目次
- 1. 入社式では男性は何を着用すべき?
- 2. 入社式で着用するスーツの選び方
- 3. 入社式でスーツに合わせる小物の選び方
- 4. 入社式で印象が良くなるスーツコーデ
- 5. 入社式でスーツを着用する際の注意点
1. 入社式では男性は何を着用すべき?

企業の規模などに関わらず、入社式がある場合男性は上下揃いのスーツで出席するのが基本だ。会社から「制服で」「カジュアルな服装で」などの案内がない限り、迷ったらスーツを着て行くのが最も安全である。入社式で着用できるのは以下の2種類のスーツだ。
ビジネススーツを着用する
日常的にスーツを着用する会社であれば、入社式にはビジネススーツで出席するのが普通である。ビジネススーツは生地感やディテールがリクルートスーツと異なり、数年は着られるような頑丈な造りになっている。これから社会人として働くという意欲を見せるためにも、入社式には新しいビジネススーツを用意して臨むのがベストだ。入社後もそのまま使うことを考え、ある程度質のよいスーツを選ぶとよいだろう。
リクルートスーツでも問題ない
ただ、入社式にリクルートスーツで出席してもマナー違反になるわけではない。とくに入社後にスーツを着用しない会社であれば、わざわざ入社式のためにビジネススーツを用意せずとも、リクルートスーツで出席して問題はないだろう。明確なルールはないが、会社の雰囲気やTPOを考えて選択するようにしよう。
2. 入社式で着用するスーツの選び方

入社式用にビジネススーツを新調する場合は、社会人として恥ずかしくないものを選びたい。初日から印象を損なわないため、選び方のポイントを押さえておこう。
スーツの色の選び方
入社式で着用するスーツの色は、ネイビー・グレー・ブラックの3色が基本だ。この3色はビジネスシーンでも定番の色なので、しっかりしたものを選べば入社後も長く着回すことができる。ただし入社式の場合、ネイビー・グレーはあまり明るいカラーではなく、ダークネイビーやチャコールグレーといった落ち着いた色味のほうが相応しい。
スーツの柄の選び方
入社式でのスーツの柄は、無地または目立たないシャドー系がよいとされる。シャドー系は無地に見えるが角度によって柄が浮き出る生地のことで、リクルートスーツから雰囲気を変える意味でもおすすめである。定番なのはシャドーストライプだが、細かいグレンチェックなどの控えめな柄物もよいだろう。逆にあまり大きく目立つ柄は避けたほうが無難である。
スーツのサイズの選び方
スーツをかっこよく着るにはサイズ感も重要だ。肩幅が合っているか、着丈や袖丈が長すぎたり短すぎたりしないかなど、後ろ姿からもしっかりとチェックしよう。実店舗に出向いて試着したり、サイズを測ってもらうのがおすすめだが、通販で購入する場合はスーツ共通のサイズ規格である「サイズ表記」を見ることが大切だ。身長とウエストから自分に最も合ったサイズを割り出すことができる。
3. 入社式でスーツに合わせる小物の選び方

入社式のスーツでは、新入社員としてフレッシュに見える小物選びが求められる。シャツやネクタイなど小物の選び方も知っておこう。
シャツの選び方
ビジネスシーンでは淡いブルーやピンク系のシャツも定番だが、入社式ではフォーマル感のある白のシャツが最適だ。襟はレギュラーカラーかワイドカラーを選び、ボタンダウンなどのカジュアルなデザインは避けよう。
ネクタイの選び方
ネクタイの色は、さわやかなブルーやネイビー系、または熱意を表すレッド(エンジ)系がおすすめだ。柄は無地や清潔感のあるストライプもよいが、小さ目であればドット柄や小紋柄もオシャレである。光沢のあるシルク素材を選べば、胸元をさりげなく華やかに見せられる。
靴の選び方
靴は黒の革靴で、ストレートチップかプレーントゥが基本である。その他のデザインはややカジュアルになるので入社式や入社当初にはあまり向かない。場合によってはブラウンの革靴もOKだが、こちらもカジュアルな印象になるので業種を選ぶほうがよいだろう。
ベルトの選び方
スーツスタイルのベルトは、靴が黒ならベルトも黒、ブランンならブラウンと靴と同じ色で合わせるのが鉄則だ。レザー製でバックルがシンプルなものを選べば長く使えるだろう。
カバンの選び方
鞄もシンプルな黒のビジネスバックを選ぶのが基本である。素材は高級感のあるレザーか、使い勝手を重視するならナイロン製もOKだ。A4の書類が余裕を持って入る大きさが必須である。リュックは入社式では避けたほうがよいだろう。
4. 入社式で印象が良くなるスーツコーデ

続いては入社式で好印象を持たれやすい、おすすめのスーツコーデも紹介しよう。スーツは白が定番なのでネクタイ選びがポイントだ。
ブラックスーツのコーデ例
フォーマルな雰囲気で入社式にも向くブラックスーツだが、入社式で白シャツと合わせるとリクルートスーツのように見えてしまう。そのためネクタイの柄を変えたりスーツの生地をシャドー系にして就活生と差をつけることを意識しよう。ワンポイントにしたいならレッド系、さわやかに見せたいならブルー・ネイビー系のネクタイが◎。
ネイビースーツのコーデ例
ネイビースーツを直球で着こなすなら、ブルー系のストライプ柄ネクタイがおすすめだ。さわやかで新入社員に相応しい印象になる。また、ネイビースーツにあえてネイビーのネクタイを合わせたワントーンコーデもスタイリッシュな印象でよいだろう。ワントーンコーデの場合、ドットや小紋柄のネクタイを合わせると上品な雰囲気になる。
グレースーツのコーデ例
グレースーツはどんなネクタイの色柄とも相性がよいため、あまり派手でなければ自分の好きなネクタイを合わせてコーデしてみよう。入社式で着るようなチャコールグレーには、少しダークトーンのネクタイが合わせやすいとされる。逆にあまり淡い色味のネクタイはぼやけた印象になるため、ある程度濃い・深い色を選ぶのがおすすめだ。
5. 入社式でスーツを着用する際の注意点

入社式当日になって慌てないように、事前に入社式でスーツを着用する際の注意点もチェックしておこう。
シワや汚れがないか確認しておく
リクルートスーツやもともと持っていたスーツを入社式で着る場合は、早い段階でシワや汚れがないかを一度確認しておこう。シワや汚れがひどければクリーニングに出すとよい。宅配クリーニングやドライクリーニングだと一週間以上かかるケースもあるので、期間には余裕を持っておこう。
しつけ糸を外しておく
ビジネススーツを新調した場合、型崩れを防止するためにしつけ糸が付いていることが多い。しつけ糸は袖口やベント(スリット)やポケットなどについているが、全て外さなければならない。取り忘れて入社式で恥をかかないよう、早めにハサミなどでカットしておこう。
結論
社会人になって最初の業務といえるのが入社式だ。ビジネスカジュアルが浸透してきた現在でも、「入社式はスーツで出席する」という考え方が一般的となっている。自分のモチベーションを上げるため、また周囲とのコミュニケーションを円滑にするためにも、入社式ではその場に相応しいスーツを着用するよう心がけてほしい。