問題ない。フラップをしまったほうがフォーマルだという意見もあるが、現在ではデザインの一部として浸透しているからだ。しかし、冠婚葬祭や就活の面接のようにしっかりとマナーを守る必要があるシチュエーションでは、フラップをしまったほうが無難である。
その2.フラップは左右対称にする
フラップは、左右対称になるように心がけよう。片方だけが出ている状態だと、バランスが悪く見えるので注意してほしい。うっかり左右非対称になっていることもあるので、定期的にチェックしよう。
その3.ポケットにものを入れない
スーツのポケットには、基本的にものを入れないほうがよい。ポケットにものを入れるとシルエットが崩れ、かっこ悪く見えてしまうからだ。さらに、重さでフラップの形が歪むので、だらしない印象になるだろう。スマホやメモなどの小物は内ポケットにしまい、表にあるポケットは空にしておこう。
3. フラップポケット以外の腰ポケットの種類

スーツの腰ポケットには、フラップポケット以外にも種類がある。ここからは、腰ポケットの種類を見ていこう。
その1.スラントポケット
外側に向かって斜めに下がるようにデザインされているポケットだ。もともとは乗馬の際に荷物を取り出しやすくするために、斜めのデザインになったという説がある。
スラントポケットの魅力は、シャープな見た目で細いシルエットを強調できる点だ。スタイルがよく見えるため、近年人気が高まっている。オシャレさを重視したい方やパーティーシーンにおすすめである。ただし、冠婚葬祭のようにフォーマルなシーンにはふさわしくないため注意が必要だ。
その2.チェンジポケット
チェンジポケットとは、右のフラップポケットの上につけられた3つ目のポケットを指す。チェンジは英語で「小銭」の意味があり、以前は小銭入れとして使われていたようだ。現在は、フラップポケットと同様にものを入れない飾り用のポケットとしてつけられている。
チェンジポケットがついたスーツは、ビジネスシーンやカジュアルシーンで活用できる。オシャレな雰囲気になるので、周りとは少し違うファッションを楽しみたいときにおすすめだ。ただし、装飾性が高くなるため、大切な商談や就活では避けたほうがよいだろう。
その3.ノーフラップポケット
ノーフラップポケットは、ポケットにフタがついていないものを指す。室内で着用することが多く、フォーマルな印象が強い。ポケットの口が開いてしまうとかっこ悪いため、ポケットの中にものは入れないほうがよい。内側にしつけ糸がついていた場合は、外さないほうがよいだろう。
その4.パッチポケット
パッチポケットは、ジャケットの外側にポケットをそのまま縫いつけたような見た目をしている。もともとワークウェアで使われていたデザインで、現在ではカジュアルスーツに用いられることが多い。そのため、フォーマルな場所での着用はおすすめできない。休みの日やオフィスカジュアルのコーディネートに活用するとよいだろう。
結論
ビジネスシーンでスーツを着用している場合は、基本的にフラップを外に出したままで問題ない。しかし、フォーマルなシーンや大切な商談などでは、ポケットの中にしまうとよいだろう。また、フラップポケット以外にも、さまざまなデザインのポケットがあるので、好みや着用するシチュエーションにあわせてセレクトしてほしい。