鼻毛の正しい処理方法 | 手入れする頻度や範囲はどこまで？

鼻毛があってうれしいと感じる方は、ほとんどいないはずだ。鼻毛はそれだけムダ毛の代表格とされている体毛のひとつだが、実は鼻毛にも役割がある。処理方法を知る前に、まずは鼻毛が生える理由から押さえておこう。

鼻毛には、ほこりや病原菌などの、異物の侵入を防ぐ役割がある。これらの異物は、呼吸によって空気とともに取り込まれるものだが、鼻毛が生えているとフィルターとなり、体内に入りにくくなるのだ。

鼻腔の奥には粘膜があり、通常は鼻水によってカバーされているが、鼻毛が生えていないと、鼻腔内の湿度が足りず、粘膜が乾燥してしまう。粘膜が乾燥すると、ウイルスや細菌の影響を受けやすいため、体調不良などを引き起こしやすくなるのだ。

鼻毛の役割は意外にも重要であることを知ると、すべてを処理してしまうのは少し気が引けるかもしれない。そこで本項では、鼻毛の処理はどこまでするべきなのか、また頻度はどうすべきなのか、それぞれ解説する。

鼻毛の処理は、鼻の入り口周辺までがベストだ。奥まで根こそぎ処理してしまうと、鼻毛の役割を果たせないので、あまりおすすめできない。鼻毛を処理する際は、鼻の入り口から5mm程度、つまり外から見えない程度に処理すればOKと覚えておけばよい。

鼻毛を処理する頻度は、2～3週間に1回を目安にしておけばよいだろう。ただし、鼻毛が伸びる早さには個人差があるため、気がついたときに鏡でこまめにチェックする習慣をつけておくようにしたい。内側の隠れた部分に長い鼻毛が生えている場合もあるので、見落としのないように注意しよう。

鼻毛の正しい処理方法には、ハサミを使った方法をはじめ、鼻毛カッターなど、さまざまなアイテムを使う方法もある。自分に合った方法を選び、鼻毛を処理してもらいたい。

鼻毛用のハサミは、セーフティハサミとも呼ばれ、ドラッグストアをはじめ、コンビニなどでも購入できるポピュラーなアイテムである。荷物にもならないため、外出先での身だしなみチェックにもおすすめだ。

ハサミを使った鼻毛処理のやり方を、準備段階から詳しく解説する。

鼻毛カッターは、鼻毛専用の電動カッターである。初期費用はかかるものの、処理にかかる手間や時間が少なくすみ、刃が直接皮膚にあたらないので、安全面でもメリットがある。汚れを溜めないためにも、使用後は毎回しっかり手入れすることを忘れずに。

鼻毛用カミソリは、鼻の粘膜を守るために、セーフティーガードがついていることが特徴だ。一般的な体毛用カミソリで代用すると、鼻の粘膜や皮膚を傷つけてしまうので、必ず専用のカミソリを使うようにしたい。

毛抜きやワックスで抜く方法は、根元から毛を抜くことができるので、手入れの頻度が少なくてすむことがメリットだ。ただし、いずれも毛を引き抜く方法のため、痛みに弱い方には、あまりおすすめできる方法ではない。

では、一般男性は鼻毛処理をどうしてるのか、統計データをもとに解説していこう。

20～50代の男性を対象にしたアンケートによると、普段から鼻毛処理をしない男性の割合は、約1割という結果になった。結果を見てわかる通り、鼻毛処理は、男性の身だしなみの基本として定着しているのだ。

また、女性を対象にしたアンケートでは、半数以上がパートナーの鼻毛が気になると回答した。なかには鼻毛が出ているだけで魅力を感じなくなったり、不潔に見えてしまうなど、ネガティブな回答も目立ち、それだけ鼻毛は、見た目を決める重要な部分であることがわかるだろう。マスクを着けて外出するのが普通になった昨今、顔が見えていないぶん、鼻毛のケアを怠っている方もいるかもしれない。マスクをとった瞬間に鼻毛が出ているようでは、一気にイメージダウンしてしまうことは避けられない。こんな時代だからこそ、しっかり鼻毛の処理をしておくことをおすすめしたい。

続いて鼻毛の処理方法だが、ハサミで処理している割合が半数以上を占め、続いて鼻毛カッター、手指という結果になった。痛みがあることや、手間がかかることもあるのか、毛抜きやワックスは全体で見ても低い割合になっている。日頃のエチケットアイテムとして、鼻毛用のハサミは常備しておいてもよいだろう。

鼻毛の正しい処理方法について、理解を深めてもらえただろう。実は鼻毛には役割があり、意味なく生えているものではないことも知ってもらった。鼻毛の役割はそのままに、見た目をよくするためにも、手入れする頻度や範囲もしっかり押さえたうえ、鼻毛を処理することを心がけたい。